18MAR.2018@第1回JBCF修善寺ロードレース Day-2, JPT #04

DAY2-11

第1回JBCF修善寺ロードレース Day-2
– 日本サイクルスポーツセンター –
8㎞/15周 120km


 

1位 岡 篤志 (宇都宮ブリッツェン) 03:41:43  av32.47km
2位 アイラン・フェルナンデス・カサソラ (マトリックスパワータグ) +00:38
3位 増田 成幸 (宇都宮ブリッツェン) +00:38
4位 横山 航太 (シマノレーシング) +00:49
5位 鈴木 龍 (宇都宮ブリッツェン) +03:43

11位 才田 直人 (LEOMO Bellmare Racing Team) +04:20
DNF 米谷 隆志 (LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 岩瀬 照 (LEOMO Bellmare Racing Team)
DNS 小嶋 渓円 (LEOMO Bellmare Racing Team)

 


 

修善寺2daysの2日目。この日の出走メンバは才田・米谷・岩瀬の3選手。前日落車した小嶋選手の怪我は骨折等の重症にはいたらなかったが、傷が深く病院での洗浄等の処置が必要な状態。治療自体も夜遅くまでかかり、日曜日の再検査も必要という事で2日目のレースはDNSとなった。

 

2日目のレースは前日の1.5倍となる15周回120kmのレース。昨日とはうって変わってお陽様も顔を見せ、風も程々なポカポカ陽気の中、12:45にレース開始となった。レース自体はスタート直後から断続的にアタックが決まり、8周回目時点で20名強の逃げ集団が形成される。この逃げ集団にLEOMO Bellmare Racing Teamは乗れていない一方で、主要チームは概ね逃げに乗った状態となりタイム差も拡大していく。結局この逃げ集団が勝ち逃げ集団となってしまい、チームとしては全く勝負に絡めない展開となった。

 

そのため今回のレポートは各選手のコメントを掲載します。

 

才田選手:
120kmという距離もあって序盤の動きには乗らず…いや、勇気と脚のかかり方から乗れず…とも言える。逃げ集団が20名以上先行してしまい、差も6分半まで開いたのでメイン集団内での待機を決め込む。レースは何が起こるかわからないので食べることだけは徹底。チームの状態としては、米谷・岩瀬共にキツイとの事で自分ひとり単独勝負の準備をしておく。
窪木選手(チームブリヂストンサイクリング)やホセ選手(マトリックスパワータグ)など集団に取り残されている有力選手の会話から「まだ追う気はありそうだ」と判断。終盤のペースアップで集団も人数を減らして最終局面。鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)のアタックには着き切れずに行かせてしまったが、そのあともう一度アタックして集団を抜け出す。目の前に見えた逃げからドロップして来た選手を差せればトップ10だったが脚がいっぱいで11位でゴール。
レースの流れに乗れていなかったというのが一番の印象。2日目中盤以降はうまく走れて来ていたし、脚は上位陣と十分やり合えると感じたので優勝目指して引き続きやることやります。

 

米谷選手:
レース前に会場で軽く自転車に乗った時から体の重さを感じていた。アップでも重さが抜けず前日より距離も長いことからダッシュは入れずプログレだけで切り上げた。体の状態から苦しいレースになることは予想できたので、なるべく長く生き残り、レース中に調子が良くなるのを待つことにしてスタートした。
1周回目の山岳賞の登りで3人が抜け出した時はメンバを見て反応しなかった。その後有力チーム含む追走が出たときも反応できる位置にはいたが、集団のペースが苦しく動こうと思えず見送ってしまった。
その後、マトリックスがコントロールし、レースを終わらせにかかっているのは分かったが、追走の可能性に備えて補給を食べて待機した。タイム差が6分半を超えたところでホビーチーム主体の追走ができ、そこに岩瀬が乗った。それを追って入部選手(シマノレーシング)・堀選手(チームブリヂストンサイクリング)、才田さんが飛び出したが押さえ込まれ、その直後からブリッツェンが引きはじめ追走を吸収し、少しずつタイム差を詰めはじめた。
しかし、自分の調子は良くならず、前で登りはじめ遅れながら耐える事を何周回か繰り返したが9周回目に限界を迎えDNFとなった。
怪我せず終われた事、調子が良くならない事を途中才田さんに伝えられたことぐらいしか良かった点を挙げられない。レースとしては過去記憶にないぐらい調子が悪く、良いところのない走りだった。
レース後に監督から、才田さんを連れて逃げまでブリッジする選択もあったと指摘された。自分の成績が狙えない状況なら、自分の完走に見切りをつけた動き方をするべきだったかもしれない。そういった選択も含めてレース中にコミュニケーションをとっておくべきだった。十分に休んだつもりだったが、おそらくタイ合宿での疲労が抜けきっていなかった。一旦仕切り直して疲労を抜いてからトレーニングのリズムを戻し、調子を整えて次のレースに臨む。

