19MAY.2024@第2回JBCFおんたけヒルクライム, JPT#10

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第2回JBCFおんたけヒルクライム
– ⻑野県木曽郡王滝村御嶽湖南岸 松原スポーツ公園付近(パレード約5kmを含む24km) –
24.0km 24km(JET E1)
24.0km 24km(JPT)

 
【JET E1】


1位 成田 眸(mkw) 49:34 ave. 22.99km/h
2位 ラム・ゼブロン(TTGミトロング-V) +01:47
3位 庵前 知輝(サイクルフリーダム・レーシング) +01:51
4位 長谷川 大(イナーメ信濃山形-EFT) +01:52
5位 奥田 拓人(Roppongi Express) +02:15
6位 布田 直也(MiNERVA-asahi) +02:29

オープン(26位相当) 木下 友梨菜(Bellmare Racing Team) +09:06

 
【JPT】


1位 金子 宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) 49:31 ave. 23.01km/h
2位 林原 聖真(群馬グリフィンレーシングチーム) +00:16
3位 吉岡 直哉(さいたま佐渡サンブレイブ) +00:49
4位 木村 純気(CIEL BLEU KANOYA) +01:14
5位 比嘉 祐貴(TeamCyclersSNEL) +01:16
6位 山﨑 健(備後しまなみeNShare) +01:22

8位 米谷 隆志(Bellmare Racing Team) +01:45
16位 高橋 翔(Bellmare Racing Team) +02:59
23位 高杉 知彰(Bellmare Racing Team) +04:19
41位 川島 綾太(Bellmare Racing Team) +08:16
49位 小畑 郁(Bellmare Racing Team) +15:07
DNS 山口 凱生(Bellmare Racing Team)

 


 

JPTおんたけラウンドの2日目はヒルクライムレース。5月19日(日曜日)に「第2回JBCFおんたけヒルクライム」が⻑野県木曽郡王滝村御嶽湖南岸 松原スポーツ公園から御嶽山を登る全長24kmのコースで開催されました。前日に続きBellmare Racing Teamからは、Jプロツアーに高橋 翔、川島 綾太、米谷 隆志、高杉 知彰、小畑郁の5選手が出場、そして女子の木下友梨菜選手は土日両日共にJエリートツアーE1カテゴリにオープン出場しました。
各カテゴリが1分間隔でスタート。ほぼ全カテゴリでヨーイドンの状態でスタートしました。コースの中腹に位置する御嶽スキー場付近に最初に登場したのはJプロツアー組。ヒルクライムを得意とする米谷選手に続き、パワーが武器の高橋選手も通過していきます。その後、高杉、川島、小畑選手もそれぞれのペースでフィニッシュを目指していきました。また、木下選手も余裕の表情で通過していきました。
木下選手はJエリートツアーE1カテゴリの26位相当でフィニッシュ。チーム内トップの米谷選手はJプロツアーで久々のシングルリザルトとなる8位でフィニッシュしました。

 
 

PHOTO REPORT


 

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RIDERS REPORT


 

木下選手(JET E1オープン参加):
特別にタイムトライアルと併せて今回E1カテゴリーでの出走をさせていただきましたが、E1のトップはヒルクライムレースで主催者選抜で入賞をしている選手が複数人おり、スタート早々にパワーの違いを感じたので見送ることにした。以降はフジヒル想定をしたパワーで淡々と走るペース走になりましたが、同じくらいで走りそうな方に声かけながら回して走れたのでフジヒル想定練習にはなったと思う。
5月頭にフジヒル試走に行った際には高地耐性がなく、うまくパワーが出せずに落ち込んでいたが、今回同じような標高の中でも最後まで大きく垂れれことなく、また最後1人になってからも最後まで踏み切れたことはフジヒルに向けて自信にもなったし弾みをつけられたと思う。フジヒル想定の走りをしたいことが第一目的にあったので、最初も見送る判断をしたが、その判断をしたことでE1でのレースは終了したも同然になってしまったので、今度同じようにエリートカテゴリーで走るとなった際にはパワー云々ではなく、相手が突っ込むなら私も突っ込む、そして爆死するまで走るというレースをしたいと思う。
狙ったパワーで走れたことは収穫だけど、タイムも順位もパッとしなくて嫌なので、エリートカテゴリーで走っても男性たちと遜色ない走りをできるように頑張ります!
今後もベルマーレチームの応援のほど宜しくお願いいたします!

