16MAR.2019@第2回JBCF修善寺ロードレース, DAY01, JPT #01

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第2回JBCF修善寺ロードレース
– 静岡県伊⾖市/⽇本サイクルスポーツセンター –
5km/12周回 60km


 

1位 オールイス・アルベルト(マトリックスパワータグ) 1:40:56 ave. 35.66km
2位 ハッカー・ロビー(Team UKYO) +00:00
3位 クローム・サム(Team UKYO) +00:05
4位 クレダー・レイモンド(Team UKYO) +00:08
5位 前田 公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) +00:08
6位 プラデス・ベンジャミン(Team UKYO) +00:08

18位 米谷 隆志(LEOMO Bellmare Racing Team) +00:26
31位 才田 直人(LEOMO Bellmare Racing Team) +00:43
DNF 岩瀬 照(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 中川 由人(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 岸 崇仁(LEOMO Bellmare Racing Team)


 


 

2019年のJプロツアーが始まった。今年のLEOMO Bellmare Racing Teamは才田・米谷・岩瀬の3選手に加え、岸と中川の両選手を新たに迎えて5名の主力選手でシーズンを戦う。

 

今年の初戦は伝統の修善寺から。悪天候が予想されていたが、雨粒が落ちることもなくレースが始まった。この日のレースは5kmコースを右回りで12周回する計60kmの短距離レース。4周目と8周目には今年から導入された中間スプリント賞も設定されている。今シーズン初戦でかつ翌日には120kmの長丁場が待ち構えており、各選手とも「今年の集団内はどんな感じだろう?」と様子見的なところもありつつ走り出した。

 

シーズン初戦はどのチームも思い切って動いてくると思われ、集団の中切れ、有力な逃げへの乗り遅れに注意しつつレースを進める。昨シーズン後半に開花した感のある米谷選手は、前半から力を使い過ぎるのが弱点なので動き過ぎないように注意。岩瀬選手は米谷・岸のベテラン選手と相談しながら良き逃げに乗ること。岸選手はタイ合宿の疲れもあり、なんとか後半まで粘ること。はじめてのJプロツアーとなる中川選手はまずは完走を目指してレースを進めていく。

 

大きくレースが動いたのは4周目の中間スプリント・ポイント。序盤からの動きで苦しそうに見える選手が増えてきた中、オールイス・アルベルト選手(マトリックスパワータグ)の動きをきっかけに8名の逃げ集団が形成される。集団前方でこの動きを把握していた米谷選手だったが、この逃げに選手を乗せていない有力チームがあることを確認。危険な逃げではあるが、まだ早いと判断して見送る事にした。

 

さらに動きは続き、5周目の終わり頃に逃げ集団を捉える。ここで動いたのは米谷選手。前方に見えた逃げに対してブリッジをかけるも、追いついたところでカウンター・アタックがかかり、結局のところ別の逃げ集団を行かせてしまい集団に戻ることになってしまった。

 

この後、米谷選手と才田選手は次の展開を予想。その予想が当たり、宇都宮ブリッツェンが追走を開始する。2人は集団内で固まって位置取りし、逃げ集団吸収直前のカウンター・アタックを狙う。

 

最終局面に向けてペースが上がる中、フランシスコ・マンセボ選手(マトリックスパワータグ)の後ろを取って最終周回に入る。そのままの番手で2号橋の登りに入ると、すぐにマンセボ選手がアタック。そのまま付いて行こうとした瞬間にマンセボ選手がメカトラでストップ。集団の全員がマンセボ選手を見て動きが止まったところで、米谷選手は勢いを殺さずにアタックを続けた。

 

飛び出した米谷選手はその前方で逃げ集団が崩壊しているのを視認。頂上までに先頭に追い付ければ勝負に加わるチャンスがあると考え、頂上まで全開で踏んで行った。しかし、先頭までは10秒程届かず、ホームストレートへの最後の登りに入ったところで集団に飲まれて18位でのゴール。才田選手は31位でフィニッシュラインへ。岩瀬選手とJプロツアー初参戦の中川選手は4周目からの動きに耐えきれずに集団から脱落、ともにDNFとなった。

