11MAY.2019@第3回JBCF宇都宮ロードレース, JPT #05

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第3回JBCF宇都宮ロードレース
– 栃木県宇都宮市/宇都宮市森林公園〜鶴カントリー倶楽部周辺特設コース –
6.7km/14周回 93.8km


 

1位 今村 駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling) 2:20:51 ave. 39.95km
2位 窪木 一茂(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +00:00
3位 入部 正太朗(シマノレーシング) +00:01
4位 トマ・ルバ(KINAN Cycling Team) +00:02
5位 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン) +00:10
6位 小石 祐馬(TeamUKYO) +00:31

31位 才田 直人(LEOMO Bellmare Racing Team) +06:43
40位 岸 崇仁(LEOMO Bellmare Racing Team) +08:25
DNF 中川 由人(LEOMO Bellmare Racing Team)


 


 

自転車王国・宇都宮で開催されたJプロツアー2連戦の初日は、JAPAN CUPのコースとしてもおなじみの宇都宮市森林公園を舞台とした第3回JBCF宇都宮ロードレース。故障と怪我の影響で岩瀬選手と米谷選手を欠くLEOMO Bellmare Racing Teamは才田・岸・中川の3選手のみの出場となった。十分な人数を揃えることができないチームではあったが、ロードレースでは岸選手をエースに表彰台を狙う。宇都宮市森林公園のコース自体はチームとの相性が良く、JAPAN CUPのオープンレースでは現在のところチームの3連覇。2016年オープンレース覇者の才田選手、そしてここ数レースで調子を上げている岸選手の走りに期待しつつスタートを迎えた。

 

当日は真夏日となった宇都宮。気温が上がり続ける13時に109名の選手がスタートしていった。スタート直後から集団は活性化し、序盤は逃げと吸収が繰り返される激しい展開になる。この動きには才田選手も積極的に参加し、途中、才田選手を含む3名での逃げも打つが半周ほどで吸収される。この後レースが5周目に入ったところで岡篤志選手(宇都宮ブリッツェン)とその兄である岡泰誠選手(イナーメ信濃山形)の兄弟での逃げが形成されるとメイン集団も落ち着きをみせる。

 

しかしそれも束の間、9周目に岡兄弟の逃げが吸収されると集団は再び活性化し、有力チームの選手を主体としたアタック合戦が始まる。勝負を決定付ける動きが生まれたのは残り2周回となるレース最終盤。5名の逃げが形成されるとそのまま最終周回に入り、追走の窪木選手(チームブリヂストンサイクリング)が合流して6名でフィニュッシュラインへ向かう。最後のストレートに今村選手(チームブリヂストンサイクリング)が少し飛び出した形で現れると、その差を保ったままフィニッシュラインを超え、2位には同チームの窪木選手が入ってチームブリヂストンサイクリングの1-2フィニッシュとなった。

 

LEOMO Bellmare Racing Teamの3人は、レース序盤に攻撃をしかけるもその後はメイン集団から抜け出せない状況が続く。中川選手はレース序盤のアタック合戦に耐え切れず、集団が落ち着く前にDNF。岸選手と才田選手はレース終盤の出入りの激しい展開の中で粘り続けたが、岸選手は残り5周、才田選手は残り3周でメイン集団から脱落してしまい、それぞれ40位と31位での完走となった。

 


 

才田選手レポート:
前々で展開して勝負できそうな逃げに乗ることを意識してスタート。肋間筋を痛めていた影響で群馬のレース以来2週間ダンシングをしていないことが不安材料。
位置取りは思っていたほど苦労せずに前に上がれて周りの動きに合わせる。ペースは安定して速い。途中単独でスッと抜け出して、集団からブリッジしてきた選手達3名で逃げを試みたりもしたが失敗。きつくてペースもうまく保つことが出来なかった。岡兄弟の逃げが決まったタイミングで集団のペースが緩み回復を意識して走る。調子は悪くはなかったが補給を取ったタイミングでペースが上がり、集団後方に下がってしまったところから平坦でも踏み続ける悪循環に陥ってしまう。残り3周ほどで集団から遅れてゴール。
序盤の動きは良かったが勝負するという意味では厳しい内容だった。1分程度の強度を出す苦手なシーンで番手を下げてしまい、下げた番手を取り戻すために平坦や下りでも脚を使ってしまう悪循環に陥っていたので、終盤苦しくても先手を意識しなければならなかった。

 

岸選手レポート:
コース的にもハードな展開と予想し、乗り遅れない為に常に集団の前々で脚を使わない位置で走るが、残り5周で一気脚にきてしまい集団から遅れての完走。若干の疲労を感じつつスタートした事と、やはり自分の弱い部分が出てしまった事が反省点。

 

中川選手レポート:
厳しいレースになると予想されたが、ただ集団にしがみつくだけでなく逃げに乗ったり周回賞を取りたいと考えてスタート。しかしスタートしてからいきなり速い。1周目はそこそこ前方で走れていたものの、2周目の鶴カントリーの上りからキツくてズルズルと集団後方へ下がってしまった。そのまま集団後方で走り、3周目の鶴の上りで千切れた。その後少し一人で走った後、自然と集まった選手達と走ったがそこからもドロップ。その後1周した後に赤旗でレースを降ろされた。
今回は何もできないまま終わってしまった。自分がメイン集団からドロップした後に集団が少し落ち着いたので、もう少し耐える力が必要だと感じた。

 


 

宮澤監督から:

 

序盤、才田選手は位置取りの弱点を克服するよう前々で走れたのは良かった。早い回復を祈る。岸選手は今回エースとして臨んだが、合宿中にも感じていた弱点「食らいつく必死さ」が足りないと感じている。中川選手はまだまだ周りが見えていないようで、チームメイトとのコミュニケーションを数多く取ることが必要。岸選手を目標に走るとチームとしてもまとまりが出てくるだろう。
宮澤は補給エリアについて、補給後のコーナーへの入り口が近過ぎて危険な為、審判長とも話し合ったが、レースがスタートしており変更することができなかった。会場工事後のレイアウトを確認するべきだった。

 

才田 ¥0
岸 -¥7,000
中川 ¥0

 


 
 
 

PHOTO OF THE DAY:

 

序盤に逃げを打つなど積極的な走りを魅せた才田選手。
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PHOTO REPORT:

 

レースを待つ選手たち。
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今日のエースは岸選手。シーズン序盤はタイ合宿の疲れもあったが、ここ数戦で調子を上げてレースに挑む。
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今日のスタートライン。
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レース序盤を集団内で進めていく選手たち。岸選手は集団の前方でチャンスを伺う。
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約半周で吸収されてしまったが、逃げ集団を作り出すなど序盤は光る走りを見せた才田選手。
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レース序盤、アタック合戦で活性化した集団からドロップしてしまった中川選手。若い中川選手にとっては1レース1レースが大事だが、今週末に関しては今日より明日が彼のレース。
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岡兄弟の逃げが決まり、落ち着いた集団内で鶴カントリー倶楽部への登りを進む岸選手。
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レース終盤、集団前方での逃げの打ち合いに参加できず、追走状態になってしまった才田選手と岸選手。
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それぞれが追走集団の先頭を牽き、フィニッシュラインを目指す。
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最終周回の最終コーナーに向かう2人。良かったり、悪かったり、怪我をしたりと一進一退が続く今年のLEOMO Bellmare Racing Team。
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Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.