11JUL.2021@第19回JBCF石川サイクルロードレース, JPT #11

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第19回JBCF石川サイクルロードレース
– 福島県石川町・浅川町/石川町・浅川町周回コース –
13.6km/8周回 108.8km
 



 

1位 今村 駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling) 2:47:34 ave38.95km
2位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) +00:00
3位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +00:01
4位 井上 文成(弱虫ペダルサイクリングチーム) +00:01
5位 湊 諒(シマノレーシング) +00:02
6位 草場 啓吾(愛三工業レーシングチーム) +00:02

30位 小林 弘幸(LEOMO Bellmare Racing Team) +03:42
36位 世古 眞太郎(LEOMO Bellmare Racing Team) +04:07
DNF 才田 直人(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 小畑 郁(LEOMO Bellmare Racing Team)

 


 

今年から2days開催となったJプロツアー石川町Rd.の2日目は、11回目の開催となる第11回JBCF石川ロードレース。Jプロツアー第11戦として福島県石川町と浅川町を巡る全長13.6kmの周回コースを舞台に開催された。LEOMO Bellmare Racing Teamからは、才田・小畑・小林選手と世古選手の4選手が出場。チームとしては過去に才田選手が表彰台に上がったコースでもあり、4名の走りが期待された。

 

前日の晴天から変わり、この日は梅雨らしいどんよりとした曇り空。スタート時間はなんとかこらえていたものの、中盤以降は雨の中のレースとなった。今回もレース直後からのアタック合戦でレースが始まる。これにはLEOMO Bellmare Racing Teamの才田選手も参戦し、一時は抜け出しに成功するもののこれはメイン集団が吸収。この直後に形成された5名の抜け出しが成功し、逃げ集団となって周回を重ねた。
逃げ集団は前日のクリテリウムでも逃げた入部選手(弱虫ペダルサイクリングチーム)と、安原選手(マトリックスパワータグ)、沢田選手(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、草場選手(愛三工業レーシングチーム)、木村選手(シマノレーシング)。強力なメンバで構成されたこの集団は、一時はメイン集団から3分差をつける走りを見せる。一方のメイン集団はマトリックスパワータグがコントロールするものの、レース終盤まで吸収するに至らない。最終周回前後から愛三工業レーシングチームやTEAM BRIDGESTONE Cyclingがコントロールに加わると、逃げ集団との差が一気に縮まり、残り1km付近で一つの集団にまとまる。
最後は集団前方でのスプリント勝負となり、最後の登坂で1人抜け出した今村選手(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が今季初優勝を飾った。

 

LEOMO Bellamre Racing Teamの4名。前日の反省から、この日は早々にスタートラインに並ぶ。レース序盤のアタック合戦にはチームも加わり、一時は才田選手が抜け出しに成功した。しかし、この逃げは吸収され、直後のカウンターアタックには惜しくも反応できず、3周目以降はメイン集団内でのレース展開となった。体調不良の小畑選手を失い、レース中盤に雨が降り始めると、ウェット路面に手こずる才田選手が遅れる。メイン集団に残された若手の2人は、なんとか集団内に位置取りを続けたが、残り数周回になるとメイン集団も活性化。急激なペースアップに付き切ることができず、小林選手が30位、世古選手が36位でのフィニッシュとなった。ただ、新加入の世古選手は2戦目にして初完走。決して緩いレース展開ではなかった点を考慮すると、今後の走りに期待が持てるレースとなった。

 
 

PHOTO REPORT


 

前日の反省から早々にスタートラインに並んだLEOMO Bellamre Racing Teamの4名。
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雨に濡れた田園地帯を行くJプロツアーのメイン集団。LEOMO Bellamre Racing Teamもアタック合戦に備えた位置取り。
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1周目の登り切りから攻撃に出る才田選手とチームメンバ。この後逃げ集団を形成するもメイン集団に吸収された。
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体調不良に悩まされた小畑選手は2日目も苦しい走りとなってしまった。
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メイン集団内での展開となってしまったが、強豪チームの背後で周回を重ねる若手の小林選手と世古選手。
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ウエットな路面に手こずった才田選手はメイン集団からドロップ。
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最終局面でのメイン集団のペースアップに遅れてしまった小林選手と世古選手。
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小林選手は30位フィニッシュ。世古選手もJプロツアー2戦目にして初完走の36位。
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RIDERS REPORT


 

才田選手:
調子は良さそう。レース序盤から普段と比べて割と余裕があって、1周目の登りに最後尾で入ったにもかかわらず登りきりで逃げに合流。6名で少し逃げるが捕まり、その次の逃げが決まってしまった。
集団で周回をこなしていてもキツさを感じなかったのでラスト勝負でも展開できそうだと感じていたが、雨がが降ってきて路面が完全にウェットに。下りが怖くなって下りで千切れてリタイア。チームとしてレース展開を動かすチャレンジをしようとしたタイミングだったのでチームに迷惑をかけてしまった。チームとしての大事な成長の場を奪ってしまったと思う。
クリテも含めて、色々と考えさせられる内容だった。前半戦がひと段落ついたので一度頭の中を整理してリフレッシュしたい。

 

