20APR.2024@第58回JBCF東日本ロードクラシック, DAY01, JPT#5

BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-89

第58回JBCF東日本ロードクラシック, DAY01
– 群馬県利根郡みなかみ町群馬サイクルスポーツセンター(6km サーキットコース 時計回り) –
6.0km/11周  66km(JET E2/3)
6.0km/25周 150km(JPT)

 
【JET E2/3】


1位 田山 昇吾(湾岸サイクリング・ユナイテッド) 1:41:16 ave. 39.10km/h
2位 大室 佑(群馬グリフィンエリート) +00:02
3位 松村 拓弥(群馬グリフィンエリート) +00:02
4位 平山 雷斗(中部大学第一高等学校) +00:03
5位 小森 継心(明星大学自転車競技部) +00:03
6位 明石 悠之介(北海道札幌創成高等学校) +00:03

オープン(26位相当) 木下 友梨菜(Bellmare Racing Team) +00:09

 
【JPT】


1位 金子 宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) 3:37:54 ave. 41.30km/h
2位 アレクサンドロス・アグロティス(マトリックスパワータグ) +00:33
3位 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) +00:33
4位 レオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島 ) +00:33
5位 谷 順成(宇都宮ブリッツェン) +00:34
6位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) +00:34

41位 高橋 翔(Bellmare Racing Team) +01:22
DNF 米谷 隆志(Bellmare Racing Team)
DNF 山口 凱生(Bellmare Racing Team)
DNF 小畑 郁(Bellmare Racing Team)
DNF 高杉 知彰(Bellmare Racing Team)
DNF 川島 綾太(Bellmare Racing Team)

 


 

4月20日(土曜日)からの2日間、群馬県利根郡みなかみ町の群馬サイクルスポーツセンターを舞台に「第58回JBCF東日本ロードクラシック」が開催されました。
Bellmare Racing Teamからは、まず土日両日開催のJプロツアーに高杉知彰、小畑郁、川島綾太、米谷隆志、山口凱生と、新規加入の「高橋翔」を加えた6選手が出場予定、2日目の日曜日に開催されるJエリートツアーE1カテゴリには三木颯一郎、藤本元貴、知名透真の3選手が出場予定、さらに女子の木下友梨菜選手は土曜日のJエリートツアーE3カテゴリと日曜日のJフェミニンツアーに出場予定、さらにさらに土曜日のE3カテゴリには宮澤崇史監督が出場しています。
初日のレース。まずはJエリートツアーのE2/E3カテゴリに女子の木下友梨菜選手と宮澤崇史監督が出場。初群馬となる木下選手のためのサポートとして出走した宮澤監督は任務終了後に途中離脱。木下選手は男子選手のレースに一人残された形となりましたが、遅れることなくペースを維持し続け、メイン集団でのフィニッシュとなりました。続いて開催されたJプロツアーは150kmの長丁場。今週末の注目は新規加入の高橋翔選手の走りとなりました。群馬CSCの狭いコースにJCLから戻ってきたチームを含めた133名の大集団…ということで荒れたレースが予想されましたが、落車や不意の動き、そして高気温による脱水症状等で次々と離脱していく選手たち。最終的に初参加の高橋選手のみがフィニッシュへ辿り着くという厳しいレースとなりました。

 
 

PHOTO REPORT (JET E2/3)


 

女子選手ながらJエリートツアーE3カテゴリに出場した木下選手と指導役の宮澤監督。
BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-3

BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-8

 
 

登りでポジションを上げ、下りではメイン集団最後尾付近でレースを進めた木下選手。
BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-12

 
 

「何も出来なかった」とレース後に呟いていたが、しっかり男子のメイン集団でフィニッシュ。
BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-27

 
 

PHOTO REPORT (JPT)


 

レースの前のひと時を過ごすJプロメンバーとレースを終えた木下選手。
BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-29

BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-30

BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-32

BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-34

BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-35

BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-36

BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-41

BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-44

 
 

25周回、150kmのJプロツアーがスタート。
BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-54

 
 

順調にスタートして行ったベテラン組の高杉選手と小畑選手だったが、トラブルもありフィニッシュまでは辿り着けず。
BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-56

BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-57

 
 

Bellmare Racing Teamはメイン集団中程の位置取り。
BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-64

 
 

今季からJプロツアーに参戦している新加入の川島選手は苦戦が続く。
BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-69

 
 

米谷選手の近くで下るこちらも新加入の高橋選手。
BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-89

 
 

調子の良さそうな山口選手だったが、この後に前触れもなく急に消える…脱水症状だったらしい。
BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-95

