19JUN.2022@第56回JBCF東日本ロードクラシック修善寺大会, DAY2, JPT#07

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第56回JBCF東日本ロードクラシック修善寺大会, DAY1
– 静岡県伊豆市/日本サイクルスポーツセンター(5kmサーキットコース) –
5km/10周回 50km(JPT)

 
【JPT】


1位 小林 海(マトリックスパワータグ) 3:02:41 ave36.12km
2位 トマ・ルバ(KINAN Racing Team) +00:04
2位 レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ) +02:51
4位 草場 啓吾(愛三工業レーシングチーム) +02:55
5位 伊藤 雅和(CIEL BLEU KANOYA) +02:55
6位 中井 唯晶(シマノレーシング) +02:56

DNF 寺田 吉騎(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 才田 直人(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 米谷 隆史(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 小畑 郁(LEOMO Bellmare Racing Team)
 

 


 

静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンターを舞台に開催された「第56回JBCF東日本ロードクラシック修善寺大会」。大会2日目は6月19日(日曜日)にJプロツアー第7戦として行われた。前日と同様にLEOMO Bellmare Racing Teamからは才田直人・米谷隆志・小畑郁の3選手と帰国中の寺田吉騎選手が出場した。

 

前日の雨も上がり2日目は強い陽射しの下でのレース。お昼前のスタート時刻に向けて気温も徐々に高くなっていく。この日は5km周回コースを22周する全長110kmの長距離レース。選手の体調が考慮されて補給可能周回数が増やされるなど、選手にとっては厳しい暑さの下での厳しいレースが予想された。

 

寺田選手の一時加入によってチームも活性化した感がある2日目。序盤の逃げには乗ることが出来なかったが、エースである寺田選手のためにLEOMO Bellmare Racing Teamがメイン集団をコントロール。才田選手と米谷選手の2人で1分半ほどの逃げ手段との差を25秒まで縮めた。レースを振り出しに戻したLEOMO Bellmare Racing Teamの面々は、後を寺田選手に託して先頭から消えていった。残された寺田選手は先頭付近で孤軍奮闘するものの、強豪チーム・選手たちが巻き起こす動きに対応しきれず、出せるものは全て出し切ってのDNFとなった。
リザルトとしては全員DNFとなったが、ただ一言「良いレース」だった。詳しくは選手・監督のレポートを是非お読みください!!

 
 

PHOTO REPORT (JPT)


 

天気も回復した修善寺2日目、リラックスした表情の選手たち。
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すっかり晴れた空の下、110kmのレースがスタート。
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アタックが頻発する序盤戦。米谷選手が集団先頭付近で動きを見極める。
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一方の才田選手は集団最後尾の定位置。
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身体に痛みを抱える小畑選手はこの日も厳しいレースとなった。
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逃げに乗れなかった寺田選手はメイン集団内で次の動きをうかがう。
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ホームストレートを進むメイン集団。
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何かが居た(1回目)。
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メイン集団先頭付近で打開策を探る寺田選手。
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早めにペースを上げて厳しい展開に持ち込む作戦に切り替え、メイン集団先頭でコントロールを開始したLEOMO Bellmare Racing Teamの面々。寺田選手を上位に送り込む作戦。
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何かが居た(2回目)。
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LEOMO Bellmare Racing Teamのコントロールが続く中、頑張った米谷選手が離脱。
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残された才田選手の一人牽きで1分半あった差を25秒差まで詰める。
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先頭集団に追いついた寺田選手。
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お疲れ様な才田選手。
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先頭集団で孤軍奮闘した寺田選手だったが強豪チームと選手たちの波状攻撃に力尽きる。
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リザルト上は4名全員がDNFとなったが、ただ一言「良いレース」だった。
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久しぶりなLEOMO Bellmare Racing Teamの活躍に滝沢さん(サイクルスポーツ誌)も取材に。
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RIDERS REPORT


 

寺田選手(JPT):
コースはドライで下りも問題なく下ることが出来たので中切れの心配はなくなりました。ミーティングでday1の反省を活かして逃げに乗ってペースで序盤を消化して後半に備えるという作戦でスタート。
逃げには入部さんが乗るという予想で序盤入部さんマークで走っていたら逃げに乗れず、入部さんのブリッジにも反応できずに集団待機になりました。ほとんどのチームが逃げにメンバーを乗せていたので有力チームはあまり積極的に集団を引かず、集団のペースも安定せず、最後にマトリックスチームによる処刑待ちになることはわかっていたのと自分のコンディションも良く、才田さん、米谷さんもコンディションが良さそうだったので、米谷さんにペースで前を追いかけたいことを伝えて才田さんにも協力していただきました。才田さんと米谷さんの追走で徐々に逃げとの差が縮まり、残り35キロくらいで30秒差くらいになり、才田さんに行ってくれと言ってもらったので自分も発車して先頭グループに追いつきました。米谷さん、才田さん本当にありがとうございました!!!!
そこからアタック合戦になり力勝負になりましたがトマさんとマリノさんは別格に強くてどうにもなりませんでした。第2グループの先頭でゴールすることを考えて走りましたが、残り3周で完全に体が止まってしまい、残り2周でDNFになってしまいました。
本当にごめんなさい。とても悔しいです。もっと強くなります。
小畑さん選手であるのにも関わらず洗車、自転車のメンテナンスして頂きありがとうございました!
AKさんも補給、マッサージ、サポートありがとうございました!
宮澤監督、チーム運営、サポート、ありがとうございました!
今日は悔しかったですが楽しいレースでもありました!
これからも宜しくお願いします!

