19Mar.2022@第1回Jatco富士山サイクルロードレース 三菱地所富士クリテリウムチャンピオンシップ 第1日目予選

LEOMO_20220319@FUJI-Criterium-26

第1回Jatco富士山サイクルロードレース
三菱地所 富士クリテリウムチャンピオンシップ第1日目予選
– 静岡県富士市/富士市役所前特設周回コース –
1.8km/15周回 27km
 



 

1位 徳田 優(チームブリヂストンサイクリング) 38:58 ave41.56km
2位 大町 健斗(備後しまなみeNShare) +00:00
3位 松原 颯祐(備後しまなみeNShare) +00:00
4位 レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ) +00:16
5位 横山 航太(シマノレーシング) +00:16
6位 入部 正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム) +00:17

24位 小畑 郁(LEOMO Bellmare Racing Team) +00:19
52位 池田 隆人(LEOMO Bellmare Racing Team) +00:40
DNS 米谷 隆史(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNS 才田 直人(LEOMO Bellmare Racing Team)

 


 

今季のLEOMO Bellmare Racing Teamの初戦は2022年3月19日と20日の2日間にかけて開催された「第1回Jatco富士山サイクルロードレース・三菱地所 富士クリテリウムチャンピオンシップ」。全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)・ジャパンサイクルリーグ(JCL)・日本学生自転車競技連盟(学連)の3団体でクリテリウムのチャンピオンを決する大会として今年初開催となった。会場は静岡県富士市の富士市役所前に設置された1.8kmのコース。への字を左右逆にした形状の片側2車線道路を両端の180度コーナーで往復する形状となっており、S/F地点が緩い丘状となっているため、スプリントは登り基調となる。

 

第1日目はJBCF・JCF・学連の各団体で予選レースが開催され、各レース上位25名が翌日の決勝レースに、また26位~45位までの選手は交流戦へ進むことができる。LEOMO Bellmare Racing Teamからは小畑選手と新規加入の池田選手がJBCF予選レースに出場。JBCF予選とはいえ多くがJプロツアーを走る選手で占められており、ほぼJプロツアーの集団の中で、池田選手がどの程度走れるかがポイントとなった。

 

詳細は下に掲載した池田選手のレポートに任せるが、Jプロツアーの集団に慣れるためか序盤は集団後方でのレースとなった。しかし中盤以降は前にも姿を見せてアタックにも反応し始める。最終周回には残り1km地点付近から単独でのアタック。残り300m付近でメイン集団に飲み込まれて52位でのフィニッシュとなった。結果、決勝・交流戦ともに出場は叶わなかったが、初戦から終始積極的なレース運びを見せた。
一方の小畑選手は池田選手を気遣いながらの走り。最後は老獪な技を見せ、決勝出場ギリギリの24位で予選レースを終えた。

 
 

PHOTO REPORT


 

初開催となった富士クリテリウムチャンピオンシップ第1日目予選レースのスタートライン。
LEOMO_20220319@FUJI-Criterium-5

 
 

15周27kmの予選レース。集団後方からスタートしていく池田選手(手前)と小畑選手(奥側)。
LEOMO_20220319@FUJI-Criterium-6

 
 

序盤は安全に集団後方での走りが多かった池田選手。小畑選手は前方で周回を重ねる。
LEOMO_20220319@FUJI-Criterium-11

LEOMO_20220319@FUJI-Criterium-26

LEOMO_20220319@FUJI-Criterium-29

 
 

チームメイトが2名しかおらず、なかなか組織的な展開に持ち込めなかったが…。
LEOMO_20220319@FUJI-Criterium-37

 
 

レース中盤には池田選手が前に上がり、アタックに反応する場面も見せ始めた。
LEOMO_20220319@FUJI-Criterium-40

LEOMO_20220319@FUJI-Criterium-43

 
 

最終周回の残り1kmで単独アタックに出る池田選手。
LEOMO_20220319@FUJI-Criterium-44

 
 

惜しくも残り300mでメイン集団に捕まってしまう。
LEOMO_20220319@FUJI-Criterium-46

 
 

フィニッシュラインで落車が発生する中、小畑選手は24位で決勝レースへ。果敢にアタックに出た池田選手は52位でフィニッシュ。
LEOMO_20220319@FUJI-Criterium-48

 
 

レース後の池田選手と小畑選手。
LEOMO_20220319@FUJI-Criterium-49

LEOMO_20220319@FUJI-Criterium-50

 
 

RIDERS REPORT


 

