22OCT.2022@第2回JBCFかすみがうらタイムトライアル, JPT#16

LEOMO_20221022@JBCF-KASUMIGAURA-27

第2回JBCFかすみがうらタイムトライアル
– 茨城県かすみがうら市/坂・田伏 特設コース(3.7km) –
3.7km/1周回 3.7km(JPT)

 
【JPT】


1位 金子 宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) 04:45.75 ave3:46.61km
2位 山本 哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +00:03.19
3位 香山 飛龍(弱虫ペダルサイクリングチーム) +00:05.37
4位 寺田 吉騎(LEOMO Bellmare Racing Team) +00:11.49
5位 伊藤 舜紀(CIEL BLEU KANOYA) +00:12.73
6位 河野 翔輝(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +00:13.21

24位 米谷 隆志(LEOMO Bellmare Racing Team) +00:27.42
30位 小畑 郁(LEOMO Bellmare Racing Team) +00:34.30

 


 

約1ヶ月ぶりの開催となったJプロツアー。2022年のJプロツアーも残すところ今回のかすみがうらRd.と次週の愛媛今治の2ラウンドとなった。10月22日(土曜日)に開催されたのはJプロツアー第16戦「第2回JBCFかすみがうらタイムトライアル」。昨年に引き続き、茨城県かすみがうら市の霞ヶ浦湖畔に設定された特設コースを舞台に開催された。前回とコース形状が変わり、距離も3.7kmコースを1周回のみという短距離に変更された。タイトなクランク形状のコーナーが新設されてテクニカルな側面も持ちつつ、前回同様に風の影響を大きく受ける湖畔の直線区間もあるため、技術とパワーの両方が要求されるコースとなった。
LEOMO Bellmare Racing TeamからはJプロツアーに米谷隆志・小畑郁、そして欧州遠征から帰国して先週末のJAPAN CUPにもJAPAN NATIONAL TEAMの一員として出場した寺田吉騎の3選手が出走。レースでは寺田選手が全体の4位に入る好走を見せ、初めてタイムトライアルバイクに跨ったという米谷選手が24位。ノーマルバイクで出場の小畑選手も30位と粘りの走りを見せた。

 
 

PHOTO REPORT (JPT)


 

霞ヶ浦の朝。スタート台は湖畔の直線区間に設置された。
LEOMO_20221022@JBCF-KASUMIGAURA-2

LEOMO_20221022@JBCF-KASUMIGAURA-1

 
 

レース前のひととき。
LEOMO_20221022@JBCF-KASUMIGAURA-11

 
 

LEOMO Bellmare Racing Teamからは小畑選手が最初に登場。ノーマルのロードバイクで奮闘する。
LEOMO_20221022@JBCF-KASUMIGAURA-14

LEOMO_20221022@JBCF-KASUMIGAURA-17

LEOMO_20221022@JBCF-KASUMIGAURA-18

 
 

続いては寺田選手が出走。フィニッシュ時点ではトップタイムを叩き出したが惜しくも4位と表彰台を逃した。
LEOMO_20221022@JBCF-KASUMIGAURA-21

LEOMO_20221022@JBCF-KASUMIGAURA-25

LEOMO_20221022@JBCF-KASUMIGAURA-28

 
 

最後は米谷選手。完全なTTバイクに乗るのは初めてな上に、身長差のある才田選手のバイクを借りての出走だったが…意外と様になっていた。
LEOMO_20221022@JBCF-KASUMIGAURA-31

LEOMO_20221022@JBCF-KASUMIGAURA-33

LEOMO_20221022@JBCF-KASUMIGAURA-36

 
 

レース後のひととき。
LEOMO_20221022@JBCF-KASUMIGAURA-42

 
 

RIDERS REPORT


 

寺田選手(JPT):
午前中、力まずに足を回しながらスピードをのせる感覚を意識しつつ1時間ほど走り、レース前の試走でコースを2周しコーナーの確認を行った。1周目は丁寧にコーナーを確認し、2周目はレースペースに近い速度でのコーナーの感覚で走りました。
レースでは前半のコーナー区間を試走でイメージしたことを意識して走り湖沿いに出たらひたすら耐えて走りました。結果4位でもう少しで表彰台だったので悔しいです。
1位から3位の選手のフォームを確認するとやはり空気抵抗がより良いフォームで走れているのでこれからTTバイクにもっと慣れることとフォームももっとより空気抵抗の少ないポジションに調整していきたいです。

 
 

