伊吹山ヒルクライム

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ジャパン・プロ・ツアー第2戦 伊吹山ヒルクライム
開催日:2016年4月11日
開催地:伊吹山ドライブウェイ
レース形式:ヒルクライム 14.9km
出走:横塚浩平、中里仁、才田直人、小清水拓也、宮澤崇史

1位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) 42分04秒 21.38km/h
2位 中根英登 (愛三工業レーシングチーム)
3位 才田直人 (LEOMO Bellmare Racing Team) +19秒
4位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +35秒
5位 オスカル・プジョル (Team UKYO) +42秒
39位横塚浩平(LEOMO Bellmare Racing Team)

2015年は雪のため、コースが短くなったこの大会、今年は春の日差しが降り注ぎ、桜舞い散る中レースがスタートした。
<チーム目標>
才田、横塚をエースとして、積極的な展開の中、表彰台を狙う作戦。
他のヒルクライムを得意としていない選手は個々のベストを尽くす。

20°Cを超える暖かさのレース会場はTシャツでいても暖かい最高の天候。
レース1h前からフィードバック「PORTABLE TRAINER」でヒルクライム用のウォームアップを開始する。
私たちよりも前に行われたレースで事故があり、レーススタートが30分遅くなったため、スタート横にローラーを移動してウォームアップを続ける。モバイルローラーは車にも多く積めるし、いざという時移動も楽なのでレースには最高に使い勝手が良い。
今日のエース、才田選手、横塚選手の使うホイールはマビック・アルチメイト。軽さと剛性のバランスが、斜度のキツイところと、スピード区間が平均してあるこの伊吹山ヒルクライムのコースには相性がいい。
タイヤはコンチネンタル・コンペティション、上りのみで道路状態も良いこのコースに向けて入れた空気圧は、気合の8気圧!
スタート準備万端で、宮澤監督は選手のスタート位置取り。
ほぼ先頭で全員がスタートできたので、あとは祈りながらレースを待った。

<以下は才田選手のレポート>
スタートは毎レース速いので、常に前が見える範囲で上げ過ぎないように意識しながら中盤以降に備えました。
前半から2〜3人の逃げができても全て見送って集団前方で待機してチャンスを待っていると、向かい風のレースということもあり集団は牽制が入る展開になりました。
ここで自分から動いて軽いアタックを繰り返しながら集団の様子を見ていると、約7km地点での3度目で単独で抜け出すことに成功、残りは8km。
勾配の緩い区間での向かい風の中、単独での抜け出しには不安もありましたが、スペイン人を中心としたペースの上げ下げの激しい展開よりは、単独の方が自分に合っていると言い聞かせました。
中盤(7キロくらい)に一度抜け出した後、10人弱の集団に戻って、もう一度抜け出したが2度のアタックにプジョルが反応しブリッジをかけてきました。
10キロ地点でTeam UKYOのプジョル選手がブリッジをかけてきて一旦パスされるも、プジョル選手のペースアップは長続きせず、後ろの集団からTeam UKYOのベンジャミン選手、アイサン中根選手、ブリッツェン増田選手が合流。
合流と同時にベンジャミン選手がカウンターアタックをしてプジョル選手が切れて4人の先頭集団に。
増田選手は苦しそうでローテに入れず、スプリント狙いのベンジャミン選手は付き位置、中根選手も向かい風の中であまり前には出たくない様子で、自分の牽く時間が長い状況のまま進みました。
もっともスプリント力のない自分としては後続集団に追いつかれるのも不利だと思い積極的にペースを作り距離をこなしていくと、増田選手が切れて3人に。
ラスト1キロほどでの中根選手のペースアップで自分もいっぱいになり、最後まで何とか集中力を維持して3位でゴールしました。
自分の牽く時間が長い展開でうまく利用されてしまった感はありますが、得意な展開に持ち込めたとも考えられます。
しっかり前々で脚を使って積極的に展開しながらの表彰台なので、今後につながるレースができました。

監督から
レース前、前半は勢いのあるアタックがあるがそれに無理してついていかず、自分のペースで遅れずについて行く事を話していた。
初めてのエース抜擢された横塚選手は、TTが得意で目一杯力を尽くす走りができるように、前半は才田選手を見ながら抑えていくように話した。
前半は抑え気味に行った才田選手は、中盤から積極的に攻めの走りに変え、1人でも自分のペースを崩さず走り、消極的なコンチネンタルチームの動きに惑わされず、力勝負した事は高い評価ができる。
LEOMO Bellmareレーシングチームの走りの評価は、その積極さにあり、若い選手のトレーニングの指揮をとっている才田選手の結果は若い選手に伝わっていくだろう。
今年に入って週の半分を仕事に、選手としての生活はできていないが、今後もヒルクライムレースに限らず結果を出す走りに期待したい。