 
 

高橋選手(JPT):
TT終了後、AKさんにマッサージしていただいたので疲れも取れて良い感触だった。AKさんありがとうございました!レースは5キロのパレード走行後、リアルスタート。パレード走行の中でしっかり身体を温めようと考えた。
リアルスタート後、数キロは何も動かず。そこから数人が飛び出しそれを追う形で自分も飛び出す。10人程の集団でハイペースで走る。2キロ程集団で走ったが自分にはペースが速すぎてこのまま付いていくとオールアウトしてしまうと判断しドロップ。そこからしばらくは1人旅。ペースを崩さないように一定で走ることを意識。残り3キロ地点でいい感じの集団にジョイン。標高が上がり空気が薄くなって来たこともあり乳酸が抜けない。残り1キロ、ペースが上がり出す。残り500mで最後の力を振り絞り踏みまくってゴール。
2日間、しっかりと追い込む事が出来て良いレースだった。身体のコンデションも良いので今後のレースに繋げていきたい。応援、サポートありがとうございました。

 
 

川島選手(JPT):
1時間弱のヒルクライム且つ標高2000メートルを超えるレースは出たことがなく、想定はできにくいが、今ある力をだしつつ、オールアウトして最後まで踏みきれない。ということはないように走る事を目標に。
リアルスタート後からは中切れなどに巻き込まれないように前に位置を取りっていたが、徐々に位置をキープすることが厳しくなり、本格的にペースが上がった20分ほど経ったあたりで自分のペースに切り替える。数名を回収しながら、飛ばしすぎず淡々と進めていくが、残り5キロを切ったあたりで標高も高くペースを上げきれず。その中でもギリギリ走れるペースで推移して、ゴール。
コンディションは底から上がって行く中でのレースとはなっていたが、個人的には今まで意識していた動きをレースという中でも前よりも上手く動かせたり、弱点なども確認する事ができ今後に繋がるレースを出来たと思っている。ただ、リザルトとしては圧倒的に足りないレベルで、基礎能力含めての向上は急務なのは変わりがないので、次回のレースに向けてしっかりとトレーニングをしていきたい。

 
 

米谷選手(JPT):
前日に比べ明らかに鼻水と鼻づまりが悪化していたが、50分なら何とかなる、ととりあえずは気にしないことにした。金子くんと吉岡さんが力的に抜けているので、彼らに付き合いすぎずに自分のレースをしようと考えていた。現実的な目的はトップ10、あわよくばトップ5。
スタートは落ち着いていた。24分あたりから金子くんが動き始め、吉岡さんはこれにはつかず第2集団を作る動き。この集団のペースも速く、第3集団が形成されていく中、自分はここからも遅れてペースに切り替えた。銀河村あたりで第3集団を回収、第2集団への合流も狙ったが届かず。この後は後ろから合流してきた冨尾、内田とパックを作ってこぼれてきた選手を回収していった。最後は2人を振り落として8位。
最初から優勝の可能性を捨て、キャパシティの中できっちり追い込んだことでこの標高でのヒルクライムとしては過去最高のパフォーマンスだった。今年は上手くいかない事も多い中で一つの明るい兆しになった。結果的にこれだけのパフォーマンスができたなら、もう少し先頭を追ってもよかったかもしれない。秋の赤城山でまたヒルクライムが予定されているので、そこではもっと前で戦いたい。2日間きっちり頑張った結果、鼻風邪が悪化して熱を出してしまった。いったん休んで体調を整え、次のレースに備えていく。