米谷選手(JPT):
自分が最後にITTを走ったのはなんと2018年、今回は実に4年ぶり。
当日急遽才田さんのTTバイクを使わせてもらえることになったので、サドルだけポジションを合わせて走った。ここまでTTバイク然としたバイクは初めてで、パワーメーターがないこともあってきつさの感じ方が全く違い、レースまでにそれをすり合わせられなかった。コーナーの感覚も別物で、試走で攻略法を教わって試してみても自信が持てなかったので、コーナーは全部捨ててひたすら安全に曲がり、湖畔の向かい風区間を約2分頭を下げて集中して踏むことにした。
フロントブレーキに小さなトラブルがあり、監督と小畑さんがそれを直してくれようとして直前までバタバタした。残り30秒を切ってやっとスタート台に登れ、なんとか一息入れ落ち着いてスタート。クランクのコーナーはひたすら安全に。追い風の往路はレーススピードで走ると路面のうねりが怖くてところどころ脚を緩めながら。湖畔に出てからスイッチを入れ、後はなるべく頭を下げて全開。突っ込み気味に入ったのでゴールが見えてからが遠かった。
転ばず安全に帰ってこられたのでまずは良し。順位も実力や準備を考えれば順当な感じ、得意とは言えない短距離高速TTにしては頑張った方か。欲を言えば、せっかけフル装備のバイクを使わせてもらったし、5分1桁台が出れば格好がついたのにとは思う。スタート直前までばたついたのは正直に言えばやめてほしかった。車輪をまっすぐ入れれば走る上で問題はないのは分かっていた。根本的に直すなら時間がある時にやるべきだったし、それをもっと強く言えなかったのは自分の反省。
快くバイクを貸して下さった才田さん、ありがとうございました。結果は出せなかったけどいい経験になりました。慣れない乗り方をしたからか、想像以上に普段と違う疲れ方をしていた。それもAKさんのマッサージでかなり解消し、体の反応は良かったのでロードに向けて大きな不安はなく、2日目に。

 
 

小畑選手(JPT):
昨年は入れ込みすぎて50mも走らずに試走時には無かったフェンスを避け切らず落車。ホイール交換して走り、最下位のタイムで走った思い出深い大会(※自分しか引っかからなかったので他の選手は冷静で、1人ハナ息荒かったんだと思います)。
今回はコース変更があり1周回の短いタイムトライアル。アップをしっかりしてコースアウトしないで普通にゴールするこれが目標です。午前中会場に移動、1時間プラスの移動後の身体をほぐすアップにみんなで走りに出ました。今回は安全にロードバイクで出走。試走時からTTバイクで走る仲間とのスピード差を感じながらの試走でしたがそこは割り切って走る。お昼の試走はそれなりのペースで走り身体の動きはまあまあいい事が確認できたました。
レース前の本コースの試走をみんなで3周程してコース確認。走路の幅が狭くコーナー多くクリテみたいと感じながら、いかにスピードに乗せてコーナーをうまくこなすか最後は我慢というタスクが確定。チームとしては第一走だったので風向き等の情報収集もしたいという感じ。
自分のスタート時の1番時計は5分3秒ほどのグリフィン渡邊選手さすが短い距離は強い!目標にしたいがまずは自分との勝負。スタート前半追い風のコンディション、ぼちぼちスピードに乗せてから第一コーナーまでは踏みすぎず、次の一辺もリラックスして走り路面は多少汚いがスピードの乗せられる追い風区間一度踏んでスピードに乗せたい!そんな中間地点手前で立哨いる畑の十字路でサイクリストがコースに侵入して一瞬踏み止める…TTバイクでDHポジションじゃなくて良かった。この追い風区間の失速を回復したく少し踏む。向こう正面の横風の一片でちょっと呼吸を整えて向かい風の帰り距離の1番あるストレートここは我慢しか無い。半分までは目標パワーで走れたけどラスト500mでめちゃ垂れる、中盤アクシデントでストップ、踏み直して焦ったのが効いてるのかな。かなりスピードが落ち我慢しながらゴール。最後は300w出てなかったのではないか。
タイムは5分20秒で全出走者の半分に入らない。明日のレースでこのタイム差(パフォーマンス)が効いてこない事を祈る。チームでは吉騎が4位と調子の良さを見せた。羨ましい!

 
 

宮澤監督から


 

吉騎はシーズンの疲れから、あまり無理をさせないトレーニングにし、レースへの集中力を上げてもらった。ITT前に1.5時間ほどチームで走りに行き、心拍数を上げじっくり丁寧に踏み上げていくウォームアップにした。小畑はノーマルバイクだが、体調が戻ってきている走り。米谷は初TTバイクだったが、実力は発揮できたと思う。来年は少しTTバイクトレーニングをしてみるのもありだと思う。

 

 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.