17MAR.2019@第2回JBCF修善寺ロードレース, DAY02, JPT #02

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第2回JBCF修善寺ロードレース
– 静岡県伊⾖市/⽇本サイクルスポーツセンター –
5km/24周回 120km


 

1位 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) 3:24:09 ave. 35.26km
2位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) +00:00
3位 横山 航太(シマノレーシング) +04:06
4位 吉岡 直哉(Team UKYO) +05:34
5位 中田 拓也(シマノレーシング) +07:41
6位 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) +07:52

DNF 才田 直人(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 米谷 隆志(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 岩瀬 照(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 岸 崇仁(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 中川 由人(LEOMO Bellmare Racing Team)


 


 

修善寺2日目は120kmの長丁場。今シーズンは強力な選手を揃えるTeam UKYOがJプロツアーに復帰し、昨年の南魚沼にて、レースを破壊する勢いでの逃げを見せたフランシスコ・マンセボ選手(マトリックスパワータグ)も参戦するなど厳しいレース展開が予想された。

 

LEOMO Bellmare Racing Teamとしては脚の差が出るレースとなる事を予想。外国人選手の動きに合わせてしまうとダメージが大きく、一方で最終局面で待ってしまうとその動きの激しさに厳しさが増すと想定。逃げができた後の追走がベスト・タイミングとして、その動きに乗っていく事を目標に設定した。米谷選手は良きタイミングでの動きを、才田選手と岸選手は米谷選手の動きに合わせてアシストしていくか、または逃げに乗ること。岩瀬選手は逃げにトライして、中川選手はまずは完走を目指してスタートしていく。

 

この日のレースも序盤からアタック合戦。3周目にTEAM BRIDGESTONE CyclingやTeam UKYOらの逃げが発生し、ここに米谷選手もブリッジをかけて合流する。その後5周目付近でシマノレーシングやマトリックスパワータグ等の選手が合流し十数名の逃げ集団となった。この逃げは続く6周目に吸収され、レースは振り出しに戻る。

 

続く7周目に入るところで湊選手(シマノレーシング)がアタックすると、これをきっかけに再度集団が活性化。マンセボ選手を含み、シマノレーシング・マトリックスパワータグ・TEAM BRIDGESTONE CyclingやTeam UKYOの有力選手からなる12名の集団が再度先行を開始した。

 

ここで判断を誤ったのが今回の敗因となる。最初の逃げ集団が早々に捕まった事から、メイン集団が強いと判断し、この12名の逃げ集団を見送ってしまう。しかし逃げとメイン集団との差はみるみる開いていき、その差は足切りの基準となる5分差目前の4分程度まで開いていった。

 

ギリギリで踏み止まっていたメイン集団だったが、逃げ集団の中での動きによって再度差が開き始め、15周目で審判の判断により赤旗が振られてしまう。メイン集団に留まっていた米谷選手と才田選手はこの段階でDNFとなり、チームのこの日のレースは終わってしまった。
結局レース自体は完走者わずか6名というサバイバルレース。昨シーズンの南魚沼の再来か、マンセボ選手とアイラン・フェルナンデス選手(マトリックスパワータグ)の1-2フィニッシュという結果となった。

 


 

才田選手レポート:
初日より出入りが激しく厳しいレースとなった。外国人選手の不意なアタックやペースアップに対する判断が上手くできず、対応するために無駄な脚を使うことが多かったように思う。この辺りはレース感覚を取り戻したい。下りは初日より改善。登りでは周りより少し余裕があるようなので集団での走りを修正できれば動きを作ることもできると思う。今期初レースで良い刺激が入ったので4月の大事な2連戦に向けて調子を上げていきたい。

 

米谷選手レポート:
外国人選手と同じタイミングで動くのはダメージが大きいと感じたので、あまり苦しまずに乗れる逃げに乗って有力な追走が追いついてくるのを待ち、そこから勝負することを目標にした。
最初の逃げに乗ることができたのは良かった。誰かのアタックに反応するのではなく、決まりそうな逃げを選んで単独ブリッジすることができた。一方で自分の乗った逃げが吸収された後、積極的に次のチャンスを作るために頭を使えなかったことが最大の反省点。脚はまだ残っており、動ける状態だったにも関わらず、自分が乗った動きが振り出しに戻されたことで集団が強いと考えてしまった。また、自分が楽な状態で吸収されたことで集団の選手の疲労度を測り間違え、次の動きも引き戻されるのではと躊躇してしまった。
最終的にメイン集団に取り残されてしまったが、原因は自分の判断ミス。身体は2日間ともにレース強度に対応できていた。今回の失敗を分析するとともに、4月の連戦に向けて怪我なく調子を作っていきたい。

