28Jul.2024@2024JBCF 広島トヨタ 広島クリテリウム, JPT#12

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2024JBCF 広島トヨタ 広島クリテリウム
– 広島県広島市西区商工センター 1.7km特設コース(1.7km 周回コース) –

 
【JPT 1.7km/30周 51.0km】


1位 レオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島) 1:23:22 ave. 36.70km/h
2位 寺田 吉騎(シマノレーシング) +00:00
3位 石原 悠希(シマノレーシング ) +00:00
4位 金子 宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) +00:00
5位 吉岡 直哉(さいたま佐渡サンブレイブ) +00:00
6位 谷 順成(宇都宮ブリッツェン) +00:00

16位 高橋 翔(Bellmare Racing Team) +01:20
29位 米谷 隆志(Bellmare Racing Team) +01:45
DNF 高杉 知彰(Bellmare Racing Team)
DNF 小畑 郁(Bellmare Racing Team)
DNS 川島 綾太(Bellmare Racing Team)
DNS 関口 拓真(Bellmare Racing Team)

 


 

続く7月28日(日曜日)にはJBCFでは久々となる「2024JBCF 広島トヨタ 広島クリテリウム」が広島県広島市西区商工センターに設定された1周1.7kmの特設コースで開催されました。Bellmare Racing Teamからは前日から引き続き、JPT組の高杉知彰・小畑郁・米谷隆志・高橋翔の計4選手が出場しました。
2日目も灼熱のレース会場。前日とは異なり熱く焼けたアスファルトの上はほぼ無風、クリテリウムということで途中の補給も無く、昨日に増して厳しいレース環境となりました。この日もレースは逃げ集団が形成されましたが、メンバー的には逃げ確定の状況。チームからは高橋選手だけでも送り込みたいところでしたが、直前に落車していた高橋選手はバイクも身体もトラブルを抱えており、集団待機を余儀なくされました。その後、レースは逃げ集団と追走集団のまま展開。追走では高橋選手を含むBellmare Racing Teamが先頭で牽引する姿を見せ、米谷選手からいろいろとアドバイスを貰った模様。前日に引き続き、高橋選手にとっては学びの多いレースとなったと思われます。
詳しいレース内容やコメントは、是非レポートをご確認ください。

 
 

PHOTO REPORT (JPT)


 

広島ラウンド2日目はファンサービスのサイン書き書き。
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「2024JBCF 広島トヨタ 広島クリテリウム」がスタート。
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小畑選手を先頭にレースに挑むBellamre Racing Teamの面々。
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序盤から集団先頭付近で動く小畑選手。
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高杉選手も苦しい表情ながら食らいつく。
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落車に巻き込まれた直後に追突されてしまった高橋選手。
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小畑選手と高杉選手は苦しいレースに。
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後続集団に取り残されてしまった高橋選手だが、なんとかしようと追走の動きも見せる。
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結局最後まで後続集団でのレースとなった高橋選手と米谷選手だったが、初めてのニュートラル体験や集団牽引にもトライするなど高橋選手には学び多きレースだったに違いない。
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RIDERS REPORT


 

高橋選手(JPT):
クリテリウムは自分の特性的に得意だと思ったのでしっかり組み立てて最後まで粘り強く、そしてスプリントにも参加したいと思った。前日のミーティングでもっとコミュニケーションを取るべきと教えていただき、今回から実践しようと思った。この日も灼熱の中のレース。クリテは補給が出来ないのでスタート前にしっかり水分を取りボトルも冷やして背中にも氷を入れてスタートラインへ。
スタートから前方ポジションを狙う。いい位置では走れていたがもっと前に出ようと思いコーナーでポジションアップを狙ったがインとアウトから挟まれてしまい落車。すぐに復帰しようとバイクに乗ったがチェーンが外れてハンドルも曲がってしまった。端に避けようと思ったが集団が来てしまい動けず。早く避けようと思ったその時後ろから思いっ切り追突。胸をステムに強打。とりあえず立ち上がり端に避けてチェーンを直す。脚は擦りむいた程度で大して痛くはないが胸は息を吸うと痛い。シューズも壊れてしまったがニュートラルで復帰出来ると審判に教えてもらいまだ走れると思ったので集団に復帰する事に。
集団復帰後はとりあえず米谷さんの所まで行きコミュニケーションを取る。この逃げは絶対決まると言われた。これを逃したくなかった、追いたかった。しかし落車の影響で身体が上手く動かずバイクも挙動が変わり噛み合わず。上手く曲がらない、走れない事を伝えこの集団に留まる選択をした。メイン集団でレースを進めている内に身体の感覚が戻ってきてバイクの挙動も理解。ここから追い付くのは難しい事は分かっていたが出来ることは全てやろうと思った。SNELチームと共に集団を回し逃げを追う。スイッチが入っていて力が入り過ぎてしまい先頭交代した際に加速してしまい危うく集団を分裂させてしまうところだった。冷静さを取り戻し前を追い続ける。しかし差は縮まらず。最後に集団内でスプリントして16位でフィニッシュ。落車は勿体なかった。運もあるが突っ込み過ぎた部分もあるので今後のレースでは気を付けたい。
この2日間でたくさんの事を学んだ。出来ていると思ってた事も実際は出来てなかったり、そもそもロードレースを理解してない部分もたくさんあった。そんな自分に声をかけて色々教えてくださるチームの方々には感謝しかない。シーズン後半も更に強く、そして賢く、チームで協力してより良いリザルトを残したい。暑い中、応援サポート本当にありがとうございました。

