05OCT.2019@第1回JBCF維新やまぐちタイムトライアル, JPT #21

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第1回JBCF維新やまぐちタイムトライアル
– ⼭⼝県⼭⼝市/⼭⼝きらら博記念公園2050年の森⼤芝⽣広場外周特設コース –
2.6km/5周回 13.0km


1位 TEAM BRIDGESTONE Cycling 15:50.60 ave49.23km
2位 マトリックスパワータグ +00:15
3位 シマノレーシング +00:33
4位 東京ヴェントス +00:46
5位 VICTOIRE 広島  +01:04
6位 LEOMO Bellmare Racing Team +01:07


 

2019年のJプロツアー最終ラウンドとなる山口ラウンドが10月5日から6日の週末に開催された。初日は⼭⼝きらら博記念公園を舞台とした第1回JBCF維新やまぐちタイムトライアル。今季2戦目のチームタイムトライアルとなった。公園内にある「2050年の森⼤芝⽣広場」の外周路を用いた1周2.6kmの周回コースは、ほぼフラットであるものの、コーナーが連続するテクニカルな区間や、路面に細かい砂利の浮いている区間もあり、それぞれの場面で隊列をきれいにまとめる技術が要求されるコースとなっている。

 

LEOMO Bellmare Racing Teamは、怪我のために欠場となった才田選手の代わりに宮澤監督が出場。快晴の下、第4ウェーブに登場した岸・米谷・岩瀬・中川選手と宮澤監督兼選手の5名が11時15分にスタートした。
スタート直後からチームは4名でのローテーション。宮澤監督はチーム隊列の最後尾に付き、コーナーの立ち上がりなどで踏み込むタイミングの指示を出しながら周回を重ねて行った。序盤は良いペースでローテーションを回していくものの、3周目に入る頃から岩瀬・中川の若手2人が苦しい状況に。脚力のある米谷選手がフォローしていくものの、タイムが上がらない。宮澤監督と岸選手が離脱して最終周回に入った3名の隊列は、16分58秒42のタイムでフィニッシュし、全体で6位の結果となった。

 
 

PHOTO REPORT


 

レース前にチーム揃ってのフォトシューティング。
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タイムトライアルのエース、才田選手を欠いたLEOMO Bellmare Racing Teamは宮澤監督を加えて5名で出走。
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序盤は上手くローテーションも回り、整った隊列でレースを進めていったが…
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終盤、予定外に宮澤監督がローテーションに入ったところで隊列が乱れる。
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最後は米谷・岩瀬・中川選手の3名で回し、全体で6位の結果となった。
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RIDERS REPORT


 

米谷選手:
渡良瀬に続いて今年2回目のチームタイムトライアル。比較的道幅が狭くコーナーが多いと聞いていたのでTTバイクは持ち込まなかったが、実際は道幅もあり減速を強いられるコーナーも少ないTTバイク有利のコースだった。路面は舗装が荒く砂利が浮いているところもあったため、試走時に要注意箇所をチームで共有。また、各コーナーのライン取りやペダルを回しながらクリアするコーナーと止めるコーナー、ローテーションの向きを宮澤監督から指示された。
機材は宮澤監督がTTバイク、自分がディスクホイール、残り3人はノーマル。宮澤監督が着き位置で最後尾のコーナークリアを確認して声掛けする作戦。並び順は岸さん、自分、岩瀬、中川、最後尾に宮澤監督。目標は絶対に転ばないことと、垂れずに長引きしてタイムをかせぐこと。メンバーから考えて余裕があるのは自分だと思ったので、ホームとバックのストレート区間、特に向かい風のバックストレートでローテが回ってきたら長引きしようと考えた。
スタートして2周目までは良いペースでローテが回ったが、3周目に入ったあたりからペースが落ち始めた。3周目のバックで岩瀬がきつくなり、長引きしなくて良いと伝える。岩瀬が代わった後に中川君が完全に垂れてどんどんスピードが落ちていったので、ローテを飛ばして前に出て、ホームに出てスピードに乗せて安定するところまでを引いて代わった。4周目のホームの終盤と1コーナーの先までを引いて代わると宮澤監督がローテに入り、バックストレート後半をコーナーの手前まで長引きして離脱。そのスピードを引き継いでコーナーを立ち上がると、岩瀬から後ろがいないと伝えられた。最初は中川君が切れて3人になったのかと思ったが、岸さんが切れたのを埋めきれず、中川君が切れかけているらしいと気が付いた。中川君が離れないように5周目のバックまでを引き、コーナーの手前で岩瀬に代わり、3人まとまってゴール。
3周目に中川君が垂れたとき、ローテを飛ばして前に出るのではなく、早く代わるように声をかけてあげればよかった。3周目に入ってはっきりペースが落ちたので、正直少しいらだっていて冷静に判断できなかった。もう少しうまくフォローできていたら中川君は余裕を残せたかもしれない。TTバイクは宮澤さんのみ、DHバーも無し、才田さんも欠いたチーム編成での6位は、最低限の成績は確保できたと思われる。個人的には調子が悪くないのを確認でき、感覚良く走れたので、上手く翌日のロードに繋げられたと思う。