小畑選手:
前日のクリテでの失敗をもとに「先頭でスタートしましょう!!」と石川町まで自走で移動。アップも万全にして招集場所にも最前列で並ぶ。上位選手の呼び出しがあってもほぼ最前列を確保し、今日は「用意ドン!!」のマスドスタート。
スタート直後の登り、みんな我先にかけ上がる。少しポジションを落としながらも余裕持って登り真ん中付近で下りに入る。緩く踏みながら少しづつ前に上がり、比較的スピード出たまま入れる右コーナーでもポジションを少しずつ上げる。コース反対側の少しスピードの落ちるアップダウンに入り、登りのコーナーも脚を使わずにクリアした。
その後の3つほどのアップダウンを超え、ラスト4kmの登りに入る区間の入りも10番手程。登り区間に入るには良いポジションだったのですが、カラダに力が思った様には入らない。集団内をポジションを下げながら、それでも登りをギリギリでも集団でクリアすれば少し落ち着いて走れると思ったのですが…登り切りの時点で集団のほぼ最後尾。補給地点までの緩いアップダウン区間で才田選手にかわされ、それにも付いて行けず。その先で溢れた選手、後方から来る選手ともう1周周回してDNFでした。
カラダに力が入らない、エネルギーが体に入っている感じがしない、どうにもならない状態でした。体調不良というどうにもならない状態でレース迎えた事が悔やまれます。前半戦のスケジュールが一段落した事もあり、前半戦で感じた一層のベース作り・インターバル能力の再獲得を目指し、若者に負けない様に「苦苦楽苦苦」トレーニングに励みたいと思います。

 

小林選手:
2日目ロードレースは、サバイバルな展開が予想されたので前々で展開し逃げに乗るのが目標。ホテルから自走で会場入りし、道中の登りでしっかり踏んで刺激を入れた。途中から雨に降られてレース会場は完全にウェット。
昨日の反省を活かしチーム全員最前列に並び良いスタートが切れた。レーススタート直後のアタック合戦はきつかったが、事前のミーティングで上がりどころは分かっていたので、そのポイントでしっかり位置を上げる。その結果、千切れそうになることはなく、有力チームの多く入った逃げができそうなときにはマークに入ることができていた。
1周目後半の上り区間で才田さん含む逃げができた。決まるかと思ったがこれは下り区間で吸収されてしまった。カウンターを警戒して前の見える位置で走ろうとしたが、登り区間の上げ下げがかなりきつく、徐々に位置を落としてしまったせいで3周目に入って最初の上り区間で入部選手を含む3人のアタックがいった時には付いて行くことができなかった。
その後集団が落ち着いてからは人数を揃えているチームが前を固めており、僕らは前で安定して走ることは難しくなって集団中程で周回を重ねた。残り2周後半の登り区間での急激なペースアップで集団から遅れてしまった。
下り区間で集団のペースが上がり始め、これは危ないと思った時には路面がウェットだったこともあって位置を上げるのが難しくなった。結局、集団中程の位置で登りに入ってしまった。冷静に考えれば、この登りで上げていかないと逃げを捕まえられないため、集団のペースが上がることは予想できたと思う。しかし、ポジションの小競り合いなどで余裕がなく、先のことが考えられていなかった。
しばらくレースが開くが、今年はシーズン後半に全日本選手権もあるので、気持ちを緩めすぎずコツコツ準備していきたい。

 

世古選手:
宮澤監督からの指示は「このコースも前にいないとキツいコース。スタートの位置でも前にいる必要がある。右コーナーでイン側にいるとブレーキをかけて減速して立ち上がりで脚を使う。コーナー前で後方から位置取りで追い抜いてきた選手に囲まれないよう、下りやコーナー前、周りが脚を止めた時などのタイミングを上手く使って前に上がるチャンスを狙う。速度が緩む周回もある。レースにしっかり集中すること」。
結果は完走はしました。
スタートは先頭から2列目。前日の経験を基に当日は気を引き締めて前の列でスタートし、結果として集団前方はかなり楽でした。レースの動きも見えるため、もっと前の位置取りができるように練習します。
キツいと言われていた右コーナーは上手く左端の方に移動し、ブレーキを殆どかけずに曲がれた周回もありました。ただ、位置取りを失敗して右端にいた時もありました。右端にいるとコーナーの角度もありアウト側よりも密集するため、危険で脚も消耗する原因にもなりました。レース中、ホセ選手を後ろから見ていたのですが、次のコーナーに備えて有利な位置に集団内を移動していました。自分はまだまだ出来ておらず、コーナーを把握して位置取りを調整する能力をつける必要があると思いました。
自分の走行ポジションは指示通り前の方にずっと滞在していました。先頭にいた時はブリヂストンとシマノレーシングのど真ん中に位置取っていたのですが、前に行ったり若干下がったりという上下動作があったので、その辺をもう少しコントロールして無駄な動き、無駄な脚を使わないようにしたいです。
下りに関しては雨でしたが、初めはコーナーの曲がり具合などが分かりにくくて怖かったのですが、3周目には殆ど恐怖心は感じなくなりました。スピードが出る下りはその前になるべく前にいた方が良いと思いました。下り終わって平坦区間に入った時の速度に合わせたケイデンスで漕いでいました。これも脚の消耗に繋がるのでもう少し工夫したいです。
2日間とても自分の成長の為になる良いしごきになりました。これからも頑張ってもっと強くなりたいと思います。

 
 

宮澤監督から


 

才田選手のアタック直後に発生したカウンターの逃げが決まってしまった惜しい展開だった。チームメイトがフォローに入らなくてはいけない展開だが、そのタイミングでチームとして対応出来ず、逃げに乗れなかった。前を追うメイン集団を牽引するよう指示を出したが、才田選手が下り区間で遅れてしまい、集団に残ったのは小林選手と今回初JPTの世古選手のみ。2名とも残り2周で遅れを取り、完走のみとなった。
世古選手は高校生ながら完走出来る力はあるので、次はアタックするチャンスを掴もう。世古選手完走祝いに皆で白河ラーメンを食べて帰った。チャンスを掴んだレースの後は、皆で笑顔で帰れるように、次のレースも期待しています。

 

世古 +¥7,000
小畑 -¥6,000
才田 -¥10,000
小林 -¥10,000

 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.