19OCT.2024@2024 UTSUNOMIYA JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE, DAY02, Open Race

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2024 UTSUNOMIYA JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE, DAY02, Open Race
– 栃木県宇都宮市/宇都宮市森林公園周回コース(10.3km周回コース) –
10.3km/ 7周  72.1km(男子)

 
【男子】


1位 宇賀 隆貴(さいたま佐渡サンブレイブ) 1:53:52 ave37.9km/h
2位 大前 翔(Roppongi Express) +00:13
3位 髙梨 万⾥王(レバンテフジ静岡) +00:13
4位 ⻑⾕川 大(イナーメ信濃山形) +00:13
5位 松崎 一勢(信州大学) +00:13
6位 米⾕ 隆志(Bellmare Racing Team) +00:44

 


 

2024年10月19日の土曜日。国内最大クラスのロードレースである2024 UTSUNOMIYA JAPAN CUP CYCLE ROAD RACEが開催されました。JAPAN CUPでは毎年土曜日にオープンレースが開催されており、今年もBellmare Racing TeamからJプロツアーの米谷隆志選手が出場しました。JAPAN CUP オープンレースでは弱虫ペダルサイクリングチームの内田選手が2連勝中であり、それを阻止すべく、米谷選手を始め、さいたま佐渡サンブレイブの宇賀選手やTeam Cyclers SNELの佐藤光選手らのJプロツアー勢がスタートリストに名を連ねています。
当日は晴れ、ただ前日の雨の影響で路面はウェット部分が残る状態でした。1周目・2周目とメイン集団内で走る米谷選手、レース前にあまり調子は良くないと話していましたが…なんと3周目の古賀志林道頂上に宇賀選手を引き連れての2名の逃げで現れます。その後は2名のままで周回を重ねる状況が続き、残り2周回で佐藤光選手ら2名が合流するもまだまだ逃げ集団で粘る米谷選手。最終周回は宇賀選手の単独アタックについて行くことが出来ず、追いついてきた後続集団に巻き込まれながらも6位でのフィニッシュとなりました。
もうどちらかというとベテランの域に入りつつある米谷選手。JAPAN CUPも勝てる走り方を身に付けているようですが、もう一度、米谷選手が先頭でフィニッシュするシーンを見てみたいところです。

 
 

PHOTO REPORT


 

2024年宇都宮JAPAN CUPオープンレースの朝、今年は米谷選手1名のみの参加となった。
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オープンレースのスタートライン。
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スタート直後、後ろの方からスタートした米谷選手。
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2周回目の古賀志林道中腹。宇賀選手達の動きをチェックする米谷選手。
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3周回目の古賀志林道頂上に先頭で現れた米谷選手と続く宇賀選手。
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以降、宇賀選手との逃げが続く。
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最終盤に入ると追走集団から2名が合流。
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佐藤光選手の牽きで最終周回に入っていく4名の逃げ集団。
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優勝は最終周回で単独アタックを決めた宇賀選手。米谷選手は6位入賞となった。
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弱虫ペダルの内田選手、阿見寺選手とともに。
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表彰式。米谷選手は6位、そして周回賞を2回獲得して2024年のJAPAN CUPオープンレースを終えた。
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RIDERS REPORT


 

米谷選手:
今シーズン最後のレースとなったジャパンカップオープン。成績の狙えるレースだが昨年ほどのコンディションはなく、サンブレイブ宇賀、サイクラーズ佐藤光をはじめとする有力選手の作る展開の中でどう自分の力を活かすかが焦点となった。2人とも積極的なレースをするタイプなので、彼らが決めにきたら躊躇せず動こうと考えていた。
1周目のアップダウンでの宇賀のアタックはキレが良すぎて自分含め全員スルー。入れ替わりで佐藤光が動き、半ば泳がされる形で2周目の古賀志。レバンテの選手が一本引きで追いつき、そのカウンターで宇賀がシッティングでペースアップ。条件反射で反応すると佐藤宇志と3人に。集団に対しては下りでアドバンテージがあったので、下りきると一気に後ろと離れた。佐木島でブリッジに成功した時と同じいいメンバーだったが、残り2㎞あたりで佐藤がハスって落車し脱落、2人に。
タイム差は20~30秒ほどで、宇賀は3周目古賀志頂上付近でのシャッフルも選択肢に入れていそうだったが、そこで後手を踏むのが怖かったので自分はこの状況を確定させたかった。強めに登りを踏んで差を保ち、下ると再度差が開き、タイム差が安定。ここは狙い通りとなった。
明らかに宇賀のほうが強く、登りでも向こうは余裕があった。自分は宇賀の力を使って逃げたかったし、宇賀も1人で行くには遠すぎるという点で利害は一致していたので、古賀志ではペースを合わせてもらって協調し、集団との差を保った。
残り2周に入る手前で佐藤光と島野が追い付いてきた。かなり苦しい追走を強いたので消耗しており、自分と宇賀にとっていい状況で役者が揃った。
残り1周まで互いの顔色を窺いつつ進んだ。島野は明らかにきつそう、宇賀は一番余裕、佐藤光は読めなかった。自分はもうかなり苦しく、登り口からペースを握ってはったりをかけようとしたが、宇賀のペースアップに全く耐えられず脱落。同じく振り切られた佐藤光とまとまって下り、集団からの逃げ切りを図ったが残り2㎞あたりであえなく吸収。最後はすかすかの脚でのスプリントになった。
宇賀の力を使い、かつ自分を宇賀に使ってもらい、勝負できる終盤を作り出せた。最強の選手の一人ではなかったかもしれないけれど、自分らしいレースは出来たと思う。何より、数年前にしょっちゅう練習していた宇賀とこうして勝負できて楽しかった。
自分の力が一枚落ちることはレースを通して改めて痛感した。JPT相当のレースで戦うためには今シーズンの失敗を繰り返さず、一段階強い状態でシーズンに入らねばならない。来期に向けていいモチベーションになった。
それにしても、自分が勝った時のレースをそっくりやり返されたような気がしてならない。宇賀が強かった。

 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V., Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.