22SEP.2024@第4回JBCF南魚沼クリテリウム, JPT#14

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第4回JBCF南魚沼クリテリウム
– 新潟県南魚沼市六日町・坂戸特設コース(1.24kmコース) –

 
【JPT 1.24km/35周 43.4km】


1位 松田 祥位(TEAM BRIDGESTONE Cycling) 58:01 ave. 44.88km/h
2位 山本 哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +00:00
3位 香山 飛龍(シマノレーシング) +00:00
4位 宮崎 泰史(KINAN Racing Team) +00:01
5位 橋本 英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +00:01
6位 阿見寺 俊哉(弱虫ペダル サイクリングチーム) +00:02

14位 高橋 翔(Bellmare Racing Team) +00:19
32位 米谷 隆志(Bellmare Racing Team) +00:44
DNF 高杉 知彰(Bellmare Racing Team)
DNF 藤本 元貴(Bellmare Racing Team)
DNF 小畑 郁(Bellmare Racing Team)
DNS 川島 綾太(Bellmare Racing Team)

 
【JFT 1.24km/15周 18.6km】


1位 木下 友梨菜(Bellmare Racing Team) 28:15 ave. 39.49km/h
2位 古谷 桜子(湾岸サイクリング・ユナイテッド) +00:03
3位 塚本 愛佳(バルバレーシングクラブトヤマ) +00:03
4位 阿部 花梨(イナーメ信濃山形-F) +00:03
5位 黒川 真理子(AutoBahnGotemba) +00:03
6位 武田 和佳奈(Promotion x Athletes CYCLING) +00:04

 
【JET E1 1.24km/30周 37.2km】


1位 中島 渉(MiNERVA-asahi) 50:20 ave. 44.33km/h
2位 中川 由人(SBC Vertex Racing Team) +00:02
3位 雑賀 大輔(湾岸サイクリング・ユナイテッド) +00:02
4位 大森 虹亮(BMレーシングZUNOW) +00:05
5位 小林 毅瑠(MiNERVA-asahi) +00:09
6位 知名 透真(Bellmare Elite Team) +00:21

 


 

2024年シーズンのJ Pro Tourも終盤戦に入り、9月22日(日曜日)に「第4回JBCF南魚沼クリテリウム」が新潟県南魚沼市六日町にて、続く23日(月曜日)に「第58回JBCF経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ」が新潟県南魚沼市の三国川ダム周回コースで開催されました。Bellmare Racing Teamからは、日曜日のJエリートツアーE1カテゴリと月曜日のジュニアレースに久々の知名透真選手が出場。2日間開催されるJプロツアーには小畑郁・高杉知彰・米谷隆志・高橋翔・藤本元貴の5選手が出場。そしてJフェミニンツアーには木下友梨菜選手が出場しました。
初日はクリテリウム。強い雨が降る中でJ Pro Tourのレースからスタートしました。JPTでは位置取りなどの集団内でのテクニックを習得しつつある高橋選手が14位、米谷選手が32位でフィニッシュしています。続いて行われた女子のレース。世界選を控える木下選手が久しぶりに実業団のレースに戻ってきました。登坂が得意な木下選手が平坦なクリテリウムでどのような走りになるかと心配していましたが、早々に独走状態となり、見事優勝を飾りました。最後はJエリートツアーのE1カテゴリにこちらも久々の登場となる知名選手が出場。終盤で逃げを先行させてしまいましたが、メイン集団のスプリントで先頭を獲り、6位でフィニッシュ。知名選手も表彰台に上がりました。
詳しいレース内容やコメントは、是非レポートをご確認ください。

 
 

PHOTO REPORT (JPT)


 

レースを待つJプロツアーの選手たち。
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ひさしぶりに才田選手も登場。
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Jプロツアーのスタートライン。Bellmare Racing Teamもホストチームとして並ぶ。
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時折強く降る雨の中でJプロツアーのレースが行われた。
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悪天候の中、フィニッシュに辿り着いたのは高橋選手(14位)と米谷選手(32位)。
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レースの合間に懐かしい面々が揃う。
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女子のレースと続くJエリートツアーE1のレースを待つ木下選手と知名選手。
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木下選手のネイルは世界選仕様に。
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PHOTO REPORT (JFT)


 

女子のレースがスタート。
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クリテリウムでどのような走るを見せるか期待された木下選手だったが、早々に一人旅となった。
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後続に3秒差をつけて先頭でフィニッシュラインへ。
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久しぶりの実業団レースで久しぶりの優勝。
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PHOTO REPORT (JET E1)


 

