18JUL.2022@第1回JBCF古殿ロードレース, JPT#10

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第1回JBCF古殿ロードレース
– 福島県石川郡古殿町/古殿町内特設コース(12.2kmサーキットコース) –
12.2km/6周回  73.2(U19)
12.2km/9周回 109.8km(JPT)

 
【U19】


1位 岡崎 一輝(Yamanakako Cycling Team) 2:24:33 ave30.38km
2位 阿蘓 来夢(クラブ二輪倶) +00:55
3位 佐久間 一稀(バルバクラブトヤマ) +00:56
4位 生天目 隼人(PHANTOM 湘南) +01:07
5位 梅津 飛羽(北海道帯広南商業高等学校) +01:07
6位 中山 竜一(EQADS) +01:28

DNF 関口 拓真(深沢高等学校)

 
【JPT】


1位 トマ・ルバ(KINAN Racing Team) 3:14:48 ave33.81km
2位 山本 大喜(KINAN Racing Team) +01:29
3位 小林 海(マトリックスパワータグ) +01:35
4位 金子 宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) +06:14
5位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +06:22
6位 白川 幸希(CIEL BLEU KANOYA) +07:00

DNF 米谷 隆志(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 小畑 郁(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 才田 直人(LEOMO Bellmare Racing Team)

 


 

福島県石川Rd.3連戦の最終日、7月18日月曜日には今季初開催となる「第1回JBCF古殿ロードレース」が、石川町に隣接する古殿町で開催された。LEOMO Bellmare Racing TeamからはJPTに米谷・小畑・才田の3選手が出場。またジュニアカテゴリにはLEOMO Bellmare Racing Teamがサポートする関口拓真(深沢高等学校)が出場した。
福島県石川郡古殿町内の名所「越代の桜」を起点とする1周12.2kmの公道コースは、ほぼ上りと下りで構成された山岳コース。関係車両でコースを回ってみても完全な平坦区間を見つけることは困難なほど。最長の登坂区間は4kmもあり、この区間だけで集団をバラバラにしてしまう破壊力を持つ。加えて下り区間もタイトなつづら折りが続き、パワーとテクニックの両方が必要な厳しいコース設定となっていた。

 

最終日も強い陽射し。選手・関係者のほぼ全員が雨の3日間を覚悟していたはずだが…暑さに耐える3日間となった。この日も午前中に開催されたU19レースに関口選手が出場。12.2kmを6周回する全長73.2kmのレースが始まった。序盤に形成された逃げに単独ブリッジをかけるなど積極的な走りを見せていた関口選手だったが、やはり前日の熱中症を引きずっていた模様。3周回目に単独トップでフィニッシュラインに戻ってきたところでレースを降りることとなった。
続いて開催されたJプロツアーは12.2kmを9周回する全長109.8kmのレース。序盤に5名程度の逃げ集団が形成されたが、レース中盤の5周目付近で吸収。その後は前日同様に優勝候補選手らの戦いとなり、小林海選手(マトリックスパワータグ)、トマ・ルバ選手と山本大喜選手のKINAN勢が抜け出す。この動きで後方のメイン集団は一気に崩壊していった。優勝は3名の中から単独で飛び出したトマ・ルバ選手となった。
LEOMO Bellmare Racing Teamは才田・小畑・米谷の3選手で出走したが、前日の落車の傷みを引きずる才田選手がスタート直後にDNF。小畑選手も厳しい上りに苦しめられてのDNF。米谷選手のみが残る展開となってしまった。その米谷選手も万全な体調とは言えず、今季痛めている膝の違和感でDNF。全日本選手権前は好調の兆しを見せていたチームだったが、今週は厳しい3連戦となってしまった。

 
 

PHOTO REPORT (U19)


 

Jプロツアー石川3連戦の最終日は初開催の第1回JBCF古殿ロードレース。スタート直後の丘の上からS/F地点を望む。
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最終日はU19カテゴリとなったレース。関口選手も出場
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序盤から少し辛そうな走りを見せる関口選手。
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3周目に先頭にブリッジをかける積極的な走りを見せた関口選手だったが…3周目終了のフィニッシュラインに先頭で戻ってきたところでレースを降りた。
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PHOTO REPORT (JPT)


 

Jプロツアーのスタートを待つ選手たち。この日も先頭に並ぶ。
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Jプロツアーのレースがスタート。前日落車した才田選手はお尻と膝の痛みが収まらず、スタート直後にレースを降りることとなった。
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メイン集団中程に位置取る小畑選手。
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米谷選手もメイン集団でレースを進める。
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局地的に降り出した大粒の雨の中、4kmの登り区間に入っていく米谷選手。
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粘った小畑選手だったが厳しい登り区間に耐えきれずDNF。
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完走8名という過酷なレース。米谷選手も完走を目指したが、膝の痛みを考慮してのDNFとなった。
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RIDERS REPORT


 

