28MAR.2021@第2回JBCF広島森林公園ロードレース Day2, JPT #04
第2回JBCF広島森林公園ロードレース Day1
– 広島県三原市/広島県中央森林公園サイクリングコース –
12.3km/12周回 147.6km
1位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) 3:49:39 ave38.56km
2位 今村 駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +00:35
3位 横山 航太(シマノレーシング) +00:37
4位 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) +00:42
5位 岡本 隼(愛三工業レーシング) +01:33
6位 小林 海(マトリックスパワータグ) +01:35
…
DNF 小林 弘幸(LEOMO Bellmare Racing Team) +01:47
DNF 宇佐美 颯基(LEOMO Bellmare Racing Team) +01:51
DNF 小畑 郁(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNS 才田 直人(LEOMO Bellmare Racing Team)
Jプロツアー第4戦は「広島さくらロードレース」の2日目として開催。LEOMO Bellmare Racing Teamからは前日同様に小畑・小林・宇佐美の3選手が出場した。2日目のレースは1周12.3kmの広島県中央森林公園サイクリングコースを12周する147.6kmのロングレースとして開催された。
前日から一転、朝から土砂降りとなる悪天候下でのレース。この日も序盤から逃げ集団が形成され、2周目に7名、4周目に10名程度の追走が合流し、約20名の逃げ集団が最後まで逃げ続ける展開となった。荒天により低体温症になる選手も続出する中、8周目に逃げ集団から単独で抜け出したホセ・ビセンテ・トリビオ選手(マトリックスパワータグ)が独走で優勝した。
LEOMO Bellamre Racing Teamの3名は、落車や低温の影響で全員DNFとなり、悔しさの残るレースとなった。
PHOTO REPORT
(フォトグラファー不在のために本記事のPHOTO REPORTはお休みします)
RIDERS REPORT
小畑選手:
雨天の3.5時間予定のレース。雨も強く低温予想だったので、チームとしてはホテルでしっかりアップして会場入り。サインしてすぐにスタートラインに並べるスケジュールでの準備となりました。ホテルでのアップ、会場入りから準備してサインに行ったところまでは予定通りで良かったのですが、午前中のレースの影響でスタート時間が15分後となる変更アリ。ここで迷わずローラーを出して体を動かしていれば良かったとスタートしてすぐに後悔する事になりました。
スタートには初日と同じく前に並びスタート。雨で路面も完全にウエットの中、先頭は前半のアップダウン区間も速いまま進んで行く。コーナーに不安がある選手が続々と遅れていく集中力の必要なスタートになりました。
三段坂突入時には先頭が見えるポジションにいたのですが、トンネルを越え、1段目を越え、2段目前の斜度緩いところで全く踏めず。ここで集団から簡単に遅れてしまいました。その後は後方から来た選手達と5周ほど回ってDNFになりました。
カラダが動かなかった原因…アップからスタートまでに体を冷やしてしまった事。スタート後の無駄なポジション争いで三段坂に入るまでに脚を思った以上に使っていた事。根本的な部分では脚力的な準備不足が1番の原因だと感じました。
上位選手や上位チームが前に並んでスタート出来るのはまあ優遇措置としては妥当だし、ロードレースは基本的に先頭の人にレースをする権利が生まれるスポーツ。そんな事を改めて感じているシーズン序盤です。リーグ分裂により参加チーム数が減り、集団の脚力もマトリックスを軸に数チーム、数名がレースを動かせる状況だと思います。JCF選抜やユーラシア等の若手の怖い物知らず達もいる中で、ゲームに参加出来る準備をして次のレースに臨みたいと思っています。
小林選手:
昨日はずっと集団にいたおかげで朝の疲労感はあまり感じず、アップでも普段通り踏めて良い感触だった。今日の目標はレースに参加する意識を持って走ること。雨で早めに逃げが容認されると予想されたので誰よりも早く並び前でスタートした。
スタートでクリートキャッチをミスしたのと、雨のブレーキの効くまでのタイムラグに気後れし、三段坂に入る時には集団の中盤まで位置を下げてしまった。1周目の三段坂はかなり速くどんどん選手がこぼれていく。ハイペースはホームストレートまで続き、集団につくのが精一杯で下り始めは集団のほぼ最後尾で入った。2周目は逃げができたらしく集団が緩んだ。集団につくので精一杯で逃げのメンバーが全く分からず、EQADSの選手に聞いてみたが、彼も見えていなかったらしく情報がない状態で走る。先頭付近まで上がってみると愛三工業レーシングが集団を牽引しており、逃げにメンバーを入れていなかった模様。自分は集団前方に位置取って次の動きを待った。
昨日と同様、ホームストレートでしっかり番手を上げることができ、集団前方で下ることは徹底できた。しかし、3周目に集団のペースが上がり始めたタイミングで目の前の選手が拳大の岩に乗り上げて落車し、自分も後輪に岩がヒットしてしまう。パンクしていないか確認しているうちに集団から遅れた。集団には何とかついたもののかなり脚を使った。
4周目に入る時にはかなり脚にきていたが、逃げとのタイム差も縮まってきたのでホームストレートでなんとか前にポジションを上げた。愛三が動くタイミングで前にいないとレースが終わってしまうのでここは必死だった。予想通り、4周目後半で愛三の選手がアタックし、それに反応しついたものの三段坂の1段目終わりで遅れてしまう。後ろからペースを上げてきていた集団につききれず、2段目の登り切りで集団からも遅れてしまった。
レースに参加するために何をすべきか考えて走れたと思う。最終的には遅れてしまったが、集団についていくことではなく、レースに参加することにフォーカスして走れたという点で次につながるレースができたと思う。
宇佐美選手:
前日と同じコースを12周で145km。機材も同じだが、天気は大雨だった。ホテルで入念にアップをする。去年の雨の極寒のインカレを半袖半パンで出走し、低体温症になった失敗を重ねないようホットオイルを塗ってもらう。インナーにアームとレッグ、シューズカバーをつけレインジャケットを着てさらに上から長袖ジャージを着込んで出走した。このウエアの選択は正解だった。
しかし、1周目の3段坂でズルズル後退してしまい、そのまま集団から千切れた。2周目の2段目の坂で集団の尻尾を掴んだが、3段目で再度離されてしまい、そのまま周回を重ねる。トラブルで止まったマトリックスの選手の追走につくが、ここからも千切れてしまって2周ほど回ってDNF。これ程までに何も出来ないまま終わるレースは初めて。不甲斐ない。
宮澤監督から
小林は1日目の反省を生かして2日目は思い切ったレースができたのは良かった。出来なかった事をどうしたら出来るようになったか!?をしっかり考えて次のレースに繋げよう。今後はレースで動いても、次の動きまでに回復できるかがポイントになってくる。
小畑はレースのポイントを予期し、落車に巻き込まれたりしないように、もう一歩前の位置で走れるようにしよう。後ろから上がってくる選手も、動きを見ながら巻き込まれないよう、肝心なところで動けるように。トレーニングでは、少しづつ高パワー域で我慢ができるようになってきているので、レースに反映できるようにしていきたい。
小畑 -¥8,000
小林 -¥6,000
Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.