25JUL.2020@第54回JBCF東日本ロードクラシック群馬大会 Day-3, JPT#03

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第54回JBCF東日本ロードクラシック群馬大会 Day-3
群馬県みなかみ町/群馬サイクルスポーツセンター
6km/22周回 132km
 

RESULT


 

1位 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン) 3:17:47 ave40.04km
2位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +00:00
3位 大前 翔(愛三工業レーシングチーム) +00:07
4位 石原 悠希(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team) +00:07
5位 小出 樹(JCF強化指定選抜チーム) +00:07
6位 小石 祐馬(TeamUKYO) +00:08

DNF 小山 智也(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 門田 祐輔(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 永塩 幸之介(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 小林 弘幸(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 米谷 隆志(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 小畑 郁(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team)

 
 

RACE REPORT


 

「第54回 JBCF 東日本ロードクラシック 群馬大会」の3日目。雨が続いた群馬3連戦の最終日は、レースが進行するにつれ雨脚が強くなり、3日間で最も厳しい天候下でのレースとなる。Hincapie LEOMO Bellmare Racing Teamは前日と同じく米谷選手を加えた7名で出走。レースプランは、米谷選手と石原選手で有力な逃げに乗っての逃げ切り、逃げの展開にならなかった場合はチームで隊列を組み、小山選手でのスプリント勝負とした。
レース後に「3日目と言うこともあって選手の走り慣れ、1日目、2日目のレース結果に対する反省・反動でスタートすぐからなかなか足を使わないと前に上がれない」と小畑選手が語った通り、3連戦で最長の22周回132kmにも関わらず、序盤から出入りの激しいレースとなった。

 

決定的な逃げが生まれない中、最初に見せ場を作ったのは門田選手。単独で飛び出す形でメイン集団から先行すると、これに3名の追走が合流。4人での逃げとなったがメイン集団に吸収されてしまう。直後、この吸収のカウンターで石原選手を含む逃げが形成された。メンバは、宇都宮ブリッツェンから鈴木譲選手、増田成幸選手、西村大輝選手の3名、マトリックスパワータグのホセ・ビセンテ・トリビオ選手、チーム右京から小石祐馬選手と武山晃輔選手、愛三工業レーシングチームの大前翔選手、那須ブラーゼンの渡邊翔太郎選手、レバンテフジ静岡の西村基選手、そしてJCF強化指定選抜チームとして参戦している小出樹選手が続く。強力な選手を含む11名は徐々にメイン集団との差を開き、一時は5分弱の差をつけて周回を重ねていく。石原選手も自身の力を使い切らないように注意しながらローテーションに加わり、逃げのタイム差に貢献していく。

 

一方のメイン集団。

 

ここまで2日間のレースをこなし、特に前日はレースを掻き回して見せ場を作ったHincapie LEOMO Bellmare Racing Team。序盤のアタック合戦の中、ハイペースで進む集団の中切れを埋め切れずに小畑選手が遅れ、後続集団の先頭で必死に前を追うレースを強いられる。また、雨のレースで力を発揮出来なかったのは米谷選手。苦手な雨、パンクによる遅れ、なんとか追いつくもタイミングの悪い集団のペースアップでさらに体力を削られ、レース半ばで集団から離脱。

 

レースが終盤に差し掛かると、マトリックスパワータグがメイン集団のペースを上げ始める。ここまでなんとか集団に食らいついていた国内若手組の小林選手と永塩選手。遅れた永塩選手を小林選手が集団に引き上げるチームワークを見せるも、ペースアップに耐え切れず徐々に遅れてしまう。さらに、逃げにメンバを送り込んでいないキナンサイクリングチームが猛追を開始すると、一気に集団の人数が半減。この急展開に門田選手と小山選手もドロップ。雨脚も強まる中、6名の選手は次々とレースを降りる事となった。

 

マトリックスパワータグとキナンサイクリングチームのペースアップにより逃げ集団との差は1分以下にまで近づく。しかし、ギリギリのところで踏みとどまった先行集団は、逃げ切れる差を保ったまま最終周回に突入する。登りに登った22回目の心臓破りの坂から増田選手とホセ選手が飛び出すと、ここで石原選手は一瞬躊躇、周りの選手の動きを見てしまった。これが決定打となり、増田選手とホセ選手を行かせてしまった石原選手は3位争いのスプリントに。大前選手に先行された石原選手は悔しい4位フィニッシュで132kmのレースを終えた。

