24OCT.2021@第89回全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース, ME
第89回全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース, ME
– 広島県三原市/広島県中央森林公園サイクリングコース –
12.3km/15周回 184.5km
1位 草場 啓吾(愛三工業レーシングチーム) 4:47:16
2位 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン) +00:00
3位 中根 英登(EF Education-NIPPO) +00:01
4位 山本 大喜(KINAN Cycling Team) +00:02
5位 岡 篤志(NIPPO-Provence-PTS-Conti) +00:02
6位 小石 祐馬(Team UKYO SAGAMIHARA) +00:03
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37位 才田 直人(LEOMO Bellmare Racing Team) +06:06
47位 小林 弘幸(LEOMO Bellmare Racing Team) +07:30
DNF 小畑 郁(LEOMO Bellmare Racing Team)
新型コロナウィルスの影響による2020年の開催中止を経て、今年の全日本選手権は当初6月開催が予定されていたが、再度の感染拡大の結果、4ヶ月遅れの10月末に行われることとなった。会場となったのはJプロツアーでも使用される広島県中央森林公園のサイクリングコース。勝手知ったるコースを15周回する合計184.5kmのレースとして開催された。
ロードレース男子エリートの2日前には個人タイムトライアルも開催されたが、例年参加している才田選手は不参加。LEOMO Bellmare Racing Teamは最終日のロードレース男子エリートのみへの参加となり、才田・小畑・小林選手の3選手が出場した。なお、世古選手はジュニアカテゴリに該当するが、残念ながら今年はジュニアカテゴリが開催されないこととなっている。
Jプロツアーでは群馬からかすみがうらと雨のレースが続いてきたが、全日本選手権は穏やかな秋晴れの下で行われた。男子エリートのスタートラインに108名の選手が並ぶと、定刻の11時にナショナルチャンピオンジャージをかけた戦いが始まる。レース序盤、シマノレーシングの風間選手が早々に先行すると、メイン集団はこの単独の逃げを容認し、愛三工業レーシングチームが集団コントロールを始めた。風間選手の単独走は10周回目まで続き、吸収のタイミングでメイン集団の先頭もざわつき始める。10周目、11周目と展望台への登り区間で動きがあるものの決定的な動きには至らない。レースが動いたのは12周目の登り区間。最もマークされた中根選手(EF Education-NIPPO)が自らアタックをかけるとメイン集団は一気に崩壊。前年度覇者の入部選手(弱虫ペダル サイクリングチーム)らを含む20名程度の先行集団に絞られる。13周目に入ると、ここから入部選手が単独での抜け出しを図り、一時はこのままま逃げ切りかと思わせる走りを見せる。しかし後続集団が最終周回で吸収。最終コーナーまでアタックの掛け合いが続いたが、今年の王者をかけた戦いはスプリント勝負となった。最後のストレートに現れた9名の中から抜け出したのは愛三工業レーシングの草場選手。増田選手(宇都宮ブリッツェン)が追い込んできたが、草場選手が先頭でフィニッシュラインを通過しての勝利となった。
LEOMO Bellamre Racing Teamの3名はメイン集団内で周回を重ねる。一時は小畑選手がメイン集団から遅れるも、数周でメイン集団に復帰。風間選手が吸収された直後の動きにも3名で対応していくが、中根選手らの強力なアタックのタイミングで追走集団に取り残されることとなった。追走集団では前方に位置取りつつ前を追う動きを見せるたが叶わず、才田選手が37位、小林選手が47位、小畑選手はDNFでレースを終えた。
PHOTO REPORT
今季最大かつ最後のレースに挑む才田選手、小畑選手と小林選手。
11時に108名の選手がスタート。LEOMO Bellamre Racing Teamの面々も200km弱の戦いに挑む。
メイン集団の中程で粘る小林選手。
序盤戦をメイン集団内で進める小林選手と才田選手。小畑選手は少し遅れたが、この後メイン集団に復帰した。
膠着状態のメイン集団内で周回を重ねるLEOMO Bellamre Racing Team。
10周目、逃げが吸収された直後の乱戦に耐える小林選手と才田選手。この動きで小畑選手が遅れていく…。
Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.