16APR.2022@第56回JBCF西日本ロードクラシック広島大会, DAY1, JPT#02, JET#06

LEOMO_20220416@JBCF-HIROSHIMA-32

第56回JBCF西日本ロードクラシック広島大会, DAY1
– 広島県三原市/広島県中央森林公園サイクリングコース –
12.3km/5周回 61.5km(JPT)
12.3km/6周回 73.8km(JET-E2)

 


 

【JET-E2】
1位 鈴木 澪(松山学院高等学校 自転車競技部) 1:53:42 ave38.94km
2位 楠本 颯太(松山学院高等学校 自転車競技部) +00:00
3位 島野 翔汰(YURIFitCyclingTEAM) +00:04
4位 サルマ 寛大(津末レーシング) +00:05
5位 齋藤 俊輔(H.H.C) +00:14
6位 山岡 由幸(AXIS Cycling Team) +00:18

14位 北川 魁之介(LEOMO Bellmare Racing Team) +06:20
【JPT】
1位 小林 海(マトリックスパワータグ) 1:27:45 ave42.04km
2位 レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ) +00:41
3位 松田 祥位(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +00:42
4位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) +00:43
5位 金子 宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) +00:43
6位 大町 健斗(備後しなまみeNShare) +00:44

33位 米谷 隆史(LEOMO Bellmare Racing Team) +04:44
49位 小畑 郁(LEOMO Bellmare Racing Team) +05:31
63位 才田 直人(LEOMO Bellmare Racing Team) +10:08

 


 

3月末に開催されたJプロツアー初戦の播磨Rd.から修善寺でのチャレンジロードレースを挟み、4月16日(土曜日)から2日間にわたって開催されたJプロツアー第2戦と第3戦。戦いの場を再び西日本に移して「第56回JBCF西日本ロードクラシック広島大会」が開催された。レース会場は広島県三原市の広島空港周辺に位置する広島県中央森林公園サイクリングコース。昨年に引き続き、今年も全日本選手権の舞台となるコース。その全日本選手権も2ヶ月後に控えており、全日本選手権への出場権がかかる大会としても設定されている。
LEOMO Bellmare Racing Teamからは、初日土曜日のJエリートツアーE2レースに北川魁之介選手、同じく土曜日に開催されるJプロツアー第2戦に才田直人・米谷隆志・小畑郁の3選手が出場。また2日目の日曜日にはJプロツアー第3戦が開催され、前日と同じく3名のJPT選手が出場した。
初日は12.3kmコースを5周回する61.5kmのスプリントレース、2日目は13周回の159.9kmの長距離レースとなった。復調の兆しを見せる米谷選手と才田選手、ベテランの小畑選手も良いレースを見せたいところ。また、土曜日のJエリートツアーは6周回73.8kmのレース。前戦の播磨Rd.で昇格を果たした北川選手が初めてのE2レースを走る。

 

まずは午前中に行われたE2レース。前戦でE3から昇格した北川選手が初めてのE2を走る。集団後方からのスタートになったが、2周目以降は集団前方に出てくる展開。しかし4周目の三段坂で集団から遅れてしまい、その後は追走集団で周回を重ねて全6周回のレースを終えた。とはいえ本格的なロードレースもまだ3戦目。まだ補給もままならない状況だが、一戦一戦が今後の糧になっていく。

 

Jプロツアーのレースは午後に行われた。初日は北川選手が走ったE2のレースより短い5周回61.5kmのスプリントレース。前半から速い展開が予想され、短い距離ながらも厳しいレースとなることは容易に想像できた。
レースは11時5分にスタート。序盤からマトリックスパワータグ勢がペースを上げ、16分台で周回するという「超」を付けても良い程の速いスピードの序盤となる。この状況で2周目を過ぎる頃には20名程度のメイン集団に絞られた。
LEOMO Bellmare Racing Teamの3名は全員が完走したものの、追走集団以降でのレースで初日のレースを終えた。

 
 

PHOTO REPORT (JET-E2)


 