 
 

ベテラン米谷選手が高橋選手の位置取りを必死にサポート…米谷選手はもう限界ギリギリだったらしい。
BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-108

 
 

JPT初レースながらメイン集団に食らいつく高橋選手。
BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-113

BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-105

 
 

チームで唯一150km先のフィニッシュラインに辿り着いた高橋選手。
BELLMARE_20240420@JBCF-GUNMA-122

 
 

RIDERS REPORT


 

木下選手(JET E2/3):
本大会では、集団走行の練習を兼ねてエリートカテゴリーに混ぜていただきました。宮澤さんも一緒に走っていただけるということで、アップ時に苦手意識のある集団内での下りで意識することをポイントで教えていただき、宮澤さんの近くで走るようにしました。
1周目はローリングだったのと宮澤さんがすごく良い位置で走ってくださったおかげで一切怖い思いをすることなく安全に下ることができました。ローリングが解除されてたから、番手争いでスピードが一気に上がり、宮澤さんとも逸れて、パワー負けして後続の方を走ることになってしまいましたが、ひとまず様子を見ながら走ることにしました。
坂では余裕を持って番手を上げられることがわかったのと、周回を重ねるごとにこの位置で走れば流れてくれるから楽に前に上がれることを発見できたので、下りは自分が安全と思えるスピードに落とし、そのあと踏んで走る周りにうまくのる形でつかせてもらって、あまり力を使うことなく勢いで番手を上げるという走り方をしてました。坂で少し番手を上げられても結局下りで集団の速度域に耐えられず後ろに下がるということの繰り返しになってしまい、周回を重ねるごとに集団の人数が絞られ、インターバルは楽になっていきましたが、自分では何も動くこともなくラスト1周になってしまいました。
ラストの1周は上りの度にインターバル、下りは更に速くて、なんとか集団の金魚の糞で耐える感じでした。最後の心臓破りの坂でスピードアップ、毎周回、心臓破りの坂の登りきりで中切れが起こったりしてたので、ここは絶対番手を上げておかないと自分も千切れて終わると思ったので、なんとか踏ん張って集団後方でぶら下がり、ラストスプリントは絡む力も余力も一切なかったのでそのまま走り抜けて完走でした。
言ってしまうと、本当に”ただ走っただけ”になってしまい、何もすることができなかったことが悔しくて、でも今回走って下りの技術を上げられたらもう少し自分が走りたい位置をキープできそうな感じもしたので、伸び代があると思って頑張ろうと思いました!

 
 

山口選手(JPT):
150kmと長めのレースは自分としては得意ではないが、脚の感覚は良好だったので良いイメージで出走できた。ただ最近は練習、レースともに脚が攣ってしまうことが多発しており不安要素となっていた。対策として塩分タブレットやマグオンなどをスタート前から摂取した。
前半は集団の中程に位置していた。5周目ぐらいで落車が発生し、転けた選手達をギリギリ避けて集団になんとか復帰。この時に脚をかなり使ったが感覚的にはまだいける。その後も集団で耐えていたが、ペースが上がった時の心臓破りで脚が攣ってしまった。原因として考えられるのは水分不足、単なる疲労など。明日のレースではまず水分不足にならないよう意識することから始める。

 
 

高橋選手(JPT):
初めてのJPT。ワクワクと緊張感でいっぱいだった。レースは150キロと自分史上最大距離のレース。ペース配分も上手く出来るか不安だったが今回はレースの展開、位置取り、その他のマネジメントを学ぼうと思い、完走を目標にした。
スタートしてから数周後に落車が発生。これにより集団が分裂。前を追うため脚を使ったがそこまでキツくはなかった。そこからは集団内で色々動いてみたりどの位置が良いかなどを考えて走った。時々、米谷さんが自分の位置まで来てくれて「水飲んでる?補給食べてる?」と声を掛けてくれた。それ以外にも位置取りの事なども教えてくださり本当に嬉しかった。
そこからペースは落ちることはなく一定に速く徐々に脚が削られた余裕がなくなる。集中力が落ちてしまう前にしっかり補給を取ることを意識した。宮澤監督から米谷さんについていけとアドバイスをもらい、後半は米谷さんと近い位置で走った。残り6周まで引っ張ってもらい、前半の下りが終わり上りのところで前に出るようにサインを出された。正直、僕もまったく余裕はなく限界を超えていた。しかしここまで引っ張ってもらったら自分が諦めるわけにはいかない。気合で走った。毎週回、心臓破りの坂で脚が悲鳴をあげ何度も千切れそうになった。残り2周からは辛すぎてあまり覚えてない(笑)
ラスト1周の心臓破りで脚と心臓が散り集団からドロップ。そのまま単独でフィニッシュ。フィニッシュ後はもう死んだかのようにぶっ倒れた笑

