2022年シーズンを終えて…

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2022年ももうすぐ終わろうとしています。今年で3年目となる新型コロナウィルスの影響がいまだに大きく残る一年でしたが、Jプロツアー全18戦を始め、初開催となった富士クリテリウムチャンピオンシップや全日本選手権、JAPAN CUPなどを合わせて27レースを戦った一年が終わります。
昨年に引き続きLEOMO Bellmare Racing Teamとしては少ないメンバでの活動となっただけでなく、米谷選手・小畑選手・才田選手を次々と怪我で失う厳しいシーズンとなってしまいました。一方で後半戦から加入した関口選手はJプロツアー初参戦とは思えない積極的な走りを見せてくれました。
今年も正常化に向けて大変な一年とはなりましたが、レースを走る場を提供いただいた事に感謝を申し上げます。レース主催者・関係者の皆様、開催地の皆様、ありがとうございました。
2022年の最後を迎えるにあたり、宮澤監督と6名の選手のコメントで今シーズンを締めたいと思います。

 
 
 

宮澤崇史 監督


 

2022年はシーズン始めにチーム合宿で寺田吉騎、津田悠義、関口拓真と刺激のある良いトレーニングができました。その勢いのまままだ身体の仕上がっていない米谷選手など、同じペース感で入ってしまったことで、怪我をさせてしまう失態があり、反省すべき点があったと思います。またJエリートツアーに参戦せした北川選手は、大磯・富士山クリテリウムで優勝して良いスタートとなりましたが、上半身の強化が間に合わず、シーズン中の腰痛を克服できないまま中途半端なシーズンとなってしまった点も悔やまれます。
東日本実業団では寺田選手が帰国。全日本選手権への足がかりとなるレースでチーム一丸となって戦うことができ、自分の責務をしっかりと受け止めて走ってくれましたが、結果に結びつけることが出来ませんでした。しかし、これは寺田選手の年代で絶対にしておいた方が良い経験であり、エースとしての責任感をしっかりと感じてくれたレースになったと思います。後半戦、エンジンがかかってきた米谷選手は、強豪チームひしめく勝負集団の中で苦しい展開になりながらも、自分の得意な場面では攻めに転じ、結果には繋がらなくとも来季に期待できる走りをしました。
シーズン前から一緒にトレーニングをしていた関口選手は、インターハイまでを高体連で過ごす中で5月にフランスへ遠征。話せないフランス語に臆することもなく、なんとなく話す内容は伝わっているという大物ぶりを発揮。チームとしては遠征費を負担するくらいしか出来ませんでしたが、その中で未来の自分のあり方を見つめ、トライする気持ちになってくれたことはかけがえのない財産だと思います。
引き続き、世界へ挑戦する若い選手を応援できるチームとして、積極的に若い選手を育てていきたいと思います。

 
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北川魁之介 選手


 

初めてのことだらけの1年でした。
初めてのロードレース。
初めての遠征。
初めての合宿。
初めてひとりで行くヨーロッパなど。
レースは最初は集団で走るのも怖かったですが、レースを走るにつれて少しずつ周りのことが見えるようになりました。遠征ではマッサージをしてもらい自分の身体のことが分かったり、先輩方のお話を聞いたりして知識を増やすことができました。少しですがLEOMOの使い方も理解してデータを活用できるようになりました。合宿ではたくさん乗り込み1時的には強くなれましたが、腰をしっかり痛めてしました。1つひとつ順番に丁寧に積み重ねていかないといけないことを学びました。
夏はヨーロッパを旅しました。目的は色々な国を自分の目でみること、今後のためのコネクションを作ること、ヨーロッパの雰囲気を感じてくることでした。色々な国に行き、自分の目で見ることが出来ました。トランジットなども含めると、オーストリア、ドイツ、オランダ、ベルギー、フランス、スペイン、イタリア、スイスと9つの国に行きました。フランスとスペイン、イタリアでは自転車関係のコネクションも作れて来年以降に繋がることが出来たと思います。実際にヨーロッパに行き雰囲気を感じて、自分は問題なくここで生活できるという自信ができました。
結果は全く出せませんでしたが、この1年多くの面で成長できました。選手としては結果がもっとも重要だと思うので、来年は結果を出せるように頑張りたいと思います。
ありがとうございました。

 

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関口拓真 選手


 