 
 

米谷選手(JPT):
スプリントしても何も起こらないメンバーなので、逃げるかコントロールするかどちらかはやろうと決めてスタート。
しばらくはいい位置を走れていたが、立ち上がりの加速が苦しくなってきて位置を下げたところで集団が分かれた。明らかに力のあるメンバーで、後ろに残された選手は自分含め踏めなくなっていたので、高橋にジャンプしろと言ったが、これは繋がるからと返された。絶対ないから早く行けと伝えたが手遅れ。鹿屋がブリッジした時は自分は苦しく、さらに高橋と話せる場所にいなかった。ビクトワールが数的不利なのでブリッジかコントロールがあると判断し、高橋にも伝えたが、ビクトワールは動かず。勝負は終わった。サイクラーズが引き始め、途中から自分もこれに加わった。高橋も加わってくれたが、慣れていないが故のちぐはぐな動きが目立った。都度コミュニケーションをとって修正し、最後はだいぶ良くなっていた。残り1周からのスプリントへの動きに加わる余力はなく、ゆっくりゴール。
逃げに乗れなかった、乗せられなかったのが全て。鹿屋のブリッジへの便乗や、ああいう動きをできる場所と力がなかったことが悔やまれる。立ち上がりでの高トルクのダンシングに対する余裕があのクリテでは位置取りの楽さを決めていたように感じる。自分の弱みなので、引き続き対策していきたい。後半高橋の走りを見ながらコントロールに入れたのはよかった。ロードレースをチームとして走る上で、いつか必ず活きると思う。

 
 

高杉選手(JPT):
2019年ぶりの広島クリテ。前日の離島とは違い海風もなくただただ酷暑。ミーティングでは逃げ、逃げの捌きなど前方で動くことを目標として共有していた。
スタートから速いペースで逃げはまだまだ容認されそうにない雰囲気で進んでいった。スタートから前方を維持、番手をなるべく落とさない様に細かく位置取りの修正は出来ていて比較的脚を温存できている感触で周回をこなせていたと思う。米谷選手や高橋選手も近くにいて、高橋選手には位置取りの修正を何度か声掛けして、レースを進められてはいた。しかしあまりに気温が暑く、レース開始から20分程度で持っていたボトルがほとんどなくなってしまったことや、そもそもの暑熱耐性的なものもあり、パタッと高強度が踏めなくなってしまった。結果、徐々に番手を下げ半分程度を残したところでレースからは降ろされてしまった。
通常であれば1時間以上は余裕で維持できる出力であったので、やはり環境要因の影響が大きいと考えている。暑熱純化のプロトコル自体は深部体温計の使用などでやっていたつもりではあったが、日差しや湿度など、温度だけでない外的要因に対する耐性についても考えていく必要を感じる。次回の試合は9月の上旬でまだまだ過酷な時期であるので、より準備の時点で精度を上げたい。

 
 

小畑選手(JPT):
暑い炎天下日陰無しの市街地クリテコース。昨日のダメージで多分早々に体が動かなくなるなという予感がありながら、しっかり氷のブロックを背中に入れてスタートはチーム揃って真っ先に並ぶ。
スタート直後からグリフィン金子君がアタック!自分のいるポジションが良いものだからそれに真っ先に反応してしまう。彼にとっては様子見かもしれないけど、広島のクリテコース何気にほぼUターンからのゼロ発進が3箇所と足にくる。流石にスタートから全開に近いモガキが入り息を整えようと集団でポジションを下げていったが整えきれず。むしろ集団後ろの方が辛い。レースの30周の内6周でDNFでした。
広島ラウンドを走り、後半戦も暑さが残る時期のレースがしばらくあるので、暑さ対策・今出来る強度・時間帯と足りない強度レンジも認識できたと思います。次の新城まで1月うまくトレーニング積みたいです。

 
 

宮澤監督から


 

初日の佐木島ロードレース。暑さもあり、後半になればなるほど全員の動きが悪くなる中で、逃げ優位の展開のレースとなった。高橋、米谷が入る逃げと、チームとしては申し分ない展開。この展開の中で優位に立つため、また周りの選手よりも劣っている部分を埋めるために、体を冷やすことや水を飲むといった当たり前のことを毎周回取ってくれたのは良かった。ベテラン選手たちが高橋をサポートできたこともチームとしてまとまれていることにもつながっていると思う。結果的には勝負集団に残れなかったが、最後までしっかりと戦えたと思う。
続く2日目のクリテリウム。逃げに乗れなければ、集団で逃げを潰してみよう、という目標でスタートした。何事もやってみなければわからないことは多いし、収穫がないレースよりも小さなことでも収穫のあるレースをしてもらった。先々での結果につながるレースになるように、この経験を活かして欲しいと思う。

 

高橋 ¥15,000
米谷 ¥13,000
小畑 ¥3,000
高杉 ¥3,000

 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.