 
 

高杉選手(JPT):
普段ならレースが楽しみなヒルクライムですが、4月末からの本業との兼ね合いでのコンディション、レースに向けての練習から考えると少しネガティブな状況。そのなかで、7月や秋に向けての自分のフィジカルの評価、現実的なリザルトとして20位以内を目標にしました。標高が高いレースについて苦手なことは今までの経験上わかりきっているので、少しでも改善の望みをかけて、4月末からは練習で行ける範囲の山岳で標高1500-1700mまで上がれる道路に行き、インターバルを行い、どのようなデータになるのかも試してみることにしました。
レースは圧倒的な優勝候補の金子選手のペースアップにどこまでついて行き、どこから自分のペースを維持するかという、走り方で、タイミングは展開次第と思いスタート。スタートして20分程度は何もなく余裕も感じて走れるくらいでした。その後、銀河村を超え、さらに休暇村を過ぎたあたりで金子選手のペースアップがあり、集団は伸びていき、何個かの集団になる感じを後ろから見ていました。抜けていた金子選手を目指すための2回目のペースアップから自分のペースに切り替える選択をして、坦々と維持できそうなパワーで走るのみでした。その後は前からドロップしていく選手を抜かしてゴールまで。ゴール直前に前を走る3選手を捉えられそうで追い込んだものの届かず、結局は23位でゴール。
自分のペースに切り替えてからは誰にも抜かれず、10人以上を抜いて行けたことはクレバーに走れたとは思いますが、データ的にはもう少し踏めそうであり、レースに至るまでの段階での準備やメンタルの作り方で改善ができると思いました。御岳の2連戦のリザルトや内容から自身のフィジカルの立ち位置や必要なもの、トレーニングも理解できたので、後半戦に向けての準備をしてきたいと思います。また、今期は9月にもヒルクライムレースがあるので、そこでは納得のいく結果が出せるように準備していきたいと思います。

 
 

小畑選手():
前日のタイムトライアルの成績から、大崩れせずに登ることを目標にした。リアルスタート地点までの登りもまあまあ良いペースだった(汗)。
リアルスタート!
約3kmほど集団について走ったが、苦しくなりドロップ。サイコンのGPSが不調で距離が分からず、心拍とパワーキープだけを目標にした。途中、スキー場で半分かなと思ったりしながら、10km看板を見て本当に半分だと安堵。後半は急勾配が多く、初見の山の楽しさを味わいながら走った。終盤には急勾配でもトルクをかけてパワーが出せる感覚があり、比較的スムーズなペーシングができた。高地でのコンディションを考えると、ベストを尽くせたと思う。
年齢を重ねる中でパフォーマンスに悩むが、御嶽山でトルクとケイデンスのバランスのヒントを得られた気がする。次のレースまでにしっかり準備したい。

 
 

宮澤監督から


 

タイムトライアル、ヒルクライム・レースは、現時点での自分の立ち位置を見つけるには良い機会だ。初日の個人タイムトライアル。今回、木下選手が2日間ともE1での参加になったが、タイム差はわかるので注目していた。女子の優勝者よりは速いタイムでゴールできたが、思っていた以上に差がつかなかったので、今後平坦の改良は考えないとならないと感じた。JPTは予想通りの展開でゴールとなった。
2日目のヒルクライム、レースの中では特殊な競技ではあるが、前日の平坦との差を得意不得意で分けると、実力が見えてくる。また、同じくらいのタイムの選手で、ロードが得意な選手との差も感じることができる。米谷は得意のヒルクライムの中で、自分のペースを守っての走りで上位に入った。高橋は積極的に展開に乗っていこうとしていた走りも、結果にはつながらなかったが、良かったと思う。

 

※今回は報奨金対象者無し

 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.