23JUL.2020@第54回JBCF東日本ロードクラシック群馬大会 Day-1, JPT#01

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第54回JBCF東日本ロードクラシック群馬大会 Day-1
群馬県みなかみ町/群馬サイクルスポーツセンター
6km/20周回 120km


1位 山本 元喜(KINAN Cycling Team) 2:59:01 ave40.21km
2位 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン) +00:00
3位 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) +00:01
4位 小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン) +00:39
5位 小森 亮平(マトリックスパワータグ) +00:39
6位 草場 啓吾(愛三工業レーシングチーム) +00:39

13位 石原 悠希(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team) +02:30
35位 門田 祐輔(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team) +02:57
53位 小畑 郁(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team) +06:55
DNF 小林 弘幸(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 永塩 幸之介(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 小山 智也(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team)



 

新型コロナウィルスの影響により先の見えない2020年。7月に入り、やっと今季のJプロツアーが開幕した。今年の初戦は、群馬県みなかみ町の群馬サイクルスポーツセンターを舞台に、7月23日から25日までの3日間、Jプロツアー第1〜3戦となる「第54回 JBCF 東日本ロードクラシック 群馬大会」として開催された。

 

今季のチームは体制を大きく変更。米国籍のUCIコンチネンタルチームであるHincapie Racingと合流し「Hincapie LEOMO p/b BMC」となった。またJプロツアーには「Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team」として参戦する。UCIコンチネンタルチームには石原祐希、小山智也、門田祐輔の3選手が加入。海外での活躍が期待されていたものの、現状は国内レースへの参戦を余儀なくされている。また国内チームには、才田直人、米谷隆志、中川由人(主にトラックレース)の従来メンバに加え、新たに小畑郁(なるしまフレンドより移籍)、小林弘幸(信州大学)、永塩幸之介(群馬グリフィンエリートより移籍)の3名が加わった。

 

初日のレースには石原・小山・門田・小畑・小林・永塩の6選手が出場。午前中から降り続いていた雨もスタート直前にあがり、曇り空の下、20周回120kmのレースがスタートした。序盤の4周回目付近、1回目のポイント賞への動きをキッカケに15名程の逃げが発生。宇都宮ブリッツェンの増田成幸選手と小野寺玲選手、キナンサイクリングチームの山本元喜選手、トマ・ルバ選手、新城雄大選手、弱虫ペダルサイクリングチームの織田聖選手と前田公平選手、レバンテフジ静岡の佐野淳哉選手など強豪選手を含むこの集団は、周回を重ねるごとにメイン集団との差を広げ、4分弱の差をつけてレースを進めていく。チーム右京やマトリックスパワータグ勢が先頭を引くメイン集団だったが、その差を埋めることが出来ず、この日のレースは逃げ集団での勝負となった。残り2周回、逃げ集団から増田選手が単独アタック。これに織田選手と山本選手が合流し、3名でのスプリント勝負を山本選手が制してプロリーダージャージを獲得した。

 

新規加入選手が半分以上を占める今年のチームは、レース前に合宿を行い、メンバ間でのコミュニケーションを図りつつ各選手の脚色や状態を確認しての群馬入り。レース前のミーティングでも予想される展開や各選手の役割分担を確認して初戦に挑んだ。しかし、序盤の逃げに選手を送り込む事が出来なかったチームはメイン集団内でのレースに。小山選手でのスプリント勝負に切り替えるも、終盤でその小山選手を落車で失う。残る展開も思い通りの走りとはならず、石原選手がチーム最高位の13位でレースを終えた。チームビルディングもまだまだこれから…と課題の残るレースとなった。

 
 

宮澤監督から


 

レーススタートは雨模様。激しいレースが進み、疲労が出てきた頃の逃げを見逃さないように。とミーティングで話した通りの展開になったが、前に乗るべき門田、永塩が動けない位置にいたことが大きな敗因となった。レース中はなにが起きているか分からない時点で、勝負に加われていないということを感じる。残り2日、力勝負なら負けないということを形にしよう。一方で前向きに捉えられる部分もあり、2日目、3日目に力を溜められる日になった。

 

石原 -¥12,000
門田 -¥12,000
小山 -¥12,000
小林 -¥3,000
永塩 -¥6,000
小畑  ¥0

 
 

PHOTO REPORT


 

新体制のチームとしても初戦となる今回のレース。レース前には宮澤監督を交えて入念なミーティングが行われた。
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海外組の一人、石原悠希選手。昨年はHonda栃木でJプロツアーに参戦、秋吉台カルストロードで逃げ集団に単独ブリッジをかけ、合流後も積極的に先頭を牽く熱い走りが印象的だった。今回の1番の反省点は逃げが形成されたタイミングで先頭の状態が見えない位置にいてレースの動きに反応することが出来なかった事とレース後に反省。
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海外組の二人目は小山智也選手。Jプロツアーにはイナーメ信濃山形から参戦経験がある。今年の3月に開催されたKINAN AACA CUPでは集団ゴールを制すなど、スプリンターとしての走りに期待。この日のレースは最終局面でのスプリントを期待されるも、終盤で落車。その点については猛省。
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海外組の三人目は門田祐輔選手。フランスなど海外でのレース経験を豊富に持ち、U23ナショナルチームにも招集される。Jプロツアーでの走りに期待。逃げ切り狙いのレースだったが位置取りの悪さで逃げを行かせてしまった門田選手。感覚的には調子は良かったが、レース勘、位置取りなどまだまだ改善点は多いので日に日に良くなっていくと思う…と今後に期待も。
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国内組新規加入選手の一人目は小林弘幸選手。信州大学に所属する大学生ながらJプロツアーに参戦。プロ選手を目指し、宮澤監督に直訴してチーム入りした熱い気持ちを持つ若手選手。初のJプロツアーはDNF。やはり位置取りの難しさを感じた小林選手だが、次のレースでは「集団内の循環をよく観察して位置を落とさないように」と前を向く。
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国内組新規加入選手の二人目は永塩幸之介選手。群馬グリフィンエリートからやって来た若手選手。昨年のJBCFではJユースツアー個人総合優勝を獲得。初JプロツアーをDNFで終えたが「走っている位置が悪い事はわかっているので小畑さんなどの位置を参考にしながら上手く走れるようにしたい」と早速チームのベテランに教えを請う。
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国内組新規加入選手の三人目、小畑郁選手はなるしまフレンドから移籍。Jプロツアーのベテラン・ライダーとして、老獪な走りと経験に裏打ちされた若手へのアドバイスにも期待。この日のレースは53位で完走し「自分の集団での泳ぎ方を参考にしてもらい、より上手くレースを進める走り方を少しでも覚えてもらえたら良いなと思います」と若手選手に向けて。
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雨の上がったS/Fラインで、レーススタートを待つ新生Hincapie LEOMO Bellmare Racing Teamの選手たち。
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2020年Jプロツアーの初戦がスタート。
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レース序盤に強力な逃げ集団を先行させてしまったHincapie LEOMO Bellmare Racing Team。狙いを小山選手のスプリント勝負に切り替え、海外組の門田選手だけでなく若手の永塩選手もメイン集団の先頭に出て追走の動きを見せる。
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メイン集団中盤で小山選手を守るチームメンバだったが、終盤の落車で小山選手を失ってしまう。
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フィニッシュに向けペースの上がる集団内で、仕切り直しを図る門田選手と石原選手。
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小畑選手も補給を取りながらレースに食らいつく。
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チーム最高位は石原選手の13位フィニッシュ。
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Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.