 

群馬3連戦の最終レースを4位で終えたHincapie LEOMO Bellmare Racing Team。次の宇都宮2連戦ではさらにまとまったチームワークで「レースを動かす力」を見せて欲しいと感じた。

 
 

宮澤監督から


 

石原が良い逃げに乗り、最後の勝負まで行くことが出来た。しかし、積極性を持てなかった為、最終周回の残り1.5kmのアタックに乗れなかったのは、レースに集中できていなかったからだろう。群馬3連戦を通して、個人的に初日の失敗はあれで良かったと思っている(実際はダメだが…)。2日目、3日目とレースを走る中でチームの形を見つけられる糸口は沢山転がっていたと思う。それを宇都宮で結果に繋げる走りに出来るかが今回の最大の課題。

 

石原 +¥6,000
門田 -¥4,000
小山 -¥5,000
小林  ¥0
永塩  ¥0
米谷 -¥8,000
小畑  ¥0

 
 

PHOTO REPORT


 

群馬3連戦の最終レースがスタート。結局3日間続いた雨の中、6kmコースを22周回する132kmのレースが始まった。
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序盤からアタック合戦が続くハイペースな展開、長く伸びた集団後方に食らいつく小林選手と永塩選手。
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集団から先行する形で飛び出した門田選手が追走を待つ。
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まだ決まらない逃げ。攻撃が続くメイン集団の後方で必死な表情を見せる小林選手と永塩選手。アタックのかかっている場面で脚をほとんど使い果たしてしまったと小林選手。ただ、集団の前に位置取りができていたおかげでなんとか生き残れたと3日間の成長の一端も見せた。
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レースの3分の1となる7周回目。門田選手の逃げが吸収されたカウンターで、石原選手を含む11名の逃げ集団が形成された。
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集団の中切れを埋め切れず、後方集団に取り残されてしまった小畑選手。先頭で前を追うも戻ることが出来ずにレースを終えた。疲れの出ている選手が多い最終日、集団の後方で判断を間違ってしまったと後悔。
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石原選手を逃げに送り込んだチームは、メイン集団内で次の展開を窺う。
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ここで米谷選手がメイン集団から遅れる。雨、パンク、疲労、もっと走れると思っていたので正直落胆が大きいと言う米谷選手。一方で冷静になってみれば、自分の弱点となる条件がそろっていたので起こるべくして起こったことだったとも思う。次戦の宇都宮、反省点を洗い出してチームに貢献できる動きがしたいと切り替えた。
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一方の逃げ集団。自分の力をセーブしつつ快調に先頭を牽く石原選手。
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心臓破りの坂頂上に宮澤監督の姿が。奮闘する選手たちを待つ。
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レース終盤に入り、マトリックスパワータグとキナンサイクリングチームが前を追い始める。特にキナンサイクリングチームのペースアップは集団の人数を半減させるほどの破壊力を見せ、Hincapie LEOMO Bellmare Racing Teamの選手たちも次々と脱落していく…

 
 
 

集団についていくのが精一杯だったと永塩選手。とはいえ22周回中の17周回までは生き残った。
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集団スプリントに備えるプランでスタートした小山選手。今日は何も出来なかったと語るが、次戦宇都宮でのクリテリウムに期待したい。
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ここで門田選手も集団からドロップ。良いメンバだった序盤の逃げでそのまま行きたかった。終盤のキナンのペースアップに悪い位置で登りに入ってしまったがこれは完全に油断していたとレポート。3日間を通じてどちらかというとチームに貢献する走りを見せた門田選手。次戦は彼の見せ場を…と感じた。
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マトリックスパワータグとキナンサイクリングチームの猛追に対し、先行集団も全力で逃げ続けて最終局面へ。
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最終周回、増田選手とホセ選手の先行を許してしまった石原選手は3位争いのスプリントに。大前選手に続く4位でレースを終えた。今回の反省点は最後の坂のアタックに直ぐ反応せず人任せにしてしまった事にあると思う。最後は判断ミスをしてしまったが、逃げている最中に他の選手の心境や状況に応じながら出すパワーをコントロールして脚を残す事ができた事は、これまでの自分の走りから見て成長だと思うと振り返った。
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Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.