18SEP.2022@第2回JBCF南魚沼クリテリウム, JPT#11

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第2回JBCF南魚沼クリテリウム
– 新潟県南魚沼市六日町/坂戸特設コース(1.24kmサーキットコース) –
1.24km/15周回 18.6km(E2)
1.24km/40周回 49.6km(JPT)

 
【E2】


1位 加藤 光雄(EXTENDED VAX SAYAMA) 25:13 ave44.23km
2位 阿蘓 来夢(クラブ二輪倶) +00:00
3位 大山 航平(イナーメ信濃山形-EFT) +00:01
4位 佐々木 生織(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) +00:01
5位 赤松 大貴(soleil de lest) +00:01
6位 菅田 有記(LINKVISION GIRASOLE CYCLING) +00:02

12位 北川 魁之介(LEOMO Bellmare Elite Team) +00:03

 
【JPT】


1位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) 1:05:33 ave45.40km
2位 山本 哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +00:00
3位 草場 啓吾(愛三工業レーシングチーム) +00:00
4位 中島 渉(弱虫ペダル サイクリングチーム) +00:00
5位 香山 飛龍(弱虫ペダル サイクリングチーム) +00:01
6位 細川 健太(弱虫ペダル サイクリングチーム) +00:01

17位 米谷 隆志(LEOMO Bellmare Racing Team) +00:12
DNF 関口 拓真(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 小畑 郁(LEOMO Bellmare Racing Team)

 


 

前戦から約2ヶ月ぶりとなる9月18日(日)、Jプロツアー第11戦の「第2回JBCF南魚沼クリテリウム」が新潟県南魚沼市六日町内に設置された特設周回コースで開催された。LEOMO Bellmare Racing TeamからはJプロツアーに米谷隆志・小畑郁の2選手、そして関口拓真選手が本大会で初めてのJプロツアーのレースに初参戦した。またJエリートツアーのE2クラスタには北川魁之介選手がクリテリウムのみ出場。
初めてJプロツアーレースに参加する関口選手、そして怪我明けで久々のレースとなったエリートツアー参加の北川選手の走りが期待される一日。国内は台風14号の接近で大荒れとなっていたが、谷川岳に守られた新潟県南魚沼市一帯は小雨程度の空模様となった。それでもコース路面をウェットにするには十分な雨量が降り、レースによってはスリップダウンによる落車が発生していた。
まずは北川選手の出走するJエリートツアーのE2クラスタ。序盤からメイン集団の前方、動きが見える位置取りでレースを進める。終盤にはアタックを試みるなど攻めの動きも見せていたが、その後の落車の影響もあり、最終スプリントには上手く絡めずの12位フィニッシュ。
続いて行われたJプロツアー。南魚沼クリテリウム恒例のパレードランから始まったが、米谷・小畑選手に続く関口選手は少し緊張気味な笑顔。ただレースが始まってみると、意外と良い位置取りでレースを進めた関口選手。米谷選手のサポートを受けながら中盤までメイン集団内でこなし、終盤にはメイン集団先頭に出て逃げ集団へのブリッジを試みる姿も見せた。その動きで脚を使い過ぎたところもあるのか、直後のペースアップでメイン集団から離脱。初レースで初完走とは行かず、残り数周での赤旗DNFとなった。小畑選手は得意のクリテリウム。前半から逃げへのブリッジをかけるなど積極的に動いていったが、惜しいところで届かずにDNF。米谷選手は翌日の経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ狙いなところもあり、メイン集団後方に姿を潜めて17位フィニッシュとなった。

 
 

PHOTO REPORT (E2)


 

久しぶりのレースとなった北川選手。
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序盤からメイン集団の前方、動きが見える位置取りでレースを進める。
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終盤にはアタックを打つ動きを見せるも、落車等の影響もあり、12位でのフィニッシュ。
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PHOTO REPORT (JPT)


 

