24JUL.2020@第54回JBCF東日本ロードクラシック群馬大会 Day-2, JPT#02

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第54回JBCF東日本ロードクラシック群馬大会 Day-2
群馬県みなかみ町/群馬サイクルスポーツセンター
6km/10周回 60km


1位 鈴木 龍(宇都宮ブリッツェン) 1:24:39 ave42.52km
2位 大久保 陣(宇都宮ブリッツェン) +00:00
3位 小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン) +00:00
4位 大前 翔(愛三工業レーシングチーム) +00:00
5位 横塚 浩平(TeamUKYO) +00:00
6位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) +00:00

19位 石原 悠希(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team) +00:08
25位 米谷 隆志(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team) +00:12
30位 小山 智也(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team) +00:20
35位 永塩 幸之介(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team) +00:38
56位 門田 祐輔(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team) +02:11
DNF 小畑 郁(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 小林 弘幸(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team)



 

「第54回 JBCF 東日本ロードクラシック 群馬大会」の2日目。初日とは異なり、朝からレースの終わる夕方まで終始レインウェアが手放せない雨模様。Hincapie LEOMO Bellmare Racing Teamは前日のメンバに米谷選手を加え、総勢7名で10周回60kmのスプリントレースに挑んだ。

 

UCIコンチネンタルチームに所属する程のチカラを備えた選手達を擁する今年のチーム。同じ間違いを2日連続で犯す事はない。1周回目から始まったアタック合戦。ここから飛び出した5名の逃げ集団にまずは米谷選手と石原選手が入る。30~40秒差を維持していた逃げとメイン集団との差が10秒程度に近づいた5周回目、門田選手がキンテロ選手(マトリックスパワータグ)と共に逃げ集団へブリッジ。この動きで米谷選手と石原選手はメイン集団に戻る。さらにシャッフルがかかり新たな逃げ集団が形成されるも、ここにはメンバを送り込むことは出来なかった。

 

ここでチームは前日と同じく小山選手のスプリント勝負に切り替え。宇都宮ブリッツェンがコントロールする集団先頭の車列に門田選手を送り込み、その他の選手は小山選手をメイン集団中盤で守りながらゴールまで運ぶ。
最終周回、チームは小山選手をスプリント勝負に送り込むべく、米谷・石原・門田の3選手が動きを見せるが、強豪チームひしめく集団前方で有利な位置にねじ込む事が出来ない。チームの最高位は前日と同じく石原選手の19位。最後の最後でスプリントし切れなかった小山選手は30位でフィニッシュラインを通過した。
レースは終盤に強烈な追い込みを見せた宇都宮ブリッツェンが最終周回で逃げを吸収。そのままの勢いで集団スプリントに突入し、宇都宮ブリッツェンの鈴木龍、大久保陣、小野寺玲が1-2-3フィニッシュを達成した。

 

結果から見れば前日より順位を落としたチームだったが、レースの内容は見違えるほど。序盤に逃げを打った石原選手は前日の反省を活かし、同じく逃げに乗った米谷選手は今シーズン初戦にしてレース運びの上手さを見せる。小山選手は最後もがけなかったものの、石原選手と連携してスプリントの手前までは辿り着く。門田選手はレース中盤で見せ場を作り、終盤の追走でも宇都宮ブリッツェンの前に出てメイン集団を強力に牽引し、逃げの吸収に一役買った。距離の短いレースだったとはいえ、永塩選手はJプロツアー2戦目にして完走。小林選手も集団に食らいつく走りを見せてあと一歩というところまで。小畑さんは…まぁそういう日もありますよね。
一方で米谷選手からは「経験不足」による反省点も。序盤の逃げでの消極策や中盤の逃げに乗れなかった点に加え、門田選手がコントロールに加わっている間、コントロール・チームの宇都宮ブリッツェンの後ろの位置取りをチームで権利主張すべきだった点、そして最終スプリントに向けた連携不足を指摘する。
実際のところ、海外組の3人の国内参戦により、チームはこれまでに経験した事のない一段上のレベルでレースを戦っている感もある。この状況を好機と捉え、チームのベースアップに繋げていきたいところだ。