こちらも久しぶりとなる知名選手のJエリートツアーE1カテゴリのレースがスタート。
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逃げにトライするなど終始集団前方でレースに参加していた知名選手。
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逃げ集団を先行させてしまい、落車にも見舞われた知名選手だったが、メイン集団のスプリントで先頭を獲っての6位表彰台。
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RIDERS REPORT


 

知名選手(JET E1):
久々のJBCF。夏で調子を上げられている感覚があり、かなり自信をもってレースに臨むことができた。前の動きをしっかりと確認できるいつでも動けるような位置を常にキープすることを目標に走った。
雨のレース。ウエットな路面で落車が多いことが予想される為早めに前方に上がらないといけない。最後尾からのスタートとなったが、ローリング終わりのペースアップに乗じてポジションを上げ10番手以内をキープする。落車回避で集団を絞りたい、逃げたいと考えている選手が多くアタックが頻発していた。有力選手が乗っているような逃げにはしっかりと反応。自ら牽引をして逃げを試みる。決定的な逃げが生まれないままレース距離の半分が過ぎ、有力メンバーが前方にかたまり出したところで4名が少し先行。かなりハイペースで踏んでいたのでこれはやばいと感じ前を追いかけたが、追いつく寸前でコーナーのコース取りをミスしてしまいマンホールで滑らせて落車。
焦りすぎ、経験の浅さが露呈してしまった。
落車してすぐ宮澤さんが駆けつけてくださりコースのイン側に移動してメイン集団が来たタイミングで合流。そこからは必死に集団の前まで上がり、前を追う。ブリッジをかける動きをするも脚がきつく協調してくれる選手も少なかったのでスプリントで集団の頭狙いに切り替える。残り2周で攣ったふくらはぎを無理矢理動かし最終コーナー前で集団前まで上がりスプリント。6着で入賞となった。
ハイパワーでブリッジをかける局面での力不足が課題。去年の同レースでは、調子を落としていたこともあり何もできず最終周に千切れ、ギリギリ完走の39位だったので最後まで気持ちを切らさずにスプリントまで出来たことは自信につながった。

 
 

木下選手(JFT):
平坦メインのクリテリウムには苦手意識があったが、どうしたら抜け出して優勝できるかを考えながら走りました。
カーブの進入スピードをあえてゆっくりにして立ち上がりで加速してみたり、皆がゆっくり曲がる時にスピード上げて曲がってみたり、スピードに緩急つけてみたり、色々やってみましたが、思ったよりも抜け出せず、集団人数も割と多く平坦ではあまりダメージを与えられていない気がしたので、橋に入る手前の少し勾配があるところで加速することにしました。少し間が開いたので、そこからずっと踏み続けました。カーブでインターバル練習を兼ねて立ち上がり加速をしたりしながら追い付かれることなく優勝できたのでよかったです。

 
 

藤本選手(JPT):
クリテリウム当日は試走のタイミングから雨が降り、コースレイアウト的に一周1.2km程の四角形のコースでその中でもアップダウンや第一コーナーにはグレーチングがあったりで試走でしっかりと危険ポイントなどを確認しました。
今回、南魚沼がチームのスポンサー様という事で最前列からスタートが出来ました。レースは一周目を終え第二コーナーを過ぎてリアルスタートしました。レースは常にチームメイトの米谷さんの後ろで走る事ができ、先輩の的確なコース取りで安心して走れました。ただ、路面の水捌けが遅く、また降り続く雨で視界は悪くなりコンタクトレンズがズレ始めてしまい10周あたりから番手を落としてしまいインターバルが多く掛かってしまう位置に耐えきれず18周目でレースを降りてしまいました。
今回のレースでは水捌けが遅いと言っても水溜りのない箇所もあったのでそこを通って行けなかったのが今回の反省点です。試走で考えていた危険ポイントでの落車などしなかったのはよかったです。翌日の南魚沼ロードレースに向け回復に努めました。

 
 