約2ヶ月ぶりのJプロツアー。まずは南魚沼クリテ恒例のパレードランから。
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Jプロツアー初参戦の関口選手は少し緊張気味の笑顔。
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雨粒が落ち始めた頃にJプロツアーのレースがスタート。序盤から長く伸びる集団。
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逃げ集団にブリッジをかけるなど、この日は見せ場を作る小畑選手。
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魚野川にかかる橋を行く選手たち。
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緊張の面持ちだった関口選手だが初参戦にしては良い位置取りを見せる。
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米谷選手のサポートも受けつつ、動き出しのタイミングを待つ関口選手。
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レース終盤、逃げ集団へのブリッジを試みる関口選手が集団先頭で帰って来た…が、ちょっと力を使い過ぎたのか、数週周後には集団から遅れてしまう。。
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集団後方ではあるものの、付き切れないクレバーな走りで17位完走の米谷選手。
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Jプロツアー初レースを終えた関口選手。小畑選手からたくさんのアドバイスをもらっていた。
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RIDERS REPORT


 

北川選手(E2):
久しぶりのレース。強度の高い練習はあまりしていないので、どこまでできるか、特に作戦は立てなかった。序盤はアタックがパラパラと何回か起きていた。最後まで逃げ切る雰囲気ではないので前の方の選手に任せてインターバルを抑えながら展開した。中盤、7周目か8周目あたりで4・5人が先行していて簡単に追いつけそうだったのでブリッジした。しかし、半周くらいで吸収されてしまった。
10周目。中間スプリントのあとにペースが緩むとみてホームストレートでアタックを試みた。しかし、コーナー手前までに集団をかわせると考えていたがかわしきれず失敗。そのあとコーナー立ち上がりでもう一回加速してしまったのも失敗だった。ラスト1周。第1コーナーで自分の2・3人前で落車があった。自分はイン側にいたので、巻き込まれずに済んだ。しかし、ブレーキを強くかけてしまって、そのあと焦って前を追ってしまい息が上がってしまった。最後はラスト2周で飛び出した選手が逃げ切り、2位集団でスプリントになったが参加出来なかった。
前半は丁寧に走ることが出来たが、後半走りが雑になってしまった。問題の腰だが、痛くはならなかったがあまり良い感覚では無かった。しっかり自分の身体と向き合って、強くなるスタート地点に早く辿り着きたい。

 
 

関口選手(E2):
JPT初戦。目標はなるべく高い順位でゴールすること。序盤10周ハイペースで、普段経験しない強度でレースが進んだ。中盤になるとペースも落ち着き余裕が出てきた。米谷さんとコミュニケーションを取り逃げる決断をした。ただ決断してから中々ポジションを上げられずにいた。上手く位置取れたのは終盤残り10周程で弱虫ペダルの後ろに陣取れた。逃げていた弱虫ペダル(入部選手)とSHIMANOの(風間選手)を吸収しに愛三がペースアップを図っていて心に焦りがあった。身体的にもポジションアップ&ペースアップでブリッジをかける体力ではなかった。この時先頭集団からは10秒程度のタイムギャップがあり愛三・シマノ・弱虫ペダルを追い抜いてアタックする必要があった。
心に焦りがあり且つアドレナリンが出ていてアタックした。冷静に考えられず愛三がこの動きを利用することが視野に入ってなかった。一周先頭でこなせたがオールアウトに近かった。その後、ポジションを落としてしまった。予想していたより集団が小さく、最後尾までポジションを落としてしまった。ラスト4周、前の選手が中切れを起こしていて自分が踏まなければいけなかった。中切れを埋める足は残ってないにもかかわらずグルペット集団を長引きした。グルペットからも千切れてラスト2周を残して足切りDNFとなった。
レース展開を冷静に考えられていなかった結果、本来目指すべき目標を捨ててブリッジを仕掛けてしまった。中切れする位置にいたのも自分の責任だし完走に執着すれば、同じ展開になっても完走できていたと思う。

 
 

