28-29AUG.2021@第52回JBCF東日本トラック

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第52回JBCF東日本トラック
– 長野県松本市/松本市美鈴湖自転車競技場(周⻑:333.33m) –
 


– 男子3kmインディヴィデュアル・パーシュート 決勝
1位 世古 眞太郎(LEOMO Bellmare Racing Team) 3分34秒229※実業団新・大会新

男子オムニアム
4位 世古 眞太郎(LEOMO Bellmare Racing Team) 139ポイント

 


 

長野県松本市の松本市美鈴湖自転車競技場(周⻑:333.33m)を舞台に8月28日から2日間に渡って開催された第52回JBCF東日本トラックに、LEOMO Bellmare Racing Teamから世古 眞太郎選手が参加。前戦の西日本トラックと同じく、男子3kmインディヴィデュアル・パーシュートと男子オムニアムに出場した。

 

男子3kmインディヴィデュアル・パーシュートでは、前戦の西日本トラックで出した3分38秒650を4秒以上縮める走りを見せ、3分34秒229の記録で優勝を飾った。なお本記録はJBCF東日本トラックの大会新記録、かつ実業団の新記録となった。また、男子オムニアムでは第1レースのスクラッチ種目で5位、続く第2レースのテンポ種目では2周回の先頭通過でポイントを獲得、第3レースのエリミネーション種目でも残り3名まで粘る走りを見せ、前回の西日本トラックよりも好成績で最終種目を迎える。最終種目のポイントレースでも、周回ポイントを重ねて17ポイントを追加したが、惜しくも最終順位4位で競技を終えた。

 
 

PHOTO REPORT


 

見事優勝を飾った男子3kmインディヴィデュアル・パーシュートでの世古選手の走り。(Photo by Satoru KATO)
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3分34秒229はJBCF東日本トラックの大会新記録かつ実業団新記録となった。
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表彰台に立つ世古選手。
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レース前夜には夕食後に「間違い探し」で集中力を高めるお茶目な世古選手。
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RIDERS REPORT


 

世古選手:
男子3kmインディヴィデュアル・パーシュート:
目標ペースは23秒で結果は3分34秒229でした。スタートは上手く出来たと思います。
2周目は突っ込みすぎて周回ペースが21秒、周回を重ねる事にタイムを落としてしまい、2周目に上げすぎたのが後々響いてきていたと思います。
ペース配分を調整出来るよう、練習が必要だと感じました。

 

男子オムニアム:
オムニアムは総合4位、スクラッチ5着、テンポレース3着、エリミネーション3着、ポイントレース4着でした。今回1番良かったと感じた点は前半から後半にかけて脚の調子が徐々に上がっていった点です。特にポイントレースでは体幹を使ってバイクに乗れている感覚を実感できました。

 

スクラッチ: 先頭交代をしてバンクの上に上がった時、シエルブルー2名との位置関係を確認してマークしていました。アタックがあってもシエルブルーが関与していないアタックはすぐに吸収させると思ったので反応せず、関与しているアタックのみ反応しました。その結果、逃げ集団に上手く乗れ、遅れた集団にラップをして最終周を迎えました。最終周に入った時、古谷田選手が集団後方からアタックを仕掛けて一気に前に行くつもりだと思い、すぐ後ろで自分も準備していたら、やはり仕掛けて自分も即座に反応できました。ただ脚が若干重く、上手く捲ることが出来ずに1位通過はできませんでした。

 

テンポレース: スクラッチと同じく2名をマークしつつ鹿屋体育大の選手も脚が軽そうで上位に入っていたのでマークしました。スクラッチと同じくシエルブルーの2名が関与するアタックは必ず反応するようにしました。スタートして5、6周回重ねて先頭交代を続け、集団の速度が若干緩んだタイミングで自分が先頭に回ってきました。そして前の人が上がるのと同時に若干速度を上げて前に出ました。2番手の選手との距離が開いたのを確認し、そのまま加速してポイントを獲得しました。続けてもう一回獲ろうと思いましたが、マトリックスの選手に捲られて獲れませんでした。2回目のポイント獲得時も一回目と同じイメージで集団から抜け出して獲りました。その後、シエルブルーと鹿屋体育大の2名が逃げを打ち、それに自分も反応して上手く乗ることができました。それで先頭交代をしてラップもしつつゴールした形になります。

 

エリミネーション: スタートからかなりハイペースだったと思います。自分は集団の右前をキープしていました。右から上がってくる選手がいたら自分も加速して自分の前や真横に来ることが出来ないようにしました。人数も西日本トラックに比べると少ないので、前に入られるとかなりリスクがあると考えました。自分を含む4人となったところで、自分と同ポイントの選手が残っている状況になりました。ここで前方にいるシエルブルーの2名の位置関係を利用しつつ、同ポイントの選手を自分の右前に行かせないようにブロックし、シエルブルーの2名と自分の3名が残ったところで、シエルブルーの2名を上手く捲れず3着でのゴールとなりました。

 

ポイントレース: オムニアムの後半レースは、最初に強かった選手もかなりタレて来る可能性があり、マークする選手を悩みましたが、脚がまだ残ってそうな選手は結局シエルブルーと鹿屋体育大の選手で同じ選手をマークする形になりました。これまでのレースと同じく、この鹿屋メンバが加わるアタックには必ず反応し、5名の逃げが出来た際には、その中にエリミネーションで4着だった選手も入っていました。5名でのポイントの取り合いの中、脚がキツい時は4着ポイント以内を獲とれるようにし、脚が回復して来た時は1着ポイントを狙いに行き、最後の勝負で脚が売り切れにならないように調整して走りました。後半はエリミネーションで4着になった選手の脚が売り切れ、自分と鹿屋メンバの4人でポイントを取り合う形になり、最終周回は4着でレースを終えました。

 
 

宮澤監督から


 

チーム合宿でアキレス腱を痛め、リハビリの途中での参加となった。チーム合宿では体幹の強化に取り組み、レースを走る4日前にようやくまともに乗れる状態だったが、体幹トレーニングの成果に期待し、タイムには期待していた。
暑さ対策でレース前に氷水を頭と背中にかけ、スタートのイメージと、タイムがもし目標よりも速かったとしても、意識的に落とさず、攻めの走りに集中するよう話した。
3kmまでのラップライムは良かったがその後落ちてからの我慢ができなかったことが次への課題だろう。

 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Satoru KATO(Special Thanks!!)