26SEP.2020@広島森林公園ロードレース,Day-1, JPT#10

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広島森林公園ロードレース Day-1
広島県三原市/広島県中央森林公園サイクリングコース
12.3km/12周回 147.6km
 

1位 レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ) 3:43:11 ave39.67km
2位 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン) +00:05
3位 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) +00:28
4位 トマ・ルバ(KINAN Cycling Team) +00:32
5位 大前 翔(愛三工業レーシングチーム) +00:41
6位 阿部 嵩之(宇都宮ブリッツェン) +00:42

12位 米谷 隆志(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team) +12:09
20位 門田 祐輔(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team) +05:00
23位 小山 智也(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team) +06:32
37位 石原 悠希(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team) +10:05
DNF 小林 弘幸(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 永塩 幸之介(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 小畑 郁(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team)

 
 

RACE REPORT


 

Jプロツアーは約1ヶ月の休息期間を経て、再び広島ラウンドから再開。9月26日(土)と27日(日)の2日間に渡り、Jプロツアー第10戦および第11戦となる広島森林公園ロードレースが開催された。今ラウンドは初日から1周12.3kmの広島県中央森林公園サイクリングコースを12周する全長147.6kmのロングレース。Hincapie LEOMO Bellmare Racing Teamからは、米谷・小林・永塩・小畑の国内組4選手と、UCIコンチネンタルチーム(Hincapie–Leomo p/b BMC)に所属する石原・小山・門田の3選手が出場。30℃を超えた1ヶ月前の広島ラウンドと比較すると多少過ごしやすい気候にはなったが、休息期間明けの選手にとって、いきなりの150kmは厳しいレースとなることが予想された。

 

レースは1周目に小森亮平選手(マトリックスパワータグ)がファーストアタック。これに風間翔眞選手(シマノレーシング)が続き、門田選手が2周目のアップダウン区間で飛び出して合流した。一方のメイン集団では、途中、米谷選手が小山選手の後輪にハスって落車してしまうトラブルがあったものの、無事復帰してチームでまとまって周回を重ね、レースは5周目まで進む。

 

3名の逃げ集団は最大1分半の差を付けて逃げ続けたが、レース中盤に入る6周目でメイン集団が吸収。その後、織田聖選手(弱虫ペダルサイクリングチーム)らの4名の逃げ集団が形成されたが、久しぶりにJプロツアーに戻ってきたマンセボ選手を有するマトリックスパワータグの追走により8周目に吸収。その後、マトリックスパワータグが集団コントロールを続ける。集団内の米谷選手としては「マトリックスパワータグがレース終盤でペースを上げ、三段坂に入るタイミングで集団を粉砕するいつものパターンに持ち込まれる」事は見えすいていた。そのため、近くにいたチームメイトには「マトリックスが動いてくるから三段坂は前で入ったほうが良い」と伝え、次の展開に備える。

 

ペースの上がり方からして10周目で動いてくると予想していたチームだったが、実際にマトリックスパワータグが動いたのは9周目。1周回早く動かれてしまったチームは、三段坂へ集団内側に固まったまま入ってしまい、動きに対応するのが一歩遅れてしまった。石原選手は先頭グループにギリギリ入り、米谷選手は数名で追走した後に下り区間で合流。上り区間に入るまでに門田選手も合流したが、残り2周の三段坂を超えて集団に残れたのは米谷選手ただ一人となった。

 

11周目、レオネル・キンテロ選手(マトリックスパワータグ)と増田選手(宇都宮ブリッツェン)の2名が集団から飛び出すも、米谷選手は付いていくことが出来ず。その後の下りと登り返しで何名かが追走に入ったが、この動きにも反応できなかった米谷選手がチーム最高位の12位でフィニッシュした。

 
 
 

宮澤監督から


 

門田は良い走りで逃げを作ったが、集団に吸収されてから動くのが吉か、逃げから逃げて吸収された方が良いか考えて動いても良いかとも思う。逃げていて早めに捕まりそうな時は次の展開を考えて動けるといいだろう。小山はレースを走れるようになったが、シーズン残す所わずかと言うことが残念。

 

※広島Day-1の報奨金についてはDay-2と合算

 
 

PHOTO REPORT


 

小林選手のポーズが少々ぎこちないレース前。
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無線チェックを行う門田選手。今季からレース中の無線使用が許可されている。
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この日も、弱虫ペダルサイクリングチームの織田聖選手がチームに混ざる(笑)。
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1ヶ月前、灼熱地獄だった前回の広島ラウンドと較べると、すっかり秋の空気となった。
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スタートして行く小林選手。
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レース序盤に逃げを打った門田選手はこの動きで敢闘賞を獲得。
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この日は約150kmの長丁場。レースも中盤に差し掛かると、ベテランの小畑選手と若手の永塩選手と小林選手も遅れ始めた。
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ここに来て走りに成長を見せ始めた小山選手はメイン集団内で周回を重ねる。
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レース終盤に向けてマトリックスパワータグがペース上げ始める中、チームの面々も集団中程で次の動きに備える。
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ペースアップ時に集団後方で登りに入ってしまった門田選手。集団から遅れた後になんとか再合流するも、三段坂で脚が攣ってしまって集団から離脱する。
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同様に集団から遅れた石原選手。門田選手の背後で蛇行しながら三段坂をクリアして行った。
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小山選手も諦めることなく、完走を目指す。
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ただ一人メイン集団に食らいつく事が出来た米谷選手。ここまで若手選手のアシストに尽くしてきたが、レース後には「ひさびさに自分のリザルトのために最後は走れて楽しかった」と語った。
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150kmのレースを終えた選手たち。門田選手は序盤の逃げで敢闘賞を獲得した。
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Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.