27Jul.2024@2024JBCF 山陽建設 佐木島ロードレース, JPT#11

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2024JBCF 山陽建設 佐木島ロードレース
– 広島県三原市佐木島 公道特設コース(10.5km 周回コース) –

 
【JPT 10.5km/11周 115.5km】


1位 中井 唯晶(シマノレーシング) 2:40:17 ave. 43.23km/h
2位 石原 悠希(シマノレーシング) +00:10
3位 小野寺 玲(ヴィクトワール広島) +00:10
4位 阿見寺 俊哉(弱虫ペダル サイクリングチーム) +00:10
5位 阿曽 圭佑(Sparkle Oita Racing Team) +00:10
6位 津留 崚(CIEL BLEU KANOYA) +00:10

14位 高橋 翔(Bellmare Racing Team) +01:29
51位 米谷 隆志(Bellmare Racing Team) +04:46
54位 高杉 知彰(Bellmare Racing Team) +05:44
DNF 小畑 郁(Bellmare Racing Team)
DNS 川島 綾太(Bellmare Racing Team)
DNS 関口 拓真(Bellmare Racing Team)

 


 

7月27日(土曜日)にJBCFでは初めての開催となる「2024山陽建設佐木島ロードレース」が広島県三原市沖にある佐木島にて行われ、Bellmare Racing TeamからはJPT組の高杉知彰・小畑郁・米谷隆志・高橋翔の計4選手が出場しました。
レース当日は多少の風が吹くものの立っているだけでも辛い灼熱の佐木島。選手達も背中に氷を入れたり、水分補給を密に行ったりと暑さ対策に余念がありません。レースは序盤から逃げ集団が形成され、チームからは高橋選手と米谷選手が入る状況に。まだまだロードレースの経験が浅い高橋選手ですが、今回はレースの展開に入り込み、ベテランの米谷選手からいろいろとアドバイスを受けた事で一つ上のステップに上がれたのではないかと期待しています。
詳しいレース内容やコメントは、是非レポートをご確認ください。

 
 

PHOTO REPORT (JPT)


 

JBCF初開催の広島県三原市の佐木島へ渡る。
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夏らしい雲がモクモクと。その下でレースを待つ選手達。
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「2024JBCF 山陽建設 佐木島ロードレース」がスタート。
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序盤に形成された先行集団に高橋選手と米谷選手が入る。
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高杉選手と小畑選手は後続のメイン集団で次の展開に備えた。
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先行集団の先頭を牽く高橋選手。
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追走集団の高杉選手と小畑選手。
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瀬戸内の海を背景に1周回ほど単独で逃げた米谷選手と追う集団。
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補給所の丘を登る先行集団にはBellmareのジャージが。
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後続集団の先頭で追走を試みる高杉選手。
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終盤に入りザワつき始めた先行集団内での高橋選手と米谷選手。
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フィニッシュに辿り着いた高橋選手、米谷選手と高杉選手。
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レースを終えて佐木島を去る。ありがとうございました。
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RIDERS REPORT


 

高橋選手(JPT):
ロード全日本後、少し時間が空いてのこのレース。7月始めのMTB全日本選手権が終わり、今シーズンのビッグレースはほぼ終了。前半戦で分かった課題をクリアすべく後半戦に向けて走り出した。広島2daysに向けてもフォームの修正やアタック練習など苦手な部分を重点的に練習してきた。コースはほぼ平坦で長い上りがなく流れる得意なシチュエーション、逃げに乗って上位を狙おうと思った。レース当日は焼けるような暑さ、暑熱対策を万全にレース中の水分補給を怠らないように気を付けた。
すぐに逃げの集団が形成されたが一瞬乗るかどうか迷ってしまった。後ろから「乗れ!いけ!」と小畑さん、高杉さん、米谷さんが教えてくださり無事に逃げに乗る事が出来た。その後米谷さんと合流しレースを進める。JPTで初の逃げ集団でのレース。ローテを回し先頭を引く。今まで集団に埋もれてのレースでしかしたこと無かったので積極的に戦えてる感じがした。しかし乗ったはいいものの、その後どうやって動いて良いのか分からなかった。米谷さんに調子が良いことを伝え、後ろで温存していていいと指示してくれた。だがその後集団で上手く動けず無駄足を使うだけならまだしも、米谷さんが作ってくれた差を縮めてしまったり集団をくっつけたりしてしまった。結局最終ラップの上りで千切れて14位でフィニッシュ。
逃げに乗れたところまでは良かった。しかしその後が酷かった。チームで協力する、集団で上手く動く、レースの雰囲気を感じとる。そういうところがまったく出来てないと痛感した。