初日の午前中は北川選手のレース。監督達のサポートでレースの準備を進める。
LEOMO_20220416@JBCF-HIROSHIMA-3

LEOMO_20220416@JBCF-HIROSHIMA-4

LEOMO_20220416@JBCF-HIROSHIMA-7

 
 

序盤を集団前方付近で進める北川選手だったが…
LEOMO_20220416@JBCF-HIROSHIMA-11

 
 

中盤からは追走集団でのレース。それでも粘りの走りで初めてのE2レースを終えた。
LEOMO_20220416@JBCF-HIROSHIMA-16

LEOMO_20220416@JBCF-HIROSHIMA-19

 
 

PHOTO REPORT (JPT)


 

土曜日のJPTは61.5kmの超スプリントレース。
LEOMO_20220416@JBCF-HIROSHIMA-21

 
 

序盤のメイン集団。展望台への登りで米谷選手から見える位置から選手が次々と先行していく。これに乗りたかったところ。
LEOMO_20220416@JBCF-HIROSHIMA-22

 
 

「超」速い展開に小畑選手と才田選手も厳しいレースとなった。
LEOMO_20220416@JBCF-HIROSHIMA-26

LEOMO_20220416@JBCF-HIROSHIMA-29

 
 

フィニッシュまで辿り着いた小畑選手。
LEOMO_20220416@JBCF-HIROSHIMA-47

 
 

初日を終えたLEOMO Bellmare Racing Teamの面々。
LEOMO_20220416@JBCF-HIROSHIMA-52

 
 

RIDERS REPORT


 

北川選手(JET-E2):
E2に昇格して1レース目。作戦としては、最後まで先頭に残りスプリント勝負に持ち込み勝つというようなことを考えていた。三段坂をどのように乗り切るかがひとつポイントになると思っていた。補給が可能なレースだったので、余裕があればボトルを受け取る練習が出来ればいいなと思っていた。
レースはやや後方からのスタートだった。1周目から三段坂は速く、そのほかはあまり速くないという展開だった。1周目は少し速かったので前にあがることが出来なかったが、2周目以降は集団の前方付近で位置取りをするようにした。途中パラパラとは動きがあったが基本的には一塊で進んだ。2時間のレースは初だったので毎周回ジェルをとるようにした。
3周目の終わりの補給地点でボトルを取りに行ったがはじいてしまった。4周目、三段坂でペースアップがかかり先頭集団から脱落した。1周目から三段坂がかなりきつく感じていたのだが、このペースアップに耐えることが出来なかった。この周回の終わりでもう一度補給を試みた。今度はしっかりとボトルをキャッチすることが出来た。
5周目、途中まで同じタイミングで集団から脱落した選手と2人で回していたが、後ろからきたグルペットに吸収された。その後はグルペットでゴールまで行き、そのままゴールした。
自分がきついときは周りもきつい、自分がされて嫌な動きは周りもされたくない、などという簡単なことを忘れてしまっていた。次戦以降、自分からも動いていく展開にしたいと思う。
今までのレースは前方からのスタートが多かったので集団の動きをあまり見ることが出来ていなかったが、今回はよく見ることが出来た。今まではレース中にジェルなどを摂っている余裕がなかったが、ジェルは摂れるようになった。固形物も摂れるようになりたい。ボトルの補給もできるようになった。結果は散々だったが色々なことが出来るようになった。もちろん結果にはこだわっていくが、ひとつずつ出来ることを増やしていこうと思う。

 
 

