29OCT.2022@第1回JBCF今治クリテリウム, JPT#18

LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-84

第1回JBCF今治クリテリウム
– 愛媛県今治市みなと交流センターはーばりー周辺特設コース(1.4km) –
1.4km/35周回  49.0km(JPT)

 
【JPT】


1位 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) 1:07:29 ave39.83km
2位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) +00:02
3位 小森 亮平(マトリックスパワータグ) +00:02
4位 草場 啓吾(愛三工業レーシングチーム) +00:02
5位 寺田 吉騎(LEOMO Bellmare Racing Team) +00:02
6位 横山 航太(シマノレーシング) +00:02

DNF 小畑 郁(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 才田 直人(LEOMO Bellmare Racing Team)

 


 

2022年のJプロツアー最終戦は愛媛県今治市での開催。しまなみ海道を望む今治港のほとりに設定された周回コースを舞台に「第1回JBCF今治クリテリウム」が10月29日(土曜日)に開催された。
今回は初開催ということもあってJプロツアーのみのレースとなり、LEOMO Bellmare Racing Teamからは寺田吉騎・小畑郁選手、そして怪我のために長く休養していた才田直人選手がやっとレース現場に戻って来た。
今治市みなと交流センターはーばりー周辺に設定された特設周回コース(1.4km)は、向かい風気味の長い直線区間とタイトコーナーやクランクなどのテクニカルな区間もあり、小畑選手曰く「悪い予感しかしない」コース。集団の前で展開しないと完走すら難しいレースが予想された。
レースがスタートすると予想通り強豪チームが速い展開を作り出していく。逃げ集団とそれを容認したメイン集団が緩く追う…というような展開は一切起こらず、集団に付き切れずに遅れた選手が次から次へとレースを降りていく。才田選手と小畑選手もこの厳しい展開から逃れることができずに赤旗DNF。コース上に残った寺田選手が一人気を吐くレースとなった。
スプリント賞も狙っていたという寺田選手は終始集団前方で周回を重ねた。しかし10周目付近からマンセボ選手(マトリックスパワータグ)が単独で逃げ続けたためフィニッシュ勝負に切り替える。結局最後まで逃げ続けたマンセボ選手をフィニッシュライン手前まで追い込むメイン集団、寺田選手は4位でのフィニッシュとなり、惜しくも表彰台(と賞金)を逃す悔しいレースとなった。

 
 

PHOTO REPORT (JPT)


 

今年のJプロツアー最終戦は四国は愛媛県の今治開催。今治港の辺りに周回コースが設定された。
LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-1

LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-2

 
 

試走やパレードランの様子。久しぶりに才田選手がレース現場に戻って来た。
LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-4

LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-26

LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-12

LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-7

LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-6

 
 

風はスプリントに対して向かい風気味。第1回JBCF今治クリテリウムがスタート。
LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-43

LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-44

 
 

まずはやっとレースに戻って来た才田選手。やはり才田選手の走る姿は美しい。
いきなりの速い展開の中、まだ本調子でない事もあってのDNFとなった。
LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-49

LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-55

LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-57

 
 

小畑選手も耐える走りに。終わりのない強豪チームの位置取り合戦にレースは終始落ち着く暇もなく進行していった。
LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-46

LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-62

LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-53

 
 

最後まで残ったのは寺田選手。終始集団の先頭付近でレースを進めた。
LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-71

LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-67

LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-65

 
 

スプリント賞も狙いたいところだったが、マンセボ選手(マトリックスパワータグ)が単独で逃げ続けたため、フィニッシュ勝負に切り替える。
LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-77

LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-76

 
 

集団先頭に位置取り、スプリントに備える寺田選手。
LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-80

 
 

最終スプリントに挑んだ寺田選手だったが、惜しくも4位と表彰台を逃した。
LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-82

 
 

レースを終えた選手たち。今年も色々ありましたが1年間お疲れ様でした。
LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-83

LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-84

LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-86

 
 

総合表彰式に参加したLEOMO Bellmare Racing Teamの面々。
LEOMO_20221029@JBCF-IMABARI-96

 
 

RIDERS REPORT


 