 
 

川島選手(JPT):
※DAY02に掲載

 
 

米谷選手(JPT):
150kmの長丁場。先週のチャレンジでレースのレベルに対する力不足を感じていたが、平日の練習で改善傾向も感じていたので希望は捨てずにいた。目指す事はいつも通り、集団の前で生き残ること、あわよくば逃げること。特に今年の集団の危なさで後ろに下がりたくはなかった。
スタートから数周を動ける位置でこなした。珍しく入部さんの動きがよく見えたので何度か同調してみたが決まらず。その次の逃げが決まった。山口や高橋と話せるタイミングでは、補給を摂るよう都度伝えた。プロチームが前で隊列を整えた状態で、山口か高橋をコントロールに入れてはどうかと監督から指示された。高橋を見つけられなかったので山口と話したところ余裕がありそう。コントロールに入れて消耗させるよりは2人でいい位置を押さえて終盤に備えるほうがいいと判断して伝えた。
その後のペースはコンスタントに速く、着実に余裕がなくなった。減っていく集団の後ろに高橋がいるのを認識したが、そこまで下がると自分が死んでしまうので生き残りを優先。それでも足がなくなり、位置を保てなくなって残り5周で千切れ、DNF。チャレンジで感じた力不足を再確認する結果になった。飲み食いもしたしトラブルも全てかわしたが、単純に距離と速さで消耗した。展開の読みや位置取りは悪くなかったと思うが、良い時のように粘れなかった。

 
 

高杉選手(JPT):
終盤までのチームメイトが走りやすいようにサポートすること、終盤でのアシストがレースでのタスク。コンディションは上々であわよくば自分のリザルドも狙いに行きたい気持ちでスタート。
ファーストアタックが起きたタイミングで目の前が開いていたので脚の具合の確認も含めて便乗。一列棒状になるだけで決まらないことはわかってはいましたが、そのあとの位置取りのためにも前々でこなす意識で対応しました。脚の回り具合も上々で今日は最後までやれそうなことを確信しました。2回目、3回目の前の動きが起きていきましたが、チーム内での役割分担を事前に話していた通り米谷選手や小畑選手も前に位置取ってくれていたので、捌きなどをまかせることにしました。
一度、米谷選手を含む10名程度の集団が抜け出し、そろそろ逃げの展開が決まりそうな雰囲気もあり、山口選手、高橋選手が集団中盤にいたので、展開についてコミュニケーションをしに下がりました。そのタイミングでメイン集団の前方で落車があり、分断が起きてしまいました。少し脚を使ってしまいましたが3人とも無事に集団に復帰し、そのタイミングで前方に行っていた集団も引き戻されていました。その周回のメインストレートではペースの上げ下げがあったため集団が一旦緩み、幅が広がった状況でした。補給所の坂は補給ができない周回では左側が比較的空くことが多く位置を上げやすいと思っていたので(逆の右側は徐々に狭まっていてブレーキ・加速があり無駄脚を使うし)、ポジションを上げることを狙って左側にいたところ、前方で危険な動きがあり、それを避けるために柵の外側に逃げる以外に選択肢がありませんでした。数人がコースアウトして、Uターンをして集団を追ったものの多勢に無勢の状況であり、追いつく見込みはなく、翌日のレースの事を考えてその周回でレースを降りることにしました。
ミスとしては落車のときに止まる位置にいてしまったこと、ホームストレートで集団の左端にいたことですが、どちらも意図があってやっていたことだったので、その意図が間違っていたのか、そのタイミングでするべきだったのかを含めて深堀して考えて、改善したいと思います。また、自分も前での動きに継続して参加していたら今回の事故は起きていなかったので、その選択をすべきだったのかもしれないとも思います。自分のタスクややりたい動き本位になって行動してしまっていました。昨年に比べ人数が増えて集団がナーバスなったことに対するリスクを減らす走り方、そのうえで展開できる位置取りの仕方など、より集団を俯瞰する能力を身に着ける必要があると強く感じています。

 
 

小畑選手(JPT):
足を使っててでも集団前方にポジショニングして心臓破りで遅れないように走る。前半の下りヘアピンで起きた集団を分断する様な落車も前方にいた事で回避できたのですが、4周目の心臓破りで辛くなり遅れ8周回でDNF。

 
 

宮澤監督から


 

※DAY02に掲載


 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.