 

岸選手:
金曜日移動中から体調が悪化しはじめ、山口に着いた頃には身体は怠く喉の痛みも酷く鼻水も止まらない状態。翌日起きると怠さはなくなったものの喉の痛みと鼻水は止まらないままレースへ。意外と調子は良く入りのペースも悪くない。ラスト2周に入るバックストレートでそれまでツキイチだった宮澤監督が急にローテーションに入りだしそれまでの一定だったペースがグッと上がり千切れる。前を見ると一度ローテーションを回っただけで離脱するのが見えた。出来れば最初からローテーションに入ってもらえれば、ペースも落とさず、無駄なく最後まで走れたと思う。

 

岩瀬選手:
後半戦からコンディションは上々で、この日も体調は良かった。渡良瀬TTTの二の舞にならないよう反省を活かしてアップは入念に。結果的には最終周回に入るところで3人に、さらにバラけて後ろを待つ状態になり、待ちながら出来るだけペースを保ってゴール。米谷さん以外の選手がキツそうに見え、少しでも長く引いたが、自分へのダメージもあり、残り2周付近から米谷さんに自分もキツイことを伝えた。遅れることはなかったが、後ろを待たずにそのままのペースで行っていたら自分も切れていたと思う。3人まとまってからは米谷さんにペースを作ってもらって、裏の直線から前に出てラストスパートをかけてフィニッシュ。
チームとしては上手く走れなかったが個人的には頑張れたTTTになった。才田さんが居なかったのが残念だが、最後にチームで揃って走っている時は楽しかった。

 

中川選手:
今回は才田さんが不在のため、自分が頑張るところだと思っていた。試走中にコーナーがテクニカルな点と砂利が浮いていて滑りやすい点を確認。気をつけるべきコーナーやペダルを回していけるコーナーなどを宮澤監督に教えてもらう。試走後、コーナーが滑りやすいのでタイヤの空気圧を少し落とした。スタートして最初の2周は余裕があるように感じて長めに牽いた。しかしレースの半分辺りでキツくなってしまう。3周目はローテを飛ばしてもらって回復に努めた。4周目はローテーションに戻るが、長いバックストレートで自分の後に宮澤監督がローテーションに入ってペースが上がり、最後尾に着くが前の岸さんが中切れして前に追いつくのに脚を使ってオールアウトしかける。さらにそのストレートからの右コーナーで砂利を踏んで滑り、転びはしなかったが前2人から遅れてしまった。2人に待ってもらうもかなりキツく、ペースを落としてもらうことになった。バックストレート前からはペースを上げてもらってゴール。
今回のTTTでは最初に力を抑えるという基本が出来ていなかった。勝手に自分にプレッシャーではないが、期待し過ぎていた。良いレースをするにはひとつひとつ確認作業をしていかなければならない。

 
 

宮澤監督から


 

(後日掲載予定)


 
 

PHOTO OF THE DAY:


 

秋晴れの空の下、美しく輝く瀬戸内の海を背景に5人の隊列が進む。
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Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.