小畑選手:
富士市のメインストリートを封鎖してのクリテリウム。新設コースなので試走をするまでどんな雰囲気かも分からずにドキドキして会場に向かいました。春休みと蔓防明けが見えて会場までの移動で東名の渋滞に合いやはり受付に間に合うかドキドキしながら会場入り。ドタバタとチームピットの準備をして試走の準備。今期もWAVE ONEさんからサポート頂いてウェアを使わせてもらいますが、新しいビブのパッドが良い。試走では池田選手がロード、クリテ経験がほぼ無いのにタイミングを外して一緒に試走に出れなかったのが大失敗でした反省。
初日は所属団体に分かれての予選レース。25位までが翌日の決勝へ、26〜45位までが交流戦へ、それ以降になると日曜日レース無しと、昔はクリテとか得意だったのですが寄る歳波に…と昨年の南魚沼クリテもDNFしてるので予選通らない事もあるんじゃ無いかとメチャ心配して予選スタートしました。
走り出すとまあまあ体は動く感じ、逃げようとする選手のアタックが散発的にあるが決まらず、走りの安定している選手の後ろを出来るだけキープして走る(BS橋本選手ほか)。中盤5名ほどのエスケープが予選という事もあってアッサリ容認される、そうなるとゴールに向けては集団の20位には入らないと決勝を走れない計算。
最終コーナーを予選通過順位より前で抜ければそこまでかわされるリスク無いなと思いながらゴールへ雪崩混む作戦でしたが、最後に目の前で落車が発生して焦りましたが奇跡的に道が開けて無事ゴール出来ました。結果は24位通過なので本当にギリギリ!
池田選手は最後後方に沈んでしまいましたが、このレベルのクリテ初めてのハズなのに途中単独でエスケープを試みるなどやはり考えて走る姿勢が感じられてこれから経験を積む事でとても期待できると思いました。もう少しコミニュケーション取れるところで走れたらもっと何かアドバイス出来たなとこれは反省点。

 

池田選手:
自転車再開してから初のロードレース・クリテリウムレース、プロ選手と一緒に走るレースです。十数年前にユースカテゴリやJCRCのDクラスでロードレースは走ったことはあっても当時のことはほぼ覚えてないです。
今回のコースは二つのヘアピンを往復して周回します。試走してみると思ってた以上にコース幅が広く、コーナーも曲がりやすかったです。試走をしながら知り合いの選手に肩と肩をぶつけながら走る練習をさせて貰い、「ハスらなければ大丈夫。前の選手とホイールを重ねていると危ない」とアドバイスを受けました。宮澤監督からはチャットで集団走行上の留意点(集団の基本の形、集団の前の上がり方・位置取り)について教えて貰いました。
レーススタート後、集団の真ん中あたりの密度の高い所は何度か入ってみましたが不安を感じたので、スカスカの最後尾まで下がって走っていることが多かったです。道幅が広くて人数が少なかったおかげか最後尾でも楽ができました。
コーナーではスピード自体は問題無かったですが、内側の選手とぶつかりそうになったのにビビって車体を起こすことが何度かあり、後ろや外側の選手に迷惑をかけたと思います。道幅が広くラインが自由なので、内側よりも外側を大回りした方が加速が圧倒的に楽というのは感じました。コーナーの入り口に内側から突っ込んで前の選手を抜かす行為は簡単に出来ると思いましたが、皆やってないということはマナー的に問題のある行為だと判断し自分も行いませんでした。コーナーの立ち上がりでは強く踏まなくても簡単に前に追い付けるので、最大600-650Wくらいに抑えて省エネを意識して走っていました。ただ、コーナーでミスして遅れて強く踏むことは時々ありました。
最後尾付近では前方が良く見えなかったのですが、逃げがあるかどうかの確認はヘアピン手前で対向車線を見て行っていました。タイム差によってはブレーキ中まで逃げが見えず危なかったので、ブレーキする位置では見ないようにしました。逃げに乗りたかったですが、アタックに気が付かなかったり、集団の外側に移動するのに手間取って逃すことが多かったです。他の選手のアタックに2-3回ほど乗りましたが、何故かすぐやめられてしまったので、自分もやめました。25位内に入るためのブリッジのアタックだと思っていたのですが、そうではなかったのかもしれません。
そうしているうちに残り2周になりますが、25位の争いの集団スプリントは危ないから避けたかったので、無謀ですが残り1周入る手前で1人でアタックして逃げを試みました。パワーは約3分平均360Wくらいで弱く、新しいウェアに慣れてなくてエアロ姿勢が上手く取れなかったのでスピードも伸びず、最後のホームストレートで抜かれました。集団スプリントでは落車があったようで、落車した知り合いの方に止まって声をかけてからフィニッシュしました。
レース中のパワーは逃げの区間抜きでAvg191W、NP228Wくらいで、コーナーやアタックでパワーを無駄にすることが多かった割には数値が低く、40分のレースとしては低い負荷でした。しかし、集団走行で不安だったり神経使ったのでパワー数値以上に疲弊しました。
2日目の交流戦や決勝には上がれませんでしたが、1日走れただけでも良い経験になりました。

 
 

宮澤監督から


 

※後日掲載予定

 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.