 
 

米谷選手(JPT):
コースの難易度よりも酷暑がレースを厳しくするだろうことは予想された。自分は全日本後の体調不良から1週間前にやっと多少手応えをつかめた所だったのであまり自信がなく、狙いを絞って動こうと考えていた。
高杉さんの声掛けもあって、高橋の入った逃げに最終便で合流した。サイクラーズが積極的な一方でビクトワールやシマノとは温度差がある感じだったので、どこかで分断の動きがあるかと考えていた。高橋は調子が良いとの事だったので温存するよう伝えた。途中高橋とビクトワールと抜け出す形になり、追走を誘えないかとペースを作ったらなぜか2人が戻ってしまって1人に。ブリッジを待つ心構えでこなしたが1周弱で集団に吸収された。高橋には足をためるように伝え、アベタカさんの1人逃げで終盤へ。シマノとサイクラーズの追走ができ、自分たちの集団にも1人ずつチームメイトがいるこの追走は危険なので回収した。最終周回を前に有力選手が軒並み入った追走が出来た。自分は直前に脚を使っていて苦しかったが、高橋が反応できなかったのでブリッジを試みた。ブリッジしきる目前で左脚が攣ってしまい届かず。脚が止まってしまい、追走にも合流できずに流してゴールした。
高橋とのコミュニケーション不足が今回の反省。逃げの中での動きがちぐはぐだった。レースが進んでいく中でお互いの調子や見立てをもっと共有すべきだった。思ったより走れたのは収穫。補給もほぼ成功し、体を冷やしながら走ることも出来た。最後は攣ってしまったが大きなダメージにはならず、前向きな要素の多いレースになったと思う。

 
 

高杉選手(JPT):
昨年はJCLのレースとして開催されていましたが、前所属のチームが招待されたため出場し、1年ぶりの佐木島ロード。流れるコースだが海風や2か所のアップダウン、暑さもありゲームができるレースという印象。チームからは4名出走、昨年のレース展開やコースについて共有。逃げが出来たタイミングや場所などを再度頭に入れておく。当日は監督も含め5人で試走をして、情報のアップデートと予想される展開についてコミュニケーションをした。時期が1か月ほど後ろ倒しになり梅雨明け後で酷暑。アップは試走と直前に心拍を上げるダッシュを数本する程度にとどめて、アイスベストなど可能な限り快適に過ごせる様に暑さ対策の準備をした。
スタートからはいつも通り、アタックが散発して落ち着かないがコンディションはよく脚は問題ない感じ。1周目の終盤に米谷選手と「脚は問題ないから、後は暑さ次第、なるべくレッドゾーンには入れないで終盤までやる」とコミュニケーション、米谷選手の後ろをキープする。その後に広島ベンジャミン選手、ツアーリーダーの群馬の金子選手を含む10名くらいの抜け出しがあり、危険な動きだと判断し、米谷選手に「メンツがやばい、踏まれたら勝ち逃げ!」と伝え、周りも合わせて捕まえに行くようなペースアップ。その後スタートゴール地点の先の1つ目の登りの手前までには合流した。この上りでさらに逃げの動きが発生し、チームでは前にいた高橋選手が逃げに合流。米谷選手は降ってからの追走で逃げに入ってくれた。自分は周りに金子選手、シマノ寺田選手がいたこともあり、集団に残りバックアップをすること、他チームの動きで逃げが回収された際に最後の勝負をしようと判断をしてステイした。中盤までは1分程度で逃げとの差を維持していたこと、逃げからこぼれてくる選手もいて牽制やアタック合戦が始まったら逃げに追いつくことも十分に追いつくことも可能と考えていたが、中盤以降は少しずつ秒差が開き、結局は勝ち逃げとして行かれてしまった。最初の逃げにチームから3人で乗ることのメリット、デメリットはあるがエース級に走れる2人が行っているなら自分も入り、そこでのサポートが正解だった様に思う。判断の精度を上げたい。
勝ち逃げが確定してからは後ろの集団で待機して最後だけ順位を狙う動きは無意味と判断して、抜け出しや追走の動きの捌きにトライをしていた。ラスト3周で弱ぺ内田選手のアタックから生じた4人での追走では、結局はペースが厳しくドロップしてしまったが、前方の集団に追いついた最後の動きの中でチャレンジが出来たことは得るものがあった。その後集団に戻った後も集団から抜けようとする動きはすべてチェックし、坂でのペースアップなどもして、出せるものは出し尽くした後にグルペットとしてゴールした。
苦手としている暑い時期でのレースでただ集団にいるだけではなく、(勝負に絡んでないところの動きではあるが)動いてチャレンジが出来たことは昨年からは成長していると思うし、登坂においては集団の中でも十分に通用することを改めて認識できた。しかし、最初の展開の時点で判断の精度の向上、平地での巡行については課題であるので、9月以降の残りのシーズンに向けて改善をして結果につなげていきたい。

