13MAR.2021@第1回JBCF播磨中央公園クリテリウム Day1, JPT #02

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第1回JBCF播磨中央公園クリテリウム Day1
– 兵庫県加東市/兵庫県立播磨中央公園 特設周回コース –
3.0km/15周回 45.0km


1位 橋本 英也 (TEAM BRIDGESTONE Cycling) 1:08:08 ave39.61km
2位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +00:17
3位 床井 亮太(シマノレーシング) +01:32
4位 伊藤 雅和(愛三工業レーシングチーム) +01:32
5位 天野 壮悠(JCF強化指定チーム) +01:32
6位 徳田 優(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +01:32

17位 小林 弘幸(LEOMO Bellmare Racing Team) +01:47
30位 宇佐美 颯基(LEOMO Bellmare Racing Team) +01:51
DNF 小畑 郁(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 才田 直人(LEOMO Bellmare Racing Team)


 

Jプロツアー第2戦はダブルヘッダー方式となり、第1戦と同じく3月13日に開催された「第1回JBCF播磨中央公園クリテリウム」の第2レースとして開催された。午前の第1戦は雲の間から陽の光もさす穏やかな天候の下でのレースとなったが、午後に入ると厚い雲が続々と押し寄せ、第2戦の後半は雨の中での戦いとなった。

 

第2戦も序盤から逃げ集団が先行。ただ、第1戦と異なるのは逃げのメンバ。今年から弱虫ペダルサイクリングチームに移籍した入部正太朗選手や橋本英也選手(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、ホセ・ビセンテ・トリビオ選手(マトリックスパワータグ)らを含む強力な先行集団は、メイン集団に対するタイムギャップを徐々に広げ、レース終盤に差し掛かってもその差が埋まらない。その後、先行集団から橋本選手がアタックをかけて単独の逃げとなり、ホセ選手の追い上げを振り切って独走で第2戦を制した。

 

LEOMO Bellamre Racing Teamの4名は、ノートラブルで第2戦をスタート。小林選手と宇佐美選手の2名は逃げ集団に入ることができなかったものの、メイン集団内で走り切り、小林選手が17位、宇佐美選手が30位でのフィニッシュとなった。見える位置で逃げを行かせてしまったり、追走の動きを見せられなかったりと積極性の面で課題の残るレースとはなったが、短距離レースとはいえ、若手の2人が完走した点は今後のレースに良い影響を与えると思われる。
一方のベテラン勢。小畑選手は若手選手のサポートに徹してのDNF。鎖骨にプレートを抱えたままの才田選手はまだまだ安定しない集団と雨でスリッピーになった路面に安全策を選択し、レース途中でのDNFとなった。

 
 

PHOTO REPORT


 

ダブルヘッダー方式となったJプロツアー第2戦のスタートライン。
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午前の第1戦とは変わり、今にも雨が降りそうな中でのスタート。
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まとまってスタートしていく小畑・小林・宇佐美の3選手。
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才田選手は集団後方から控え目なスタート。
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下りのワインディングロードを行くJプロツアーのメイン集団。「赤色」要素が減って昨年と比べて青緑色が強くなった印象。
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鎖骨にプレートが入ったままの才田選手は安全策を取って早めにレースを降りた。
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トップチームの直後に位置取り、若手選手をサポートしながら周回を重ねる小畑選手。
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小林選手も集団内でレースを進めて行く。
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播磨中央公園の斜面を登っていくメイン集団。
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小畑選手のアシストを受けつつも、初めてのJプロツアーでトップチームの背後に位置取る宇佐美選手。集団内での振る舞いの上手さが感じられる。
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若手選手のアシストに徹した小畑選手。レース終盤でメイン集団からドロップ。
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Jプロツアー第2戦を完走で終えた小林選手と宇佐美選手。
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RIDERS REPORT


 

才田選手:
午前のイメージが大きくて恐怖心と戦いながらのスタート。選手は2レース目でコースに慣れているし、路面がドライになって幾分気持ちは楽になる。最後尾で車間を切って中切れを埋めながら集団が小さくなるまで我慢。しかし、途中から降り始めた雨に下りが怖くなり、下りで集団から切れた後は半分弱レースを消化してDNF。
終始安定せず落車が多い集団とウェットな路面で恐怖心に打ち勝てず、レースに参加できなかった連戦だった。レースを続けるならどうにかしないとな、と言うところ。

 

