2017 JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE

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2017 JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE
– 宇都宮市森林公園周回コース –
10.3㎞/7周 72.1km


 

1位 横塚 浩平 (LEOMO Bellmare) 1:57:00  av36.9km
2位 武山 晃輔 (日本大学) +00:01
3位 中井 唯晶 (京都産業大学) +00:01
4位 沢田桂太郎 (日本大学) +00:02
5位 西原 裕太郎 (榛生昇陽高校) +00:04

24位 米谷 隆志 (LEOMO Bellmare) +00:04
DNF 古田 潤 (LEOMO Bellmare)

 


 
 

レース展開

 

今年は雨のJAPAN CUP。土曜日に開催された男子オープンレースにはLEOMO Bellmare Racing Teamから横塚・米谷・古田の3名が出走した。
昨年は才田選手が優勝を飾り、今年もチームとして2連覇を狙う。横塚と米谷は優勝が狙える立場であり、チームとしては厳しいレースにして中盤にかけて人数を絞り、終盤に単独か少人数で抜け出しての逃げ切りを目指す。また古田にとっては初めてのJAPAN CUP。集団内で横塚と米谷のアシストをこなしつつ完走を目標に走り始めた。

 

スタートから2周回目まで集団を割るために米谷が前方で積極的に動く。しかし古賀志林道を下ったあとの平坦で周囲の協調を得られず、人数を絞るまでには至らない。

 

3周回目。3人ともに先頭集団内で展開していくが古賀志林道で古田が遅れる。下りで先頭集団に復帰するも今度は前輪がパンク。Mavicカーのサポートも受けられないという不運にも見舞われ、残念ながらレースを降りることとなった。

 

横塚はここまで積極的に動くも下りでのペースが上げられず、上りで遅れた選手が下りとその後の平坦で戻るの繰り返しで集団を絞り込むことが出来ない。4周回目以降は決定的な動きも出ず、米谷は危険そうな動きをマークする以外なるべく脚を使わないように走る。

 

6周回目の古賀志林道。米谷が少しペースを上げる。周囲は意外と苦しそうに見えたため、最終周回にに入る前に横塚と相談し、米谷が最終周回の古賀志林道で踏むことを伝える。

 

最終周回。最後の古賀志林道に入ったところから米谷がペースを上げる。この動きで横塚・米谷に加え京産大の中井選手と日大の武山選手の4名で抜け出すも、結局下り区間で集団に追いつかれてしまい30名程でラストのアップダウン区間へ入る。
集団スプリントでは分が悪い米谷はここで再度アタック。WAKO’S豊田選手と2人で抜け出したが、残り1.5kmほどで吸収された。
一方の横塚はゴール前1.5kmの最後の坂で全力でアタック。この動きにより伸びた集団から今度は京産大の中井選手と日大の武山選手の2人が勢い良くアタック。横塚はここをゴールスプリントのつもりで踏んで張り付き、後方集団と一気に100m程の差がつく。

 

3名の勝負となったゴールスプリント。横塚は最後尾で前が発射するのを見てから落ち着いてかわして先着し、LEOMO Bellmare Racing Teamに2年連続での優勝をもたらした。

 

米谷コメント: もっと厳しい展開にしたかったが、登りでしぼっても平坦で引き離す力も協調を得る交渉力もなかった。最後の古賀志の登りで決定的な差をつけるパンチ力と平坦の独走力が足りなかった。最終周の古賀志で自分から動き、また左折の後も自分からアタックして抜け出していけたのは良かったと思う。最後のアタックは話し合ってはいなかったが、横塚さんの助けになっていたなら良かった。

 

横塚コメント: もっとサバイバルな展開にしたかったが下りで離せないので上りも思い切りよく踏めなくなってしまい、集団の人数の絞り方が分からなくなってしまった。ゴール前は米谷君の動きもあって先手先手で動け、常に前の位置をキープし日大の動きにも反応できたので、チームとしてうまく動けたと思う。

 

 

宮澤監督から
レースはサバイバルな展開に持ち込もうとする選手が少ない中で、横塚と米谷は最終周回での勝負に絞ったのは良い判断だったと思う。
米谷と横塚の2名で逃げる展開も考えられたが、最終周回の古賀志林道で動いた米谷は平坦区間で30名の集団に吸収され、すぐに次の動き(アタック)を作れたのは良い判断だったと思う。その動きを横塚が3人の集団にする動きに繋げられた事は、チームの動きとしては良いレースができた。
全体的に見ると展開力が課題となるレースでもあった。

 

 

PHOTO REPORT

 

雨に濡れる古賀志林道を登って来るオープン男子の1周回目。LEOMO Bellmare Racing Teamの3名は先頭集団内、ただし横塚選手は木の陰。
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弱虫ペダルの2人とともに先頭付近で登る米谷選手。
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先頭集団内で展開していた古田選手だったが、3周回目のパンクトラブルでDNF。ここまでは集団内で上手く走れていたため残念な結果に。
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後半に向けてかなり絞られた先頭集団が古賀志へと向かう。
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レース後半、常に集団前方で展開する横塚選手と米谷選手。
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最終周回、フィニッシュラインに向かう坂を先頭で駆け上がって来たのは横塚選手だった。ジャージの前を閉める余裕を持って2017年のJAPAN CUPオープン男子レースを制した。
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続く米谷選手も喜びのガッツポーズ。
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真っ黒な顔の2人、チームワークの勝利。
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メディア陣の取材を受ける横塚選手。
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そして初の(?)ドーピングチェックにドキドキ。
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表彰台の横塚選手。
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ここで広報班は次のJAPAN CUP クリテリウム取材のため泣く泣く会場を離れることに…。そこで今回はカメラマンの高濱修さんから提供頂きました表彰式の写真を掲載します。表彰台の横塚選手、凄く良い笑顔だったんですね。この笑顔撮りたかったです…

Photo by Shu Takahama
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Photo by Shu Takahama
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Photo by Shu Takahama
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Text: Kensaku SAKAI(FABtroni+camera) and Takashi MIYAZAWA, Edit and Photo Comment: Kensaku SAKAI(FABtroni+camera), Photo: Kensaku SAKAI(FABtroni+camera) and Shu Takahama, Special Thanks!!