 


 

才田選手レポート:
目標は集団に馴染むことと各チームの今シーズンの雰囲気を掴むこと。もし余裕があれば米谷のサポート、または自分で順位を狙うことを考えてレースに挑んだ。直前の怪我で調整が遅れており、自分の状態を正確に把握できていなかったが、結果的にはレースを走るには問題ないところまでは仕上がっていた。下りでビビっていたのを修正したいと思いながら2日目へ。

 

米谷選手レポート:
5周目終わりに逃げを吸収するタイミングで、焦って自分で踏んだのが最大の失敗。そこまでは我慢して温存できていたのに、肝心の瞬間に焦ってしまった。またその前の逃げに乗っておくのもアリだったかもしれない。危険な動きだったのは間違いないので乗っておいて損はなかった。あの場面で待機を選択したのは全体として見れば損だったと思う。
最終周回でマンセボ選手の動きに付いて行き、自分から動きを作れたのは良かった。結果には結びつかなかったが、ゴール勝負になれば自分のチャンスはほぼ無く、表彰台以上を狙うならば自分に取れる最善の選択だったと思う。
初戦からパワーも出ており調子は悪くない。今回、失敗した点ははっきりしており、その後も可能性にかけてトライすることはできたので、開幕戦としては悪くない走りができたと思う。

 

岸選手レポート:
タイ合宿から帰ってきて中1日でのレース。自分の感覚的には良かったが、いざレースがスタートしてみると身体は重く全く動かなかった。

 

岩瀬選手レポート:
目標は前々で位置取り逃げを見極めて乗る事。序盤のアタック合戦には位置取りが悪く参加できなかった。初戦ということもあり、集団の密集度と下りの恐怖心で集団の走りに慣れるのに時間がかかった。じわじわと位置をあげてアタックに反応できたのは1回きり。久しぶりのレースで下りが怖く感じた。集団走行と下りの走り方を改善したい。

 

中川選手レポート:
自分にとっては初めてのJプロツアーのレース。苦手なコースだが走り方を工夫して完走することだった。スタート後、最初はそこまで登りがきつくないように感じ、下りと登り返しのタイミングで少しずつだが番手を上げることができた。しかし、4周目に入ったあたりから苦しくなり、5周目の2号橋からの登りで千切れた。集団内で参考になりそうな選手の走り見ながら得る物はあったと思う。走り方次第では完走の可能性もあったので、次のレースでも学んでいきたい。

 


 
 
 

PHOTO OF THE DAY:

 

2019年のJプロツアーが始まった!!
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PHOTO REPORT:

 

チーム・プレゼンテーションを待つ選手達。初戦から笑顔も絶えず雰囲気は(も?)良いチーム(笑)。
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チーム・プレゼンテーションに参加した5…4名、あれ才田選手が居ない!?
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ウォーミングアップ中の選手達。行方不明だった才田選手も戻ってきました(笑)。
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新規加入選手のひとり、岸選手はタイ合宿から帰国して中1日でのレース。
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もうひとりの新規加入選手は中川選手。同年代の岩瀬選手とも仲良きかな。
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終始集団前方でレースを進めた米谷選手はもはやチームのエース格。
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3月に高校を卒業し、今年はレース活動に集中する岩瀬選手も続く。
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タイから帰国したばかりとはいえ、粘る、岸選手。
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はじめてのJプロツアーとなった中川選手も集団に食らいつく。得る物は大きかったに違いない。
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2号橋を進む才田選手。ベテランと言わざるを得ないが、その走りにはまだ何かやってくれそうな期待が見える。
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最終局面、最後のチャンスを伺う才田選手と米谷選手。
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最後のアタックは叶わず。しかし次戦に繋がる動きを見せた米谷選手と才田選手がフィニッシュラインに戻って来た。
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シーズン初戦を終えた選手達。
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普段からスタイリッシュな岸選手には、スタイリッシュな走りとスタイリッシュなリザルト(順位の数字がシュッとしている→数字が小さい→良い結果)にも期待。
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Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.