25FEB.2023@第1回JBCF鹿屋・肝付ロードレース, JPT#01
第1回JBCF鹿屋・肝付ロードレース
– 鹿児島県鹿屋市・肝付町/鹿児島県立大隅広域公園周辺特設コース(6.5km) –
6.5km/20周 130km(JPT)
【JPT】
1位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) 3:05:37 ave42.02km
2位 山本 哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +00:00
3位 草場 啓吾(愛三工業レーシングチーム) +00:01
4位 石原 悠希(シマノレーシング) +00:01
5位 北野 普識(イナーメ信濃山形) +00:01
6位 津田 悠義(KINAN Racing Team) +00:01
…
34位 小畑 郁(Bellmare Racing Team) +00:33
56位 才田 直人(Bellmare Racing Team) +08:59
2023年のJプロツアーが開幕。今季はスタートから大遠征となり初めての鹿児島ラウンドとなった。2月25日(土曜日)はJプロツアー開幕戦「第1回JBCF鹿屋・肝付ロードレース」、翌日の2月26日(日曜日)はJプロツアー第2戦「第1回JBCF志布志クリテリウム」が開催された。
初戦は鹿児島県立大隅広域公園にスタート・フィニッシュ地点が設定されたロードレース。公園内のアップダウン区間を抜けると平坦かつ強風が吹き荒れる田園区間を通過。再び公園内に戻り短い登りをこなしてのフィニッシュとなる。
今回の遠征では米谷選手を発熱で欠くことになり、才田・小畑のベテランの2選手が参戦。レース中盤から才田選手が逃げに入るも、残り3周回で逃げ集団からドロップ。その逃げ集団も最終周回でキャッチされ、スプリント狙いの愛三工業が目論見通りの今季初優勝を手に入れた。才田選手が先行したこともあり終始メイン集団で脚を貯めていた小畑選手だったが、走行中に落としたボトルがフレームとホイールの間に挟まるというアクシデントで集団から遅れる。しかし、持ち前の粘りを発揮して34位でフィニッシュ。逃げ集団で脚を使い切った才田選手もなんとかフィニッシュまで辿り着き、56位での完走となった。
PHOTO REPORT (JPT)
レース中盤、先行する逃げに合流するべく単独追走をかける才田選手。
単独での追走が数周回続いた才田選手だったが、後ろからの追走集団の助けもあり、合流しての逃げが始まった。
逃げ切りが期待された才田選手だったが…逃げ集団内で力尽きて逃げからドロップ。補給エリア前を笑顔で登って行く。
小畑選手は逃げ集団を捉えつつあるメイン集団で最終盤を迎えた。
最後の最後でトラブルを被った小畑選手はメイン集団後方でフィニッシュ。力尽きた才田選手もなんとか完走を果たす。
RIDERS REPORT
小畑選手(JPT):
今季J Pro Tourツアー開幕戦。
初めての開催コースなのでどんな様子か不安で仕方ない。旅人才田選手の事前の試走情報からコースの難易度はそこまで高くないらしい事を知り、すこしは安心して準備をしてレースを迎えました。自分は昨年までのレースで力が出せない閉塞感を払拭したい。
コースは風が強くアップダウンの続く前半戦は流れるコース、風を遮るる遮蔽物が無くなる後半はコーナーの度に風向きが変わり、集団が伸び後方に居ると脚を使う。レースの難易度は走ってる選手が作るそんないいコースの印象。
午後風がまあまあ強くなりスタート。レース前半アタックが散見されるが、風の影響がありやはり集団有利という認識は間違いなさそう。
中盤、集団に若干疲れが見えたタイミングどBS河野選手のアタック、すこしして才田選手が追走。2周ほどして2人が戻らないのをみて5名の追走、先頭に可能性のあるメンバーが抜けたので、あとは自分は集団で脚を温存し、逃げグループに選手を送れなかった愛三工業がゴールに向けてまとめるのを見守ることに。
風の影響が強く集団内も横風や風の変化ですこし神経使う走りが求められる。愛三工業が望むレース展開に抵抗感なくハマってしまい、ラスト周回手前で先行グループを回収してゴールに向けて集団はペースアップ。
このコース唯一の短い登りパートもこなしてゴールで何か出来きないか試せるなと思っていた矢先、下の高速区間のグレーチングでボトルケージからボトルが落ちフレームと後輪に挟まり、爆音を発生!ボトルが柔らかかったので後輪がロックする事はなかったのですが、ボトルは外した頃には集団から結構離れてしまい風が強くなるコーナーまでに集団後ろに戻る事に脚を使ってしまった…
そこから先はコールからラスト2kmほど向かい風、横風強い区間が続くところで先頭はゴールに向かいペースアップ!それにポジションも集団後ろでペースアップを我慢できる脚は残っていませんでした。あとは役目を終え集団から遅れる選手を交わしながらゴール。集団がもっと大きく感じていましたが34位でゴールと無事にゴールできた事で一安心しました。
才田選手(JPT):
今期開幕戦。昨年の石川での落車以来、レースを走っていなかったので半年以上ぶりの実戦と言っても良い。レース感覚を確認しながら、できれば逃げに入って脚を使う中で現状での自分の立ち位置を確認できれば、というような緩い目標を立ててスタート。
やはり集団での走りが怖いので最後尾で様子を見ながら、緩んだタイミングでちょっと抜け出したりしてレースの印象を確認。風が強いので先頭に出た途端に強度が上がる。集団が圧倒的に有利なのは確認できたので、「もう反応したくない」という空気が集団に蔓延するのを待って、BSの河野くんが抜け出しているところにブリッジを試みて抜け出し。誤算が2つ。
1. タイミングを外してアタックしたせいで単独の抜け出しになってしまった
2. 河野くんが合流のために待ってくれずに長い単独走になってしまった
結果的に2周以上を単独走して追いつけず、壮大な芋掘りに終わるところだったが、5人が集団から抜け出して追いついてきてくれた。1/3周くらい後ろで休ませてもらってから、ローテに入って河野くんにも合流。7人での逃げになって集団とのタイム差も1分20秒ほどまで拡大。逃げ切りも不可能ではないという印象だったが、逃げへの入り方があまりに悪かった。脚が一杯。それでも逃げ切りが決まってほしい気持ちで、体力が尽きるまで回って残り3周でドロップ。完走だけはしておこうとほぼ最後尾でフィニッシュ。結局逃げも捕まってしまったが、レースを楽しむことができた。
宮澤監督から
2名の参加ということで、出場には色々と考えたが、2名ともロードレースは得意なので、シーズン初めに良い動きができると期待をして参加した。3日前に米谷選手が風邪でダウンしてしまったのは痛かった。
レースはアタックが続くが、後ろも追走やアタックなどでなかなか決まらない中、中盤にBSの河野翔輝選手を追って才田がアタック。タイミング的にも、良いタイミングだったが、前に追いつくか追いつかないかの差がつまらない。
追走が追いつき、キツイかなでも説教的に逃げ切りだけを指示し、ペースを落とさないまま進む。後半流石にキツくなり切れてしまったが、良いレースができたと思う。小畑は集団でゴール。今年はキレを期待する。
Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.