27MAR.2021@第2回JBCF広島森林公園ロードレース Day1, JPT #03
第2回JBCF広島森林公園ロードレース Day1
– 広島県三原市/広島県中央森林公園サイクリングコース –
12.3km/6周回 73.8km
1位 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) 1:45:50 ave41.83km
2位 井上 文成(弱虫ペダルサイクリングチーム) +00:09
3位 平井 光介(EQADS) +00:09
4位 留目 夕陽(JCF強化指定選抜チーム) +00:09
5位 徳田 優(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +01:11
6位 大町 健斗(eNShare Racing Team) +01:16
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30位 宇佐美 颯基(LEOMO Bellmare Racing Team) +03:50
43位 小林 弘幸(LEOMO Bellmare Racing Team) +03:53
DNF 小畑 郁(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNS 才田 直人(LEOMO Bellmare Racing Team)
2021年のJプロツアー第2ラウンドは広島開催。同地で開催された西日本チャレンジを2週間前に走り終えたチームは、再び広島の地に戻り、Jプロツアー第3・4戦となる「広島さくらロードレース」に挑んだ。怪我治療のために欠場を余儀なくされた才田選手を欠くLEOMO Bellmare Racing Teamからは、小畑・小林・宇佐美の3選手が出場。初日の土曜日は1周12.3kmの広島県中央森林公園サイクリングコースを6周する約74kmのレースが開催された。
10時55分、晴天の下でレースがスタートすると、序盤からアタック合戦が続く。チームからは宇佐美選手が逃げに乗るべく参戦するも、吸収されたタイミングでのカウンターアタックに反応しきれず、11名の逃げ集団を先行させてしまう。フランシスコ・マンセボ選手(マトリックスパワータグ)や今季積極的な走りでレースを活性化し続けているJCF強化指定選抜チームの2名を含む強力な逃げ集団は、2周目から最終周回まで逃げ続けることとなり、この集団から単独で飛び出したマンセボ選手が今季2勝目をあげた。
序盤の位置取りが肝となる広島のレース。LEOMO Bellamre Racing Teamの3名は集団先頭から上手くレースをスタートし、この辺りのミステイクは犯さないだけの経験を積んできている。しかし、宇佐美・小林の2選手はアタック合戦に参加できる位置に居たものの、逃げ集団に入ることが出来ずにメイン集団内でフィニッシュ。小畑選手は序盤の落車に巻き込まれた影響でDNFでレースを終えた。
PHOTO REPORT
序盤の位置取りが肝となる広島のレース。LEOMO Bellamre Racing Teamの選手達も集団前列にランナップ。
2周目の序盤の下りをメイン集団前方でこなす宇佐美選手と小林選手。
落車に巻き込まれた小畑選手は2周目から一人旅となってしまった。
メイン集団でフィニッシュするLEOMO Bellamre Racing Team。
RIDERS REPORT
小畑選手:
前日は車移動でしたが睡眠もしっかり取れ体調は悪くないという自己判断。チーム的にはいつも通りにアップを終え、前からスタートしないと辛い思いをする広島に合わせて前方に並んでスタート。
小林選手と宇佐美選手も最初のコーナーに20番手前後で進入。自分もそのすぐ後ろ、先頭と2人が見えるポジションでコース前半に突入。アップダウンの流れから上りの度にペースアップを繰り返す宇佐美選手は、先頭の動きに乗ってジャブ的なアタックに反応する動きも見せており、カラダも動いている印象。
小林選手は集団内で前に出る流れに乗るのに苦労している模様。少しずつポジションを下げる様子を少し後ろで見ていた自分のポジションも自然に下がって行く。
