23JUN.2024@第92回全日本自転車競技選手権大会ロード・レース, DAY2, Men Elite Race
第92回全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース, DAY2, Men Elite Race
– 静岡県伊豆市/日本サイクルスポーツセンター(8km右回り周回コース) –
【ME】8.0km/20周回 160.0km
1位 小林 海(マトリックスパワータグ) 4:47:25 ave–.–km
2位 金子 宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) +00:00
3位 山本 大喜(JCL TEAM UKYO) +00:00
4位 小石 祐馬(JCL TEAM UKYO) +00:10
5位 石上 優大(愛三工業レーシングチーム) +01:04
6位 留目 夕陽(3EF EDUCATION – EASYPOST) +01:28
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DNF 米谷 隆志(Bellmare Racing Team)
2024年の全日本選手権2日目。今年も開催地は静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンターとなり6月23日(日曜日)に男子エリートのレースが行われました。Bellmare Racing Teamからは米谷隆志選手1名のみの出場となりました。
灼熱の1日だった土曜日から一転して、日曜日は朝から雨模様。男子エリートの時間帯には雨は小雨となったものの強風が残るレースとなりました。レース前には調子が悪いと不安な表情を見せていた米谷選手でしたが、序盤は集団の前方で走る展開。しかし5周目付近の強力なセレクションで集団は崩壊し、米谷選手は第2集団でのレースとなりました。その後、粘りの走るを見せた米谷選手でしたが12周目でのDNFで今年の全日本選手権を終えています。
PHOTO REPORT (ME)
RIDERS REPORT
米谷選手(ME):
過去最悪の調子で臨んだ全日本だった。春先からリズムを掴めず、1か月前の御嶽をどうにかまとめたと思ったら体調を崩し、立て直せずに体が動かなくなっていった。1週間前の時点で過去に経験がないほど踏めず、正直出走を躊躇いすらした。とはいえせっかくの機会、やれることはちゃんとやろうと全力で休んでスタートラインへ。結果、好調には程遠いが、頑張ることすら出来ない苦しさからは抜け出せていた。
去年は序盤からの逃げ切りだったので、今年はそれを許さないナーバスなレースになると予想。悪天候も相まって序盤の展開には警戒していた。最初数周を苦しいながらも先頭付近でこなした。自信のなさから自分だけが苦しんでいるのかとも思ったが案外まわりもきつそうなので少し安心し、なんとかなるかもと思った矢先の5周目、強烈なセレクションがかかった。直前に少し緩んでいたので、集団を観察しつつ補給を取りに位置を下げていたら先頭で石上がアタック。明らかに一段階シリアスな動きにできるだけ位置を戻して対応し、3kmコース区間に入ったところで一気にペースアップ。前20~30人の後ろは粉々に分解し、自分は第2集団に滑り込むのが精一杯だった。
ここではホームストレートまでかけて集団に合流できたが、7周目まで続いたハイペースに耐えられずに脱落。あとは同じように遅れた4人パックで出来るだけ長くと走り続け、12周目に入れずに赤旗を受けた。5周目に位置取りを失敗したのが痛かった。弱気からきた初歩的なミス。振り返ればあそこでホビーレーサーは全て振り落とされてしまったので、その壁は超えたかった。あの後少しペースは緩んでいるので上手く対応できれば違う未来があったと思う。
本当に走れるのかスタートしてからも半信半疑のひどい状態だった割に体は動いてくれ、金子君を除けば社会人組の中では一番長くコースに残れた。リザルトはDNFでも少し自信を取り戻せた。これからは今まで以上に上手く休むことと向きあう必要があるだろう。能力的な面で言えば、どこまで踏めるかという素のパワーの差で引きちぎられたレースだった。疲労抵抗や繰り返し能力以前に、まず絶対値が今は足りていないように思う。休むことと合わせて、これからも続くレースに活かしていきたい。
今年も全日本は厳しかったけれど、万全のサポートをしてくださった監督、体や機材のトラブルのたびに助けてくれた小畑さんAKさん、スポンサーの皆様、応援してくださった方々のお陰で頑張れました。本当に感謝しています。結果で恩返しできるよう、後半戦に備えていきます。
Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.