 

岸選手レポート:
前日より身体が動いて最初のアタック合戦を見ながら指示も出せたが、ここからというタイミングで脚が無くなりDNF。とにかく疲れを抜いてからコンディションを調整しなければならない。次戦以降は自分の得意なコースが続くので、結果を求めて走りたい。

 

岩瀬選手レポート:
この日も逃げに乗る事が目標。レース序盤のアタック合戦で落ち着かないペースの中、前々で位置取れていたことで耐えることはできていた。位置取りは良かったが、集団のペースが速く、アタックに乗ることは叶わず。そこから耐える事しか出来ず、レースを半分消化したところでDNFとなってしまった。序盤の位置取りは良かったと思うが、単純に集団のペースに耐えられる走力がなかった。タイ合宿後のコンディショ二ング・ミスもあると感じている。今年の初戦は思うような走りができなかった。何が足りないのかレースを走って分かった事を明確にして、次戦までの練習に活かしていきたい。

 

中川選手レポート:
今日も目標は完走すること。今日は前方でスタートしたが、前日の疲労もあり、序盤からのペースに対応できなかった。他の選手の走りを参考にしながら、また上手い動きに合わせながらレースを進めていたが、ジリジリと遅れてしまい3周目の最初の登りで集団から千切れてしまった。その後は7周目に入ることができずにDNFとなった。
自分のレースが終わってからダウンをしている時はとても悔しく、レースをしている選手がとても格好良く見えた。今回のレースで登りのパワーの配分について指摘されたので、今後に活かしていきたい。次戦の広島は自分にとって厳しいレースになるが、その後の自分の得意なコースで結果を出していきたい。

 


 

宮澤監督から:

 

才田が怪我でトレーニングができない状況がレース直前まで続いてしまったので、米谷を中心にレースを組み立てることがこの修善寺のレースに求められた。また、タイ合宿の後で疲れが残る岸は、レースペースに合わせながら高強度域を上げていく準備のレースとなった。
岩瀬は若いとはいえJプロツアーで結果を求められる年齢になってきた。今回は積極的な走りができず、オフシーズンの準備不足で集団についていくのが精一杯な状況。今シーズンはアタックや集団牽引という最低限の「展開を作る」という事をいち早くできる様にしていきたい。米谷はアシストとしての動きはできるが自らの勝負を狙った動きが苦手。修善寺では前半のアタック合戦に積極的に動くのではなく、周りの動きを見ながら良い動きができた場面もあった。課題は連続した展開が作れなかった点。そのあたりを修正点として、5月までになんとか克服してもらいたい。才田は課題である下りを今年は必ず克服すること。スプリンター脚質である中川にとっては難しいレースだったが、修善寺のコース自体はスプリンター向けとも言える。短いパワーで乗り切る方法を考えながら成長を期待している。岸はタイ合宿の疲れもあるが、タイでは高強度トレーニングが難しく、合宿後のトレーニングが重要になってくる。次戦からは言い訳は通用しない。良い走りに期待する。
また、2日目のレースは展開を作るはずの集団が降ろされてしまい、レースとして成り立たないままに終わってしまった。世界を目指すレースを掲げている以上、そこを目指して改善して欲しいと願う。

 

才田 ¥0
米谷 ¥8,000
岸 ¥0
岩瀬 -¥8,000
中川 ¥10,000
宮澤 -¥7,000(監督レポートが遅くなったため)

 


 
 
 

PHOTO OF THE DAY:

 

前日行方不明になっていた才田選手もこの日はチーム・プレゼンテーションに参加。
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PHOTO REPORT:

 

緊張感みなぎる!?Jプロツアー2回目のサイン、中川選手。
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レースに向かう選手達の表情もそれぞれ。
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集団前方で動く米谷選手と岩瀬選手、その後ろに岸選手も続く。今年のLEOMOは見つけやすいかもしれません。
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序盤に自ら展開を作る米谷選手。
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前日の疲労が残ってしまった中川選手。とはいえ、まだまだこれから、今後に期待。
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岸選手には結果が求められる。
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序盤は良い位置取りで展開した岩瀬選手。
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修峰亭手前の大カーブをクリアしていく才田選手。この後メイン集団に対して赤旗が振られ、広報班がスタート地点から修峰亭に辿り着く前にレースが終わってしまった。
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2019年シーズン最初のレースを不完全燃焼で終えたチームでしたが、所々で期待できそうな動きも見られました。今年もLEOMO Bellmareをよろしくお願いします!!
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Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.