 

岩瀬選手:
スタート前、前日の疲労があったが、脚を回した感じ調子は悪くなかった。2日目は120kmの長丁場のレース、ただ途中で千切れるだけで終わるのではなく、逃げに乗ったりチームのために動いたりして100kmまで耐える事がチームオーダーだった。
結果としては2〜3周回目の逃げに乗れず、6分以上離された集団からホビーチーム主体の追走を自分から作ったが数周回で吸収されてしまった。その後メイン集団内で3周回程耐えたが70kmが経過した時点で千切れてDNFとなった。
悪かった点は2〜3周回目の逃げができそうな集団の雰囲気を読み取れなかったこと。この時点で逃げに乗ることなど考えていなかった。また、チェーン落ちが2回あり集団復帰に脚を使ってしまったこと。登り返しでインナーに落とすタイミングが悪く2回もやってしまったのが反省点。
良かった点は、最大6分半まで開きトップチームが集団を抑えに入っている状況で、自分から声をかけて追走集団を作れたこと。結果として数周回の逃げではあったが、12人ほど乗ってきてくれて声を掛け合ってペースを作って走れたこと。集団内での走り方で少しのスペースでも入れる事がわかり、昨日より楽に位置をキープする事が出来た事。
米谷さんはずっと前の位置をキープ出来ていた。次からそのテクニックを意識してみて学びたいと思う。今回の反省点を改善してチームのオーダーに答えられるようになる。2日間自分にとって非常に内容の濃いレースとなった。

 


 

宮澤監督から
 
前半から初日と同様に米谷が集団前方を走り、アタックに反応するが脚が重く11名の逃げも逃してしまう。淡々とスローペースで進むが、米谷の脚の重さは変わらず遅れてしまう。岩瀬も今日は100kmまでと決めて走り始めたが、70km地点で遅れリタイアとなる。才田も脚が思ったように動かず前半の動きを逃し、後半ペースアップとともに前へと追いかける展開に乗るが、差が開きすぎていたのを取り戻すことはできず11位でゴールとなった。
初レースにしては厳しいレースではあったが、勝てるアプローチはするべきだった。11名の逃げが出来た時、その後の動きもチームとして動かすべきだった。人数が少ないチームだからこそ判断が重要になってくる。
2日間を通して、展開を見ていて今回のようなレースをしていたら勝てるレースは無いと感じた。体調的な面はさておき、チャンスを掴める手順を踏む走りを今後期待している。余談ではあるがこの時期に開催される点、他のレース強度・難易度を考えると今回の修善寺がAAというのはどういう事なのか?と思う。レースは必要な時期に必要な強度のレースにしないと選手は育たないことをオーガナイザーは考えた方が良いと感じている。

 

才田 0
米谷 -5,000
小嶋 -26,650
岩瀬 15,000

 


 

PHOTO REPORT

 

今シーズンはBHのバイクを使用するLEOMO Bellmare Racing Team。
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昨日とうって変わってポカポカ陽気な日曜日、富士山もくっきりドッシリ。
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スタートを待つ、才田選手。
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前日の落車のショックと反省から全く喋らなくなった小嶋選手…今日はレースサポートに回る。次回のレースは頑張って!!
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今シーズンからサポートに入る森井マッサー。
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自ら動いて追走集団を形成した岩瀬選手、その行動力にも期待が高まる。
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逃げ集団がタイム差を開いていく中、メイン集団に取り残されてしまったLEOMOの3選手。岩瀬選手も後方で食らいつく。
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2号橋を通過する選手達。岩瀬選手が通過したのに米谷選手の姿が見えず「相変わらず集団に潜むな…」と思っていたら岩瀬選手から遅れて登場。高校生に負けるな大学生。
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レースを降ろされてしまった岩瀬選手と米谷選手。目標の100kmに届かなかった岩瀬選手は絶賛反省中…一方の米谷選手はいつも笑顔。まあでも「米ちゃんもやる時はやるからなぁ」と思ってしまう広報チーム。
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孤軍奮闘な才田選手を待つチームメンバ。才田選手は最終局面に備え補給食のもぐもぐTime。
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ひとつでも順位を上げるため、最後まで動き続ける才田選手。
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お疲れ様な才田選手、拍手で迎えられつつ11位でゴール。
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ダウンする才田選手を囲みながら2日目のチームミーティング。
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Text: Kensaku SAKAI(FABtroni+camera) and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI(FABtroni+camera)