米谷選手(JPT):
夏を挟んで久々のレース。8月中の落車で痛めた手首には痛みが残り、もがくのは難しいまま。それもあって練習ボリュームも十分ではないが、直近では良い内容の練習が出来ており期待と不安は半々だった。もがけない状態でクリテでの勝負は難しいので、本命のロードに向けて身体に刺激を入れつつ、関口の様子を見ながら安全にゴールすることを目指した。
風は強いが直角コーナーのみ、去年もイージーな展開だったので今年もタフにはならないだろうという考えは見事裏切られ、今年は全く違うレースとなった。スタート直前から雨が降り始め、路面は完全にウエットに。第1コーナーの濡れたグレーチングを避けるラインがほぼ1本しかなく、怖いコーナーへと一変した。
ローリングで20番手ちょっとまで位置を上げてリアルスタート。第1コーナーとすべてのコーナーにある濡れた白線がどうにも怖く、自分でラインを選べる集団後方に落ち着いた。雨もあってか序盤からタフな展開になり中切れが多発した。一度自分で追って届き切らず足がいっぱいになった時は焦ったが、回復させてから落ち着いて追って無事復帰。この後は集団の人数が減ってきたこともあり追い詰められることはなく、落ち着いて周回をこなした。
脚には余裕があると言っていた関口のアタックは良いトライだったが不発。集団には自分だけに。終盤にむけてチャンスがあればとも考えていたが、ラスト2周で金子くんが自分の前で1コーナーのフェンスに向けてオーバーランしていくのを見て頭が冷えた。最終周の3コーナーの中切れで集団から遅れ、そのままゴール。17位だった。
終始集団後方を走っていたのでレースをした感は薄い。手首の状態、雨、落車のトラウマの残る左コーナー、と今日は今の自分には厳しい条件が揃っていた。とはいえ、身体に刺激を入れつつ無事にゴールし、良い感触を確認できたので自分としては十分な出来。関口も余裕がありそうで、ロードが楽しみになった。

 
 

小畑選手(JPT):
40周回50kmのクリテ。昨年は30周過ぎて我慢できなくなり、最後に数少ない10名ほどのDNFになってしまったので、今年こそはゴールしたいと思いこのクリテにのぞみました。
すぐにリアルスタートせずにニュートラルで1周の回ってからリアルスタートという事で、ニュートラル中に最後尾から20番手ほどに上がりスタート。ゴール勝負にまとめたいチームと逃げを作りたいチームの思惑があるだろうと思いながらでしたが、2周目の入り口から逃げたい選手がアタック。それをみてBS今村選手など有力メンバーも入り、3周目に入る頃には10名以上が先行する状況。自分も思わず逃げグループにブリッジ。後方の先頭を固めていた弱虫ペダルと愛三は、一度逃げを成立させ、ゴール目掛けて組み立てたいと思っていたのか、若干コースを狭められる。もう一度踏み直してから追走に入ったので自分のイメージより勢いが弱い。1周の我慢すれば先頭の尻尾は捕まえられると思ったのにスピードが伸びない。そうしていると後ろから更にブリッジしてきた選手に交わされ、またそれを目標に粘る感じ。流石これは宙ぶらりんでヤバいと思い後ろに下がりながらメイン集団に戻ろうとしたら、メイン集団がそのまま一列で細切れになりながら逃げグループを追いかける感じになっていて、集団の後ろで足を回復させる余裕も無く遅れ8周でDNFでした。
完全なダメレース。すこし身体が動く様になってきて、自分現在の実力と立ち振る舞いにギャップがある「場違い感」。経験でこういう失敗をしないのがベテランのはずですが…逃げていく集団をみたら身体が動いていました。反省しかありません。集団に残っていれば米谷、関口選手とコミニュケーションとってゴールに向けて動けたかもしれないなと反省しています。

 
 

宮澤監督から


 
関口は初めてのクリテリウムだったので、アタックするまでに学びがあったり、そこからアタックできた事は良い成功体験だったと思う。米谷は粘りながらも集団に残れているので、今後関口が勝負できるようになってきたら良い連携ができるだろう。小畑もその動きを作るところまで連携できるようになってほしい。

 

関口 ¥10,000
米谷 ¥5,000
小畑 ¥5,000

 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.