 
 

米谷選手(JPT):
Day1と打って変わって蒸し暑い晴天。水と塩分をスタートまでにしっかり摂った。逃げに乗って序盤をペースでこなし、終盤に備えること。入部さんは確実に動くからマークすることをミーティングで確認してスタート。
アタック合戦の後にまとまった人数の逃げが出来たが、入部さんをマークしていたのでスルー。逃げが成立したすぐ後に入部さんが動いた時は吉騎と二人で対応できたが、マリノさんたちが追ってきたためにすぐに吸収。この後も入部さんは何度か動き、自分はほぼフォローできていたが決まる気配はなかった。才田さんとこれは後半勝負だろうという話をして、さすがにもうないだろうと思ったところで速度差を付けたアタックで入部さん一人だけが飛んでいってブリッジを成功させた。完全にしてやられた。
補給開始と次の周でタイミングが合わず水の補給がとれなかった。自分の水を切らしていたのでとても困ったが才田さんがサコッシュを取ってくれていて助かった。脚は初日と変わらず、基本のペースでじりじりと削られていった。
8周目あたりで吉騎からペースで追ってもらえないかと言われる。早めにペースを上げて厳しい展開に持ち込もうという才田さんの作戦でメイン集団のコントロール開始。引き始めた直後から苦しかった。才田さんから頑張りすぎるなとも言われたが、思いっきり長引きしてもらってもじり貧だと感じたので行けるところまでは才田さんのペースで回っていくことにした。1分を切るあたりまで詰めて4周ほどで力尽き、ペースを保てなくなって脱落。あそこから25秒まで詰め切った才田さんも、全力で戦った吉騎も格好良かった。結果には繋がらなかったけどいいレースだったと思うし、楽しかった。
ただただ不甲斐ない。このぐらいなら出来るだろうという自分に対する期待値と、実際の走りが全くかみ合わなかった。2日間ともL5~L6の細かいインターバルが入りながらの巡航で回復できずに追い詰められていった感がある。レースに対応できるトレーニングができていなかったという答え合わせとなってしまった。この2日間で課題も対策もなんとなく分かったので修正していきたい。吉騎がいなくても今日みたいにワクワクする展開を作れる調子をここからのレースで作っていきたいところ。
来週は全日本。広島の全日本は初めてだし、今の力をぶつけて楽しんできたい。晴れてくれー!

 
 

小畑選手(JPT):
東日本ロードクラシックと配点ポイントも高いレースでしたが、2日とも5周ほどしてDNFとなりました。4月末の高石杯でレース後に追突され落車、いわゆる鞭打ちで頸の調子が悪く思った様にトレーニング出来なかった事でベースの力も落ちてしまっていました。レース前1週間でやっと痛みやハリが出ない状態で走れる様になり急にトレーニングボリューム増やした事でレース当日ちょっと疲れていた感もありますが、それも仕方ないかなと思っています。
今回は寺田選手も参戦してチームで動く事が出来ていたのでそこに加われない事が残念でした。その代わりではありませんが、Day1の雨のレース後に宿のコナステイに洗車ブースがあった事もあってバイクのメンテがしっかり出来た事は走りでは役に立てなかった分すこしは役に立てたかと思います。
7月の石川、後半戦に向けしっかり走ってレースでアクションが起こせる様に準備したいと思います。

 
 

才田選手(JPT):
昨日と同じくレースペース自体には余裕がある。チームから逃げには乗れず後ろからの展開だったが、ただマトリックスの攻撃を待つのはなんだかなぁとは思っていた。
吉騎から「最後の勝負局面では動く自信があるから、逃げとの差を淡々と詰めてほしい」とのリクエスト。米谷と二人で先頭交代して最大1分半の差を25秒まで詰めて仕事を終えてDNF。
結果的に吉騎は残れず、チーム全員がDNF。失敗に終わったが、レースを走っている選手自身が考えて積極的に展開を作ろうとしたのは良かったと思う。若手からチームでチャレンジしたいという意見が出たことが最も良かった点。失敗できることが若者の特権。もっとチャレンジしていって欲しい。
自分自身の調子は良さそうなので、全日本では何かできれば良いな。雨じゃなければ笑

 
 

宮澤監督から


 

Day1は、雨の中、短いレース展開の中で全員まとまって走れたが、最後の詰めは甘かった。全員同じ順位あたりでのゴールだったが、Day2に向けて期待できる雰囲気があった。
翌日のDay2。前日のDay1で脚のない選手は、前半から動いてくることはわかっていた。入部選手が全日本の後半の脚をこのDay2で試してくることはわかっていたので、どのタイミングでも一緒に動けると良いと思った。結果的に、ほぼ全チームが乗った逃げが先行し、吉騎が「勝負してみたい」ということで、チームとして動き始めた。自分もそれがベストだと思ったが、選手同士で話し合って決めることが重要で、それができたことはチームとして良いことだ。結果的に前を追いかける中で、米谷が思ったより走れず、才田選手の1本引きの展開になり、吉騎がそこからアタックしていく。
まだ距離もあったので、あまり焦りすぎずに周りと一緒に次の展開を作っていく呼水的なアタックをするかと思いきや、目一杯前に追いつく気でアタックしてしまったので、その後息が上がってしまったように感じた。レースは自分が動かさなければ!と考えるよりも、どうしたら周りが動きたいと感じるかの状況を作ることもテクニックの一つになる。今回の失敗は吉騎にとっても、良い経験になったと思うし、この気持ちを全日本選手権にぶつけられるように期待している。
レース後の選手の表情がとても良かった。こんなレースを続けていこう。

 

才田 +¥15,000
寺田 +¥10,000
米谷 +¥10,000
小畑 ¥0

 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.