寺田選手(JPT):
コースはテクニカルなコーナーが多く道端も狭いので最初の5周回をどうこなすかがとても重要なレイアウト。シクロクロスの感覚に近かったです。レース前にパレードランで一般サイクリストの方々とコースを走り、ローラーでアップをしました。
スタートは1番前に並ぶために宮澤さんがバイクを運んでくれましたが出走サインをやっていなかったのでほぼ後ろからのスタートになりました。すみません。1周目がローリングスタートだったのでローリングで前に上がることができて良い位置でアクチュアルスタートができました。その後は周回賞を狙えるところは狙いに行こうと思っていましたが、位置取りや前に出るタイミングが合わずに1回目の周回賞は取れず、2回目以降はマンセボ選手が逃げ続けていたのでフィニッシュ勝負に切り替えて集団の中でできるだけ温存して走りました。
最終周回、最終コーナー立ち上がる時には6番手付近。そこからのスプリントになりましたが表彰台には届きませんでした。最後のコーナーでの位置取りを愛三トレインの後ろにする必要がありました。
今年最後のロードレースまずは無事に終えることができて良かったです。今年、フランスでシーズンを通してレースを経験することができ、LEOMO Bellmareチームで実業団の数レースを走られせて頂き、今年はたくさんのレースを経験することができました。来年はこのレース経験を活かし、狙ったレースでしっかりと結果を残せるように走りたいです。

 
 

小畑選手(JPT):
今期のJPT最終戦、今年初開催の今治クリテリウムでした。当日松山空港に飛行機で入り、そこから1時間ほど離れた今治の会場入り試走・レースというスケジュール。サイクリングしまなみイベントと同時開催で飛行機への自転車の積み込みが予想よりも多く飛行機が飛ぶのが1時間近く遅れ。レースに間に合うのかな?とちょっと心配になったドキドキのフライトのはずなのに。自分は離陸が待てず、飛ぶ前から気絶してシートの奴隷になっていました。
なんとか無事に会場に着きバイクを組み立て準備するとちょうど試走開始!コースは走り易いパートとジムカーナみたいにタイトなコーナー、クランク箇所もあり、試走しただけでちょっと嫌な予感が。。。立ち上がりで踏まないといけない場所が少なくとも3ヶ所。このレースの課題は前半の集団が小さくなるまでの間を我慢し、走りが落ち着く中盤以降までなんとか生き残る事でした。
スタートはいつも通り最前列を確保と思ったらちょっと出遅れて3列目に。出走者もまあまあ少ないのでこれはヤバい。スタート!コースが危なめな事もあり1周目はニュートラルのハズだけど審判がプッシュされていて普通に速い。隙を見てポジション上げようにも皆んな同じ事考えているので上がれず。そのままリアルスタート!意識して上がる様にしていたが一列走行区間が長いのでポジションを上げられず。とにかく耐える。
1回目のポイント周回でのペースアップが辛い!どうもマンセボさんがポイント周回と共に逃げ出した模様だけど、集団の後ではそれを知るよしもなし。逃げができてもペースは落ち着かず速い。集団の尻尾から千切れそうになりながらしばらく我慢したけど脚が売り切れ。遅れた選手で数周走りDNFでした。
慌ててるのもあって前半の周回で1周回にある立ち上がり3回で800-900wを連発して対応してたら今の自分では走り切れないという結果でした。やっとトレーニングが思うように出来る様になって来ていましたが、まだまだ足りないという事を再確認する形になりました。

 
 

才田選手(JPT):
石川での骨挫傷で5週間の完全休養を余儀なくされて以来のレースは今季最終戦。コース的にも自分のレースでは無いので元気な姿を見せられれば、と言う気持ちで参戦しました。久しぶりのチームの遠征。後泊することで、レース以外の話をチームメンバーと沢山できたので充実した時間を過ごすことができました。怪我の多いシーズンでしたが、最後は問題なく走れる状態で終われたので、今治を出て自転車旅を継続中。日本中を今日も元気に走り回ってます。

 
 

宮澤監督から


 

コースが狭い事と、コーナーの多い事から、前半からアタックの続く展開が予想された。吉騎をエースに前へポジションを残すよう走った。結果的にマンセボの1人勝ちの逃げ切りとなり、メイン集団のスプリントは位置取勝負となった。吉騎は悪くない場所にはいたが、結果を出せる場所ではなかった。

 

寺田 ¥0
小畑 ¥0
才田 ¥0

 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.