 

とにもかくにも、次のレースに向けて期待が持てる一日となった。

 
 

宮澤監督から


 

2日目にしてようやくエンジンがかかってきた。米谷、石原の逃げは泳がされている上に、メンバーが良くなかったことを考えると、あそこからもうひと逃げしてもよかった。その後の逃げには乗れなかったが、門田が集団をコントロールし、スプリントへ。石原、小山の連携がうまく行かなかったが、全体を通した動きには次への期待を持てるレース展開だったと思う。3日目は、もう1段回チーム力を結集した走りに期待している。

 

石原 +¥4,000
門田 +¥10,000
小山 +¥2,000
小林  ¥0
永塩  ¥0
米谷 +¥4,000
小畑 +¥1,500

 
 

PHOTO REPORT


 

群馬3連戦の2日目のスタート前。Jプロツアー開幕ということもあり、多くのメディアが集まった。この日は6kmコースを10周回する全長60kmのスプリントレース。
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前日の反省を活かして序盤の逃げを生み出した石原選手。この時の状況を見て「米谷さんに相談し、ゆるく回して前待ち」という判断をしたが「タイム差を拡大して後ろの選手たちに何か行動を起こさせるくらいの努力をするべきだった」と反省。明日は「逃げたメンバーをよく見て主要な逃げに絶対に乗る事が一つ、逃げに乗る展開が来なかった場合は自チームの牽引に全力を尽くしてみようと思う」とレース後に。
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もうひとり、Hincapie LEOMO Bellmare Racing Teamから逃げに乗った米谷選手が逃げ集団を牽く。群馬3連戦の初日をお休みしたため、米谷選手にとっては2020年の初レース。この状況で嗅覚良く最初の逃げに乗るレース勘は若手に対する手本ともなる。若いと思っていた米谷選手だが、このチームの中ではベテラン組。石原選手と同じく「この逃げからさらに逃げを打つくらいの積極的な動きを出さなかったのは失敗」とレース後に語った。
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レース中盤に入り、抜群の嗅覚を見せたもうひとり。マトリックスパワータグの新外国人キンテロ選手のブリッジの動きにすかさず合わせて逃げに追いついた門田選手。その後新たな逃げが形成され、チームメイトが乗れなかったと見るや、メイン集団をコントロールする宇都宮ブリッツェンの前に出て強烈に集団を牽引。チームのために逃げ吸収の一役を買う。それでも「キンテロ選手を逃してしまったのは自分のミス」と反省も忘れない。
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距離が短いレースだったとはいえJプロツアー2戦目にして初完走となった永塩選手。「60kmのレースなので序盤からハイペースになる事がわかっていた。スタートから前方で良い位置で走れていたが逃げのチェックに入れるような脚はまだ無いのでこれからつけていきたい」と今後を見据える。
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門田選手の横で周回を重ね、心臓破りの坂をクリアする小林選手。ハイペースな展開にDNSとなってしまったが「昨日失敗した位置取りだけでも何とかしようと周りの選手がどうやって前に上がっているのかを観察し真似してみた。列から外れるタイミングが悪く無駄足を使う場面もあったがいくつかうまく上がれる方法を見つけることができた」とただでは終わらない。
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序盤は我慢の展開で粘るも、力尽きてしまった小畑さん。
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追走の中、小山選手(後)を引き上げる米谷選手(前)と石原選手(中)。
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追走に力を使い果たした門田選手はメイン集団から離脱。
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小山選手と石原選手の2人がフィニッシュを目指す。
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最終局面で連携の歯車が合わず、今日もチーム最高位は石原選手の19位で終えた。
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Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.