29MAY.2021@2021 ツアー・オブ・ジャパン, 第2ステージ 相模原

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2021 ツアー・オブ・ジャパン, 第2ステージ 相模原
– 橋本公園→旧小倉橋→串川橋→鳥居原ふれあいの館前周回コース –
パレード4.6㎞ + 11.9㎞ + 13.8㎞ x 7周 = 108.5㎞
 


 

【第2ステージ総合順位】
14位(↓1) SAITA Naoto +0:04:38
17位(↓1) KADOTA Yusuke +0:05:47
35位(↑5) NISHIMOTO Kenzaburo +0:17:47
50位(↓7) KOBAYASHI Hiroyuki +0:23:22
63位(↓2) OBATA Kaoru +0:34:39

 


 

5月29日土曜日、2021 ツアー・オブ・ジャパンの第2ステージ相模原が終了。リアルスタート直後から開始されたアタックの掛け合い。チームから門田選手と小林選手らが参戦し、逃げと吸収が繰り返された。しかし、逃げ集団に乗ることはできず。周回コースで再度ナショナルチームの石上選手とともに門田・小林選手が集団から追走を試みるも先行集団までは届かず、メイン集団で周回を重ねる展開になる。
レース終盤、メイン集団に残るのは門田・才田・西村の3選手。ペースを上げたメイン集団だったが、逃げを吸収することは叶わず。メイン集団に残った門田選手がスプリント力を発揮し、メイン集団内の2位、全体の10位フィニッシュとなった。
一方、才田選手と西村選手はメイン集団から2人一緒に遅れてしまう事態に。ここは才田選手の強力な牽引力で西村選手を引き上げる。この才田選手のアシストで西村選手の総合順位は5つ上がったものの、その他の選手はそれぞれ総合順位を落として第2ステージを終えた。

 
 

PHOTO REPORT


 

第2ステージのスタートを待つ選手達。
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緑と青が美しい宮ヶ瀬湖畔を進む第2ステージのコース。
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宮ヶ瀬湖畔を進むメイン集団。
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1周目に形成された逃げ集団へのブリッジをかける門田選手と小林選手。
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逃げとの差がなかなか埋まらないメイン集団の先頭は宇都宮ブリッツェンが主にコントロール。この後、トンネル内での集団落車により、逃げ集団との差が大きく開いてしまった。
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逃げにメンバを入れることが出来ず、後手に回ってしまったLEOMO Bellmare Racing Team。メイン集団内で次の展開を伺う。。
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サングラスをずらしてトンネルから出てくる選手達。ミラーレンズだと暗すぎて見えなかった模様。このトンネルでメイン集団の落車が発生した。
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湖畔道路の細かいアップダウンをこなしていくメイン集団。
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最終局面に向けて位置取りを上げてくる門田選手と西本選手。
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まさかの最終周回でメイン集団から遅れてしまった才田選手と西本選手。才田選手が必死の形相で西本選手を引き上げる。
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RIDERS REPORT


 

才田選手:
大逃げすることでステージ優勝と総合順位のジャンプアップも狙えたので、1周目の登り切りが大事だろうと考えていた。しかし、その大事なところでマンセボ選手の動きに動揺した集団が不安定になり、集団が前が詰まって止まってしまう。その間に逃げが決まる中、チームからは誰も逃げに乗れず。監督とのコミュニケーションミス、他チームの思惑などを掴みきれず、チームで狙いたかったステージは反省の多いレースになった。
自分の一番の反省は1周目のマンセボ選手の動きに自分で反応しなかったこと。皆がマンセボ選手を見ていたので、ついて行けば止まることもなかったし、前方にできていた小集団にカウンターでジョインするチャンスはあったと思う。

 

小林選手:
この日の役割はステージ優勝を狙う門田選手の近くでサポートすること。朝の調子は良く、前日の疲労は感じなかった。リアルスタート直後から逃げの打ち合いに参加して調子の良さを感じた。しかし、周回コースに入る直前にマンセボ選手のアタックのあおりを受けて一回ストップするというハプニングに見舞われた。前はアタックがかかっていたので集団に追い付くのにほぼ全力を出し切ることになってしまった。
集団に復帰して一息ついた頃、門田選手が2人でアタックしようというので前の逃げへのブリッジを試みる。しかし逃げの人数が多すぎて追いつくことはできずに1周弱で集団に戻った。この時点でほぼ脚がなくなってしまい完走も危ういかという状態だった。コースレイアウトの半分はほとんど下り基調で踏まなくてもよく、少しずつ回復していったが、残り2周の登りで遅れてグルペット集団でのゴールになった。
門田が集団の2番手に入る走りを見せただけに、チームとして組織的な動きがほとんどできず、個人戦で終わってしまったのは残念。チームメイト同士やチームカーとのコミュニケーションが不足していた。

 

門田選手:
目標は逃げ切り優勝。序盤からアタック合戦となる中、自分の脚の調子は悪くなく良い感じだった。周回に入ってからの登りで数人がパラパラと抜け出して15人程が抜け出す。自分も行かなければならない逃げだったが、集団の前が塞がって追うことが出来なかった。集団のコントロールが始まってから、再度小林選手と石上選手(日本ナショナルチーム)と共に追走に飛び出す。しかし、時すでに遅く、逃げとは1分差まで広がっていた。監督と話し、集団に戻って次の展開に備えることになり、その後は逃げと集団の構図でレースは進む。
逃げと集団とのタイム差が思った以上に開いていく中で落車が発生。集団のペースが落ちたことにより、総合系の他チームが焦りだして集団牽引を始めた。残り1周の登りで動きはあったものの小集団のままゴールへ。追走集団でのスプリントで2着になり、全体の10位でゴールした。
展開が落ち着いてから他のチームにコントロールを任せてしまったところがミス。タイム差を考えて自分達から動き出せていればもっと良い結果に繋がったと思う。

 
 

宮澤監督から


 

前半で多くの選手が逃げ、そこにチームから1名も入れる事ができなかったのは大きな課題。
レースが総合を目指した展開なのか、ステージ優勝を狙った展開なのか、このレースの展開上、チームとしてやるべき事をチームカーに聞きに来れなかった選手の動きが明暗を分けた。
逃げ集団を吸収できる展開を考えていただけに、コミュニケーションの大切さを感じるステージとなった。


 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V., Special Thanks!! Syunsuke FUKUMITSU(Photo)