10JUL.2021@第1回JBCF石川クリテリウム, JPT #10
第1回JBCF石川クリテリウム
– 福島県石川町/モトガッコ周辺特設コース –
1.8km/18周回 32.4km
1位 吉田 隼人(マトリックスパワータグ) 0:44:52 ave43.32km
2位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +00:00
3位 横山 航太(シマノレーシング) +00:00
4位 入部 正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム) +00:00
5位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) +00:00
6位 大町 健斗(eNShare Racing Team) +00:00
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DNF 世古 眞太郎(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 小林 弘幸(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 小畑 郁(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 才田 直人(LEOMO Bellmare Racing Team)
Jプロツアー第10戦は初開催となる第1回JBCF石川クリテリウム。これまでのJプロツアー石川町Rd.では石川ロードレースがワンディレースとして開催されてきたが、今年から土日の2日間開催となり、初日となる7月10日土曜日には福島県石川町のモトガッコ周辺特設コースを舞台としたクリテリウム・レースが開催された。LEOMO Bellmare Racing Teamからは、才田・小畑・小林選手と事実上今回が初レースとなる世古選手の4選手が出場した。
石川クリテリウムのコースとなったモトガッコ周辺特設コースは、モトガッコの隣を流れる飛鳥川の両岸道路と飛鳥川を渡る2つの橋からなる長方形のコース。一部住宅街を通り抜けるクランク部分が配置され、市街地クリテリウム・コース定番の90°コーナーが繰り返される形状となっている。
当日は梅雨の合間の晴天。気温もグングンと上昇して30℃を超える中でスタートを向かえた。スタート直後のアタック合戦では逃げが決まらず、レース中盤まではマトリックスパワータグの集団コントロールが続く。7周目に入ると兒島選手(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が単独で飛び出して数周回の逃げを見せ、兒島選手の吸収後は再度のアタック合戦がスタート。ここで入部選手(弱虫ペダルサイクリングチーム)と今村選手(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が2名で逃げ始めるも、残り2周回でメイン集団が吸収。フィニッシュラインは集団でのスプリント勝負となり、これを制した吉田選手(マトリックスパワータグ)が今季初優勝。マトリックスパワータグとしては今季3連勝を飾った。
LEOMO Bellamre Racing Teamの4名は、選手のレースレポートにもある通り、スタートラインに並ぶ時点で勝負に絡めていなかった。スタートから集団後方に埋もれてしまい、なんとか前に上る姿を見せるもののレース中盤で力尽き、全選手がDNFという結果となる。今季は頻繁に集団前方からスタートする姿を見せていたLEOMO Bellamre Racing Team。次戦からはその姿を取り戻して欲しいところ。
PHOTO REPORT
今回は早々にレース会場に集合し、スタートに向けた準備を進める4選手。
石川クリテリウムのスタートライン。いつも前方に並ぶLEOMO Bellamre Racing Teamの面々だったが、この日はその姿が見えなかった。
初開催の石川クリテリウムのコースは飛鳥川両岸の道路を2つの橋で接続する形状。
住宅街に設置されたクランクコーナーを抜ける4選手。レース序盤から集団後方に埋もれてしまい、難しいレース展開となってしまった。
小林選手は一時集団前方に上がるシーンを見せるものの、脚を使ってしまう走りで力尽きてしまう。
事実上の初レースとなった世古選手。序盤は初めてのJプロツアーの集団に戸惑うものの、徐々に慣れることが出来たとコメント。最終的にはDNFとなってしまったが、次戦の走りに期待したい。
RIDERS REPORT
才田選手:
前のカテゴリーのレース中にコースを見て回り「自分には厳しそうだな」と判断。翌日のために刺激だけ入れて終了。
小畑選手:
チーム練の効果も出てきて、先週のトレーニングではある程度走れる手応えがあったのですが、金曜日の午後からお腹の調子が悪く、クリテリウムもロードも思った様に体が動かず。苦しむ状態まで力も入れることが出来ず、走る事ができませんでした。
初日のクリテリウムはローラーでのアップの後、招集に選手が集まり出しているのを聞いて20人ほどが並んでいる後ろに並ぶ。スタートラインでは上位選手の呼び出しがあり、最前列に入るために実質3列4列目からのスタート。
1周のニュートラル走行からのリアルスタート。集団全体で前に上がらなければという意識が高く、そんな雰囲気に当てられて脚を使い、集団が少し落ち着く前に5周ほどして溢れてしまいDNFでした。
小林選手:
1日目クリテリウムの目標は逃げに乗ること。距離が短いのでアップはしっかり5min FTPと高ケイデンスの刺激を入れてスタートラインへ。並ぶのが遅く、チームメンバー全員が後方からのスタートになってしまったのが最大の失敗。チームとしても個人としてももっと危機感を持って動くべきだった。
序盤は前に上がっていく流れに乗って良い感じで位置を上げられていた。しかし、周回を重ねていくにつれ、立ち上がりのもがきが苦しくなり、前に上がっていく流れに乗る力がなくなってジリジリと位置を下げてしまった。結局レース折返しを迎える前に集団から遅れてしまった。
世古選手:
宮澤監督からの指示は「前にいないと終わるレース、30番手より前に位置すること。このクリテは前に上がるチャンスがほぼないので、コーナー前などの一瞬でも速度が緩んだ隙に行くしかない。スタート位置が後ろだと苦労する。だからスタート位置にいる時点で前にいる必要がある」。
結果はリタイアとなってしまいました。1番のミスはスタートに並ぶ時点で並ぶ位置が後ろすぎだったという点です。検車を終えた後、すぐに並ぶ場所に行けば良かったのですが、アップで街道走行後に検車し、その後トイレに行っているうちに既に沢山の人が並んでいました。この時点でもっと自分が危機感を持つべきでした。検車後すぐに並ぶ場所に自転車置くなりして、もっと場所取りする行動の方法を取れたはずだったのですが、当時その頭が働かなくて申し訳ないです。
スタートが後ろだったのもあり、自分が今まで走ってきた集団とは違いって密集度に慣れておらず、初めは恐怖もあって集団の中でまとまって走れませんでした。揉まれて揉まれて後ろに後ろに流されて行く動きの繰り返しでした。何周か周回していると徐々に慣れてきたのですが、その時点で最後尾付近のキツい位置にいたせいで完走できるかどうかという状態まで脚が消耗していました。
初めのうちに一発でももがいて集団の前の方に行けば完走出来たと思います。
コーナーでは自分のタイヤの空気圧を高くし過ぎだったこともあり、タイヤが若干滑って外に膨らんでしまい、集団の列から外れる原因にもなりました。それに加えてもっとコーナリングの技術も上げる必要があると感じました。下手をすれば周りに落車などのリスクを与えてしまうので気をつけます。
JPTの選手は本当にコーナリングや集団での走行が上手かったです。
自分はもっとスケジュール管理をしっかり行って召集などに遅れるような事を絶対にしない、集団に慣れる練習、コーナリングなどの技術をもっと上げる、位置取りをもっと考える必要があると思いました。あとはアップも含めレースでももっとチームで行動できれば良かったと思いました。
宮澤監督から
初開催となった石川クリテリウムは、レース前方でコントロールするチームが優位になるコース。スタート前の整列の段階から遅れを取り、レース(ゲーム)への参加が出来ない展開になってしまった。戦う気持ちを養おう。
Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.