関口選手(U19):
朝、大会会場に向かうも終始モチベーションが上がらなかった。古殿は石川ロードより得意なコースだったが、昨日のコンディションの悪さもあり攻めない姿勢で臨んだ。集団後方に位置取り、初心に帰って周りを見てロードレースを学ぶことを目的に走った。
いざスタートしてみると前日の疲れからか周りの選手も思っていたより消耗していた。自分のコンディションも悪かったが、みんなも思っていたより消耗していたように思う。序盤4人の逃げができており、自ら追走のアタックはしたくなかったが周りが動かない。気持ちが先行してしまい、メイン集団から抜け出して逃げにブリッジをかけた。ブリッジは成功して集団とのタイムギャップはすぐに1分半に開いた。逃げのメンバーは町田君と自分の2人に絞られていた。町田君はメカトラだったしこのまま行けば勝てた。ここで熱中症の症状が再発。勝つことよりも今後の状況を見て1位通過で降りた。
レースを降りると吐き気、痺れが全身を襲った。レースを降りるのは勇気がいるが、降りることも目標の一つだと思った。

 
 

米谷選手(JPT):
3日目にしては脚の重さはなかった。膝は軽く痛んだが、アップ中にどうにか気にならない程度に。
要注意の下りとそこからの長い登りを試走できなかったので、特に最初の数周はゆっくり下るしかない。なので下りになるべく前で入り、登り口でのダメージが小さくなるよう注意した。特に最初の1周は全ての下りに15番手ぐらいで入ったが、それでも下りきるころには20人ぐらいに抜かれたんじゃないか。それ以降もコース中盤のテクニカルな下りでは毎回相当番手を落とし、登り口で苦しんだ。
2周目までに逃げは出来たが、そんな調子で振り回されていたので気が付いたら決まっていた感じ。登りでは近くに見えるぐらいの距離でマトリックスがコントロール、地味に苦しいペースで3周をこなした。4周目の登りで逃げを吸収。このペースアップですでに遅れかけた。
5周目に雨が降り始め、路面はウエットに。テクニカル下りに入る前の登りでペースが上がり、この後の下りと登りで勝負がかかることは明らかに。ただ絶対にこの下りで誰かこけると感じ、車間を切って遅れながら下っていくとやはり2、3人が転がっていた。下りきるとちょうど最後尾、もう前は見えるか見えないかのところ。割り切ってその時のベストで頂上まで踏んだがどこにも届かなかった。そこから1周走ったところで左膝の痛みが無視できなくなりDNF。
登れなかった、以上。心配した暑さは特に問題にはならなかった。3日通して25~30位相当。今の集団での自分の立ち位置として割と正確だろう。これまで武器かつ生命線だった登坂力がないのはとても苦しい。まずは膝を治し、後半戦にむけて立て直したい。

 
 

小畑選手(JPT):
コースプロフィール的には完全な自分向きではないのですが、いま出来る事を全部やろうとスタート前列出走。スタート後の緩い登りではポジションを下げずに下りに入る事を念頭に出来るだけ突っ込む。
コース幅が狭くなりすこし斜度のある登り入り口に突入、まあまあのポジションで登り切りるとその先には路面の悪いテクニカルな下り。自分の前方で2選手がブレーキトラブルなのか「オットト」動き怪しい。前との車間が開き焦る。これで少し集団と離れてしまい最後の登りパートへの入りで完全に出遅れる形に。登りはパート直角コーナーで速度落ちてからの登り最初の斜度があり慌てて追いかけましたが斜度がすこし緩くなるまでに集団に着くことが出来ず…前からこぼれて来る選手後方からくる選手と周回を3周してDNFでした。
石川3連戦、昨年よりは若干ピークパワーやインターバル能力は回復して来ている気配がありますが、乗り込み不足なのかベースパワーの更なる獲得が必要だと再確認できました。夏を挟んだ後半戦でしっかり走れる様に準備したいです。

 
 

才田選手(JPT):
石川3連戦は日曜の石川ロードと月曜の古殿ロードに狙いを定めて初日のクリテは即リタイア。
日曜の石川ロードは下りに苦労しながらもなんとか立ち回って終盤へ。登りでの振るい落としで生まれた先頭グループへのブリッジに全力を注いで失敗。集中力が切れたタイミングでのV字コーナーで前が詰まってハスって落車。臀部を強打して一瞬動けずDNF。
強めの打撲と変な角度に膝を曲げたようで捻挫の痛みが引かず、最終日の古殿ロードはDNS。鎖骨骨折以来、安全第一で走ってきたので数年ぶりの落車。やっぱり落車が一番良くない。もう一度、安全第一を深く意識して走ろう。

 
 

宮澤監督から


 
才田、米谷に関しては、得意なコースでしっかりと結果を出すことに集中して突き抜けてほしかった。石川ロードでは序盤から才田が良い位置で登っていたので期待していたが、不運の落車で石川に続く古殿も棒に振ってしまった。
ジュニアで参加した関口は、暑さ対策として頭を水を使って冷やす事が少なかったと思う。熱中症はか身体よりも頭がのぼせることが原因になるので、冷やすことを意識してインターハイを戦ってほしい。

 

米谷 ¥0
小畑 ¥0
才田 ¥0

 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.