14-16SEP.2019@第88回全日本自転車競技選手権大会トラック・レース

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第88回全日本自転車競技選手権大会トラック・レース
– 静岡県伊豆市/日本競輪選手養成所 JKA250(周⻑:250m) –


男子エリートケイリン
21位 中川 由人(LEOMO Bellmare Racing Team)


 

9月14日から16日までの3日間、日本競輪選手養成所内のJKA250を舞台に「第88回全日本自転車競技選手権大会トラックレース」が開催された。LEOMO Bellmare Racing Teamからは若手スプリンターの中川由人選手が男子エリートケイリンに出場。先日行われたJBCF全日本トラックチャンピオンシップでの好結果により出場権を得ての晴れ舞台となった。

 

男子エリートケイリンは大会中日の15日(日曜日)に開催。1回戦1組目の出走となった中川選手だったが、同組の顔ぶれは2018年男子スプリント全日本覇者の深谷知広選手(Dream Seeker Racing Team)を筆頭に、新山響平選手(JPCU青森1)や松井宏佑選手(JPCA)らの競輪選手が勢揃い。初戦から厳しいレースに挑んだ中川選手だったが、圧倒的な加速の差の前に5着となり、敗者復活戦に回ることとなる。続く敗者復活戦。同組にはナショナルチームの雨谷一樹選手(JPC)や競輪学校の所属選手らが並ぶ。くじ引きで1番を引いた中川選手、スタート後にペーサーが外れると少し先行しての展開となる。しかし勝負が始まった直後に全員に抜かれてしまい、最後尾でレースを終える事となった。

 

8月のJBCF全日本トラックチャンピオンシップがほぼ初めてのトラック競技と言っても過言ではない中川選手。いきなりの大舞台で消極的になってしまった面もあるかもしれないが、この経験を今後のレースに生かして欲しい。

 
 

PHOTO REPORT


 

初心者にしていきなり全日本の場に立つ中川選手。
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1回戦は5着で敗者復活戦へ。
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ラバネロ丸田さんのサポートの下、敗者復活戦に挑む。
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敗者復活戦はくじ引きで1番手に。
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少し先行した展開となる中川選手、このまま行っても良かったかもしれない。
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後続にまくられてしまった中川選手。
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敗者復活戦は残念ながら最後尾に。
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RIDERS REPORT


 

中川選手:
全日本実業団トラックで出場資格を獲得して出場が決まった。スプリントにも出る予定だったが今年は基準が厳しくなり、出場することが出来なかった。事前に250バンクでのハロンのかけ方などを教えてもらったり、動画を見てイメージを考えていたので残念だった。レース当日の朝まで250バンクを走ったことが無く、さらに皆口を揃えて「JKA250は癖のあるバンクだ」と言っていたのでレース前はずっと不安だった。なので朝の練習時間は1時間全部走ってとにかくバンクに慣れようとした。
ケイリン1回戦。自分の組にはS級競輪選手が3人とハロンの競輪学校記録を9月に更新した寺崎浩平選手が出場したため、ハイスピードなレースが予想された。ギアは54×13のギア比4.15で臨んだ。7人出走でくじは5番を引いた。強い4人が前の4人。スタートしてペーサーが外れ、5番手のまま。さあ勝負が始まって最初の加速で前の4人から千切れてしまった。圧倒的な加速の差を実感した。差はあるだろうと思っていたが、ここまでとは。あとは5番手なので、ペーサーが外れてからもっと積極的に前へ出ようとするべきだった。最後まで踏んで、5着でゴール。
ケイリン敗者復活戦。4人出走でくじ引きで1番を引く。レースが始まりペーサーが抜けるが、皆自分の事は全く気にしておらず自分の後ろに少し間が空く。流石にまだ早いと思って後ろを何回か確認すると勝負が始まる。そこで合わせて加速するもタイミングが少し遅れて3人に抜かれ、そのまま4着でゴール。ここは覚悟を決めて先行してみるべきだったと思う。その方がその先につながる走りだった。
2つのレースを通して、消極的な走りになってしまった。(レース前には初めて250を走る不安もあったが…) また、コーナーでのGが体験したレベルでなくコーナー中にうまく脚に力が入らない感覚があった。ギア比も少し上げすぎたかもしれない。ギア比4.0くらいが回しきれて自分には丁度良かったと思う。
ほんの少しだけだが、トップ選手と走れて差を知ることができたのは良かった。強い選手とレースを走ることで、自分の中での限界が上がった。色々と改善点が見つかったので、これからのレースに活かしていきたい。

 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.