春の全国選抜をスタートにシーズンに入った。選抜大会ではロードこそ入賞を逃したがトラックでは初の全国入賞6位を果たした。選抜が終わりシーズン前半は今までにないほどの不調だった。県大会ではトラック惨敗、ロードでも落車でリタイヤと不運に見舞われた。しかしフランス遠征を好機にフランス初戦で10位という高順位を果たした。帰国後の関東大会ではロード優勝を果たす。しかし肉離れの影響で目標にしていた全日本でコンディションを上げられなかった。全日本は肉離れの影響でDNFすることになる。そこからも復帰が遅れ石川三連戦では暑さになれずDNFとなる。インハイに向け必死に調子を上げるも展開のミスもあり22位で終える。
シーズン中盤に入りTour de DMZ調整のためわざと調子を上げなかった。調子が上がってない状況でツールド九州では総合3位、Stage3も3位入賞を果たした。そこから国際レースのTour de DMZに出場する。調子が上がった状態で挑むことができた。Stage1では競合相手に日本人最高位の13位でフィニッシュ。総合を狙いに攻めの姿勢で取り組んだ。しかし攻めの姿勢故にStage3で大きく順位を落としてしまう。総合では11位、山岳では16位で終えた。順位こそ低かったもののアグレッシブな走りが評価された。
シーズン後半はJPT初参戦となった。ジュニアギアや周回数規制もあり思うように戦えなかったのが率直な感想だ。シーズン終盤では栃木国体が行われた。他の選手とは明らかにバンクの練習量が少なかった。そんな中でトラックでは4位を果たす。ロードでは気の緩みから展開を読む能力に欠けていた。栃木国体ロードは不完全燃焼のまま9位でシーズンを終えた。
応援、サポートありがとうございました。

 

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寺田吉騎 選手


 

今年もフランスのアマチュアチームを主に活動し、国内でもLEOMO Bellmare Racing Teamの選手として数レース走らせて頂きました。
今年はフランスでのレースがカレンダー通りに行うことができたので年間を通してレースを走ることができました。フランスの第1カテゴリーで1勝することができ、ナショナルチームの活動ではチェコのネイションズカップ、ジャパンカップに参加し、Jプロツアーのレースでも積極的な走りをすることができたと思います。ですが勝てるチャンスがあったレースで冷静に走ることができず惜しいレースをしてしまったことがあったので、来年はもっと冷静に勝負どころを見分けて走れるようにレースをしたいと思います。

 

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米谷隆志 選手


 

今年はなかなか噛み合わない1年でした。
冬に痛めた膝が治りきらないまま開幕を迎え、レースと合宿の連続で悪循環に入り、まともに練習出来ないので当然レースも走れなかった前半戦。ようやくストレスなく踏めるようになり、さあ練習となった所で今度は度重なるメカトラなどに練習時間を奪われ、レースでも原因不明の体調不良に襲われ、とまたも上手くいかなかった後半戦。
とほほなシーズンでした。
とはいえ、与えられた条件の中では努力したと思うし、手答えのあるレースもありました。色々あった失敗は反省して切り替える所は切り替えて、また来年も挑戦を楽しんでいきます。
という文章をコロナ陽性に伴う自宅内隔離の布団の中で書いています…まあ、こんな年もあるよね。

 

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小畑郁 選手


 

今年もシーズンインからしっかり走れるようにと準備していたつもりでも身体が思った様に動かずに不発。春は西日本ロードクラシック広島の短いレースしか完走出来ませんでした。
ゴールデンウィークに出場した高石杯のレース後に追突されて鞭打ちのような首の痛みが出るようになり、トレーニングも思ったように詰めることができずに福島3連戦も思った程に走れない。夏の終わりになって治療方法を変えることで身体が好転し始め、レースに対する準備ができて迎えた南魚沼クリテ。良くなっている身体を過信し過ぎてレース序盤から思わず動いてしまって脚を使い過ぎてDNF。翌日の南魚沼ロードではスタート1kmで後からの接触アクシデントに見舞われマヴィックのスペアバイクを借りて走り出しましたが、集団のペースが落ち着く前の序盤で追いつくだけで脚を使い、やはりDNF。
自分でも落ち着け!と言いたくなる様なトラブルや迷いの多い一年になってしまいました。
幸い身体の基本的なコンディションは良い状態をキープ出来るようになってきています。年末になりLEOMOのフィッティング&動作評価でアダム・ハンセンからポジション、フィジカル強化に関して貴重なアドバイスをもらうことができました。来季はレーススタートまでにしっかり準備してベテランの落ち着きをしっかり示してレースが走れるように準備したいと思っています。
本年も応援、サポートありがとうございました。
来年は結果にこだわる走りを目標にしたいです。

 

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才田直人 選手


 

怪我に苦しんだシーズンでした。
昨年末に膝を痛めて満足にトレーニングを開始できたのは2月中旬。それでも4月の広島では2日共に完走できるまでコンディションを戻して、6月の修善寺では調子の良さを感じるところまで持ってこれました。やっとコンディションが戻った石川で落車し、今度は左膝の骨挫傷。5週間の完全休養を余儀なくされそのままシーズンを終えました。
夏まではその時にできることをしっかりできていたと思うので、もう少し数字を残したかったところはあります。ただ、チームと一緒に行くことのできた少ない遠征で、若手に少しでも伝わることがあったなら良かったかなと思っています。良い年も悪い年もありますが、今年も振り返れば楽しい一年でした。
ありがとうございました。

 

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Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.