 
 

小畑選手(JPT):
佐木島は初めてのコース。島に渡り試走。コースは聞いていたより走りやすく、一周が10kmある事で比較的流れるコースプロフィールで走り易い印象でした。この広島ラウンドはUCIアジアツアーレースが同じタイミングで開催されている事もあり、有力チームのいくつかが不参加、もしくはメンバー少な目なので、走り方次第でチャンスがある!そう思いスタート準備。スタート前から暑さがやばいので氷を背中に入れチーム全員でスタート前列に並ぶびスタート待ち。参加選手が少なめとは言え、最初から速いレースは後ろに並ぶ事にハンデはあってもメリットは何もない。
スタート直後から様子見のアタックが散見される。スタミナは分からないが最初から躊躇なく動くつもりだった自分は集団前方キープして決まりそうなアタックはチェックする。まずは一周レースペースで走るとコースの特徴がリアルに認識される。2周目に入り一つ目の登り。エスケープしたいメンバーが頂上に向かいペースアップしていく。これも分かっていた動きなので反応する形で上りを踏む。反対側のラインから高橋が現れ、逃げに乗っていいのか分からない様な不安そうな目が合う。そこで「行けいけ」と行って逃げの尻尾に着かせる。自分まで同じタイミングで前に乗ると米谷が抑えに回らないといけない展開あるなと思い、逃げの尻尾を切る感じですこしペースダウンして後ろに戻る、集団はまだまだ序盤で先は長いと慌てずな印象。みんなと高橋が逃げに乗った事を確認して次の動きに備える。
平地パートでは追走しようとする動きが散発的に発生するも難しい状況。本格的な追走はやはり島に2つの丘だよね…と決め打ちする事にした。丘の頂上に向けてメンバー送れていないチームが動くいいペースアップ。やはり一緒に米谷も反応して自分の前に入る。先には高速の下りパート。そのまま乗るか悩んだがが自分がそのまま加わるとハシゴがかかりそうだったので、すこし踏みを弱めて集団に先頭にフワッと戻り、集団の下りをすこしコントロールする。その後は逃げに乗り遅れたチームが追走&タイム差を1分程でコントロールしていたが、周回重ねて引けなくなり差が開き出す。ベルマーレは後ろに残った高杉と自分で集団待機になる。
シマノ寺田、グリフィン金子、広島キンテロが乗り遅れていて、足のある彼らの追走の様子を見るもアタックが弱い自分には辛い。集団はぼちぼち落ち着き、チーム的には高杉と自分で後方待機。自分は身体が動く気がしていましたが有力選手のジャブと暑さにやられ、5周目の上りの補給を取りに行った所で反対側から寺田の良いアタックがあり、上り切りで集団に着ける足が無く遅れ、そのままもう一周単独走をしてDNFとなりました。
日中の練習量が少なく暑さに対応ができていませんね。途中で足が無くなるなら最初の逃げに乗っておくのもアリだったなと思い返したり。でもそうするとチームとしての逃げに米谷乗るオプションやっぱり無くなるなと「後の祭り」「反省&後悔」していました。

 
 

宮澤監督から


 

※DAY02に掲載


 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.