米谷選手(JPT):
去年は広島には行かなかったので1年ちょっとぶりの森林公園。飛行機で当日朝入りするのは初めて?だったのでビクビクしていたが案外余裕だった。
目標は先頭集団に入ること。チャレンジロードでは後一歩届かなかったので、次のステップにしたかった。
いつも通り右側からスタートして下りに入るまでに前に行こうと思っていたら、工事でコースが狭まっていて中段に埋もれる形に。当てが外れた。ローリングのペースも速く、解除されたのがわからないほど。登り返しごとに位置を上げ、三段坂までには2〜30番手あたり。前ではアタックが繰り返され、ペースはとても速かった。マトリックスが攻撃しているのは分かったが、それ以上状況を見る余裕はなかった。
マンセボが先頭でハイペースで2周目に入り、そこからの下りは過去経験したことのない速さだった。前の10人ほどが抜けていくのはなんとか見えたが、対応できる状態ではなくなんとかポジションを落とさずに守るのみ。立ち上がりと登り返しで削られた状態で三段坂へ。前10人ほどはまだ見えていて、ぎりぎり届きそうな位置だった。しかし下りで削られていて自分からブリッジを仕掛ける余裕はなく、3段目での入部さんのブリッジに便乗しようとするも着ききれなかった。
そこから追走の大きな動きはなく、タイム差が開いていきゴールへ。最後の三段坂の後で位置取りにトライするも、ホームに入るまでに埋もれてしまった。着やポイントを狙える位置ではなかったので最後は安全にゴール。
レース中、レース後とも膝に問題はなかったが、自走でホテルに帰る途中に軽い違和感があり、day2に不安が残ることに。2周目の下りに前で入れなかったことが全てだった。2周目はとんでもなく速かったが、集団からは遅れなかったので前で下れていれば割れた集団に入れていた可能性はある。
高強度のトレーニングが積めていない今、入部さんのブリッジに着ききれないのは自然といえば自然。とは言えそこももう一踏ん張りではあったので、両方の意味で惜しいレースだった。反省を活かして、より前で対応すること、展開が動くときは入部さんをマークすることを決めた。
膝の違和感を受けてストレッチでケアして翌日へ。

 
 

小畑選手(JPT):
広島5周回と短めの設定のDay1。志が低いと言われるかも知れませんが、昨年は短い広島でもDNFだったので目標はズバリ完走。その為にアップをしっかりしてスタートに前列で並ぶこれが今回のマイタスク。
ホームストレート付近工事していてコースが狭い所もありその為かマスドスタートでは無くニュートラル走行からのスタートとなる。先頭に並んだのに審判カーのペースがすこし遅く被せられ20番手程でコース前半へ。ニュートラル走行が思ったより長く、前半の登り返しの所でリアルスタート。見ていてちょっとスタートが分かりにくかった。
一回目の三段坂まではポジションを下げずに入れ、3段目も集団中頃で通過。1周目は無事に集団でクリアできた。
2周目前半のアップダウン区間に入り、前は変わらず速い。集団中盤の選手はみんないっぱいな感じがあり、流れが悪く脚を常に使いながら走る事にる。三段坂に入るペースは変わらず速く、2段目から3段目の繋ぎ区間で着ききれず集団の尻尾から遅れ1人になる。その後は少し脚が回復した事もあり、後方から来た選手や前から溢れて来た選手と最大十数名のパックでゴールを目指す事になる。
各選手思惑があるのかコースを早いラップで走るペースがなかなか作れない。三段坂前のマサヒロ橋の直線では途中でメイン集団が見え、もしかしたら復帰出来る?と思ったりもしましたが叶わず。メイン集団は最終周に向けペースアップしたんでしょう。自分達は力尽き本当にゴールへ向けて走るグルベット化してラスト一周を走りゴールしました。
Day1は最終的に完走率も高くサービスDay。そんな中でも最大限力使って走れたのでまず良しとしたいと思います。

 
 

宮澤監督から


 

短いレースで早い展開は想像通りだった。池田選手が体調不良で参加できない今大会、まだ怪我明けの米谷選手、才田選手には厳しいレースであることはわかっていた。それでも、前へ乗る動きを積極的にした走りを見せ、前へは惜しくも届かなかったが、レースは見えているので、安心している。
北川選手が出場したE2。先週のチャレンジでは腰痛が出ない走りができる様になり、期待のかかった北川選手。途中で腹筋周りの張りがなくなってしまい腰痛が出てしまった。この辺りを確実にコントロールできるように次戦に期待をしたい。


 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.