フェンストンネルと丘を通過して下り区間に入る。ここでポジションを上げるのは難しい。上り区間に入る前に一度ポジションを上げたい所で、三段坂に入る前に少しペースが落ちるタイミングがあるので、そこで右側が空いた隙にポジションを上げ、トンネルを通過して三段坂の1段目に入る。
集団前方ではペースアップのジャブの撃ち合いが繰り返されている様子。ここは落ち着いて1段目、2段目をこなして池と3段目に向けて脚を温存したいと思っていた瞬間、ユーラシアの選手が1段目の段差のある側溝に入り前に上がろうとして側溝を全部使って前まで上がれば良いのに自分の前に入ろうとして段差に引っかかり転倒。突っ込んでの落車はギリギリ免れましたが、完全に横たわった選手に阻まれ、完全停止からの焦っての追走になってしまいました。
一度ジャンプして追いつくチョイスをしたかったのですが、ちょっとそれも心配で出来ず。2段目をまあまあのペースで走り、池に向かう斜度の緩い区間で後ろから愛三トレインが登場。自分より後ろのポジションにいるのはヤバイのではないかと思う反面、確認して彼等が居るなら牽いてもらえば良かったと反省。池の周りの三段坂への繋ぎ区間で何かおかしい感覚があり、三段坂集団の尻尾につかまりかけるも力の入りが悪く、完全に集団からドロップしてしまいました。
初日は距離も短いのでゴールを目指しましたが、落車に巻き込まれて急に動きを止めた時に変に力が入ったせいか腰周りに違和感があり、集中力も無くなり、最終的にギリギリゴールした最終便にも乗れずにDNFでした。
常に無駄の無い走りを意識し、危ないポジションに陥らない、常に良いポジョンをキープし続けるなど、今までなら出来てきた事が脚の準備不足から負のスパイラルに入っている感じが否めないです。
小林選手:
前夜は7時間眠れ、当日のアップでは西園さんのメニューを試し、動きは良く感じた。今日の目標は口を開けて苦しい顔をしない事と、下りに入る時に15番手前後に居る事。
しっかりと集団前に並んでスタートは順調だった。ただ、最初のアップダウン区間で下がってくる選手の流れに飲まれてしまい、ズルズルと位置を下げてしまったのは反省点。3周目に逃げ集団へのブリッジの動きがあった際、宇佐美が付ききれずに帰ってきたタイミングで自分が何も行動できなかったのは良くなかった。レースに絡みたいという意識が欠如しており、次の動きがあれば付いて行こうという他人任せな走りをしてしまった。主要チームが逃げと追走にメンバーを送った事で4周目以降はスローな展開になり集団内でゴール。
まず、口を開けないことは徹底できていた。口を開けないことで辛くても我慢できるのでこれは重要。普段の練習から意識して習慣付けていきたい。下りに15番手で入ることに関しては道幅の広いホームで前に上がろうとする人について行って毎周回少なくとも20番手以内では下り始めることができていた。
宇佐美選手:
コースは広島中央森林公園1周12.2kmで獲得標高107mを6周73km。機材はBTW号red組、ホイールはフロントCCリアCCUの組み合わせ。オーダーは自分より前にいる人数を一定に揃えること。そして個人的な目標は逃げが決まると予測していたし、前日のミーティングでも逃げが決まる確率が高いと言われていたので絶対に逃げに乗ることだった。
1周目から散発的なアタックがかかった。JCF・EQADS・マトリックスなど逃げを決めやすいチームが行うアタックには積極的に乗り、2周目のホームストレートでも決まりそうな逃げにジョインすることができた。しかし、結局下りで吸収され、次の登り返しのカウンターで本命の逃げを逃してしまった。それからまた登り返しでペースアップの中切れのような形で追走が決まり、目の前だったのですぐに追いかけたが、マトリックスの選手が前に行った途端に付き切れしてしまった。
それから集団が緩み、焦り考えた末、もう一度追走を作るか、集団を牽引するかの二択となった。イナーメの選手と三段坂の1段目で抜け出すも3段目の頂上で捕まる。その直後のカウンターにも反応したが、結局元に戻ることになって集団が緩んだ状態に戻ってしまった。以降はコース序盤の緩む登り返しなどで前を引くが結局何もできずゴールし30位。
自分より前にいる人数を常に揃えるという指令でレースを把握するということはできたと思う。把握できていたのに逃げに乗れなかったのがとても悔しい。
宮澤監督から
(DAY2レポートに掲載)
Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.