高橋選手(JPT):
前回の広島クリテは落車で思ったような走りが出来ずに終わってしまったので今回はしっかりと最後まで走り切り良いポジションでゴールしたいと思った。JPTを走り始めてからずっと課題のレースでの位置取り。いつも集団の中に埋もれてしまい肝心なポイントを逃してしまう事が多い。今回はそれをちゃんと克服しようと宮澤監督や米谷さんからアドバイスをもらい、また宮澤監督が出ていたジャパンカップのクリテの動画を見たりして予習してきた。レース当日はあいにくの雨。商店街の中で行われるこのクリテは道幅も狭く1コーナーにはグレーチング。雨で高速のクリテ、常に危険な状態が続く事を予想しいつも以上に気を引き締めた。
前列からスタートする事が出来たが自分の判断ミスでリアルスタートした時には後ろに下がってしまった。集団の後方、一番辛いところに位置してしまっている。ここから早く前に行かなければと思ってはいたが雨で視界は悪くペースも早く余裕がない、、。これではいつもと同じ。残り15周あたり、ここでやっと米谷さんがいる位置まで上がって来れた。そこからは米谷さんの動きに合わせる形で集団の前方でレースを展開した。残り3周の2コーナー前、ここでアタックが掛かった。ちょうどその時ラインが開いてアタックに乗る事が出来た。これはいける!と思った矢先、2コーナーで目の前の選手が落車。正直、避け切れないと思った。しかし雨の影響で落車した選手が前に流れたのでフルブレーキングでギリギリ避ける事が出来た。自分は落車はしなかったが前の逃げは見失ってしまった。その後は4~5人程のパックでレースを展開し14位でゴール。
最後の逃げに乗れそうだっただけに悔しかった。しかし、もしあの前で展開出来ていたら…そう考えると自分がいた位置が悪かった。そういう事も想定してレースを走らなければならないなと感じた。

 
 

米谷選手(JPT):
ここ2年タフなレースとなっている魚沼クリテだが、雨のレースとなったことで集団の前に位置することがより重要となった。前列からスタートすることが出来たので、ローリングでもその位置を守り、2列目からリアルスタート。
最初からかなり苦しかったが、グリフィン金子、アブニール渡辺あたりを目印に位置を下げないように耐えた。その前のシマノ、BSあたりに割り込むことはできなかった。レース半分あたりだっただろうか、高橋と合流。余裕がなく話すことはできなかったが、ジェスチャーで前にいこうと伝え、協力して位置取りするようにした。前では出入りがあるが、決まる雰囲気はない。終盤にむけて逃げを吸収し、各チームが隊列を整え始めたところで高橋と集まれたので、二人で前に上がろうとしたが出きれなかった。その直後にアタックがかかったタイミングで落車があり、2人とも足止めされて前に乗れなかった。10人以上前に行ってしまったように見えたので、最終周はリスクを取らずにゴール。
全体にもう少し前にいられれば余裕をもって走れた、もったいないレースだった。少し臆病だったと思う。中盤以降高橋と協調できたのはよかった。高橋が着実に集団になじんできている。

 
 

高杉選手(JPT):
9月6日に開催されたUCI Cycling Esports 世界選手権に標準を合わせて、そのためのトレーニングを7月以降積み重ねてきたため、ロードレースとしては復帰戦となる魚沼の2日間。世界選手権以降の2週間でロードの展開に対応できるような練習にシフトして準備はしてきたが、期間が短いとは感じていたので最終戦となる石川クリテ・ロードにつなげられるようなレースにする意識で臨む。
雨の中でのレースで、後ろに行くほど加減速がキツくなることは明白。チームにスポンサード頂いている南魚沼市のイベントであることで、ほぼ最前でのスタートをすることが出来た。ローリング中に少し番手を落としてしまいリアルスタートは集団の中盤でスタートすることになってしまった。最初の数週はペースの上げ下げなど問題なくこなせていたが2コーナーで発生した落車を回避するために大きく位置を落としてしまった。そこからは集団の最後尾付近で、中切れを捌いて集団の最後尾にぶら下がるだけになってしまった。先頭は見えるもののレースには全く参加出来ていない状況で、15周程度で中切れを埋めにいく脚も無くなり、20周過ぎにレースから降ろされた。最初の数周のうちに失った位置を上げられかったことが全てであり、クリテでの感覚をレース前に意識しきれなかったことを反省している。器用にこなす事は得意ではないので、どのチームの位置から下がらないなど徹底して決まり事を守る様にするべきだった。ただ、フィジカルパフォーマンス自体は悪くなく、刺激も入り翌日のロードで全力を出すことをポジティブに意識してレース後は過ごすこととした。

 
 

小畑選手(JPT):
新城ロードの後も高強度のトレーニングを集中した入れてだいぶパワーの出る状態にはなってきましたがレースではどこまで走れるか?というレース本番!品鐡さんが大会協賛しているレースという事で記念撮影の流れで集団の前でスタートできました。
リアルスタートまで米谷、高橋が近くにいる状態で走る事ができ、そのままリアルスタート!昨年よりはコーナー後の立ち上がりなどもパワー不足を感じずに走れる手応えを感じる。スプリント周回でのペースアップ、雨の影響もあり、集団が整理され伸びやすい状況もあって少しポジションを下げたらそのままずるずるとポジションを下げる形になり、メリハリなく踏み続ける状態になって9周回してDNFでした。
パワーの出し入れがまだできる様になってきていましたが、ペースパワーの持ち上げが出来ていない状態ではレースペースの走りでなかなか休めず。

 
 

宮澤監督から


 

※DAY2に掲載

 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.