小畑選手:
午前中の反省の下、2レース目も集団の前に並び、落ち着いてスタート。午前のレースでみんな周回を重ねているので落ち着いて走っているのか混乱もなく進む集団。自分は集団がどんな様子なのか観察しながら周回。独走していた午前中を考えると集団内が楽なこと。各チームがジャブ的なアタックを試みる中、ポジションをどこで上げるか、左右どちらから上がるのが楽かなどを試しながら周回を重ねていました。
自分のポジション付近には宇佐美選手が見えている感じ。9周目の入りから若者たちが集団先頭でペースアップ。それに反応する形で有力チームの15名程がUターン先の下り区間で抜け出す状況に。自分の前にいた宇佐美選手は前に入れず、先行集団がそのまま抜け出る形になりなりそうだったため、宇佐美選手に声をかけ、自分が追いかけてなんとか先行集団を吸収。下りながら脚を回復しようとしましたが、回復する前に登り区間に入ってしまい、集団に残る事ができず。その後2周程回って第1戦に続きDNFとなりました。
個人的には完全にレース強度への準備不足を感じたので、2週間後の広島までに少しでも弱いところを改善してレースに臨みたいと思います。

 

小林選手:
目標は午前に引き続き先頭の見える位置で展開すること。残り3周でブリヂストンの選手が逃げ始め、マトリックスの選手が追走に入ったので集団は引くチームもなくなってペースダウン。最終周回の登りのペースアップについて行って最後的に集団内17位でゴールした。
午後は雨も上がってドライだったので午前の恐怖心を引きずることはなかった。おかげで登りは位置を下げない程度に頑張り、下り区間で位置を着実に上げることができた。後半まで脚を温存でき、最終周回の登りでペースが上がったときにしっかり反応することができた。
どうしたら脚を温存して最後まで残れるか考えて計画的に走れたのが良かった。今年から人数が減ってレベルが下がったとはいえ、初めて最後まで集団に残れたのは良かった。今回は集団にへばりつくので精一杯だったが、今後はもっと前の位置で走りつつレースに参加できるように、チーム練でベースと高強度に耐える脚をつくっていきたい。

 

宇佐美選手:
2レース目は15周40km。脚も軽く、昼食もレース後だからと食欲がないわけではなく十分に食べられたのでかなり身体は良かった。2レース目もほぼ先頭でスタートして問題なくスタートを切る。
2周目、先頭付近で登り切ったはずなのだが、頂上を超え平坦のあたりでもう既に目視で6人くらいの勝ち逃げになる逃げが出ているのに気づく。40kmのレースとはいえまだ2周目だからとすぐに追いに行かなかったことを後悔した。わざと逃がしただけでなく全力で踏んでいたのにもかかわらず先行していった逃げに、追い付いていく余裕もなかった。正直そこでレースが終了したと思ったが、集団のペースも極端に下がっていくわけではなく、体感的にも遅くはなかったのでチャンスがあると思っていた。しかしペースが上がっても逃げとの差は45秒にまでしか縮まらず、逃げのペースが速いことに気付いた。
その後、僕が確認できたブリッジの出戻り人数含めて5~6名が落ちてきたので、逃げの人数も少なくなっているだろうと思い、ラストスプリントに備えた動きをしようと思った。しかし雨が降ってきて濡れて脚が寒く、しびれて高出力出すのが難しくなってしまった。正直疲労で踏めなくなったわけではなかったので不完全燃焼感が大きい。結局金魚の糞になってしまい30位でゴール。
寒い時のレースの走り方(アップやホットオイルなどの装備、服装の選択含め)が下手なので、この点は要改善である。また、向かい風の平坦区間での加速がかなりきつかったので体重を増やしてパワーとトルクをつけたい。ただ初カテゴリで右も左もわからない中しっかり走りきれたのは良かった。
次回の広島も初めてのコースになるが、レースの雰囲気も掴め、コースプロフィール的にも得意な部類で入りそうなので確実に1桁でフィニッシュしたい。

 
 

宮澤監督から


 

展開が進む中で「自分達で展開を動かす」という意思がポジション取りを見ていても感じなかった点が残念なレースだった。
シーズンの最初は結果も大事だがレースに参加できるかがとても重要になってくる。
逃げに乗れなかった時点で前を追う姿勢を見せてもよかったし、その結果順位が残らなかったとしても、自分から動く事を選択できなかったことが悔やまれる。
レースは順位も大事だが、そこで何をしたかの方が重要。次のステージへ上がるための階段を自分自身でどのように作るかを真剣に考えて欲しい。
順位だけを追いかけてしまうと、何も得る事なくシーズン中盤を迎え、その結果として何もできないままシーズンを終えることになってしまうだろう。
逃げが先行した後、集団が動く直前のアタックに反応できる位置で走る事や、そのためにチームとして前を追いかける姿勢を見せるくらいの積極的な考えを持って欲しい。

 

小畑  -¥3,500
小林  -¥3,500
宇佐美 -¥3,500
才田  -¥6,000

 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.