17APR.2022@第56回JBCF西日本ロードクラシック広島大会, DAY2, JPT#03
第56回JBCF西日本ロードクラシック広島大会, DAY2
– 広島県三原市/広島県中央森林公園サイクリングコース –
12.3km/12周回 147.6km(JPT)
【JPT】
1位 小林 海(マトリックスパワータグ) 3:42:36 ave39.78km
2位 レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ) +00:32
3位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +00:32
4位 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) +00:32
5位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) +01:09
6位 金子 宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) +01:10
…
38位 才田 直人(LEOMO Bellmare Racing Team) +11:42
DNF 米谷 隆史(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 小畑 郁(LEOMO Bellmare Racing Team) +04:44
4月16日(土曜日)から2日間にわたって開催された「第56回JBCF西日本ロードクラシック広島大会」の2日目。Jプロツアー第3戦となるレース、LEOMO Bellmare Racing Teamからは、土曜日と同じく才田直人・米谷隆志・小畑郁の3選手が出場した。
前日と同じく晴天下でのレースとなったが、異なるのは気温の上昇。今季初めてTシャツ1枚になれるところまで暑さを感じるスタートラインとなった。この日のJプロツアーは12.3kmの周回コースを12周する全長147.6kmのレース。当初13周回が予定されていたが、午前中のレースで発生したトラブルにより12周回に短縮変更されている。
レースは数周回を経過したところで弱虫ペダルの入部選手やマトリックスパワータグのホセ選手を含む5名の選手が先行。メイン集団はCIEL BLEU KANOYAがコントロールしていたが、その差は3分以上に広がっていった。先行集団のホセ選手に勝負を託すかと思われたが、6周回を過ぎたところでマトリックスパワータグがメイン集団を牽引。
先行集団との差が1分を切ると、メイン集団からマトリックスパワータグ勢が次々と抜け出して先行集団に合流。ここからマトリックスパワータグの小林選手が先行し、最終的にはマトリックスパワータグ勢の1-2-3-4フィニッシュという圧倒的な強さを見せつけられたレースとなった。
LEOMO Bellmare Racing Teamの3名はメイン集団内でのレースとなったが、小畑選手が7周回目でドロップすると、米谷選手もレース中に感じた膝の違和感でレースを降りる。一人残された才田選手だったが、この日は持ち前の粘りを発揮して38位でなんとかフィニッシュラインに辿り着いた。
PHOTO REPORT (JPT)
150km弱のレースに備える選手達。1周回減ったところで何も変わらないと米谷選手。
マスドスタートに備えて早々に並ぶ才田選手と小畑選手。才田選手のボトルの中身はカルピスコーラだそうです(笑)。
Jプロツアーのスタート。アウト側から前に出ようとするも「矢印看板」に阻まれる。
メイン集団で周回を重ねていた米谷選手だったが、膝の違和感でレースを降りることに。
レース中盤過ぎ、マトリックスパワータグ勢が牽引し始めたメイン集団がフェンストンネルを進む。この後、3分以上あった先行集団との差が一気に1分まで縮まった。
RIDERS REPORT
米谷選手(JPT):
day1を受けて、より前で対応すること、入部さんをマークすることを指針としたday2。前日宿に帰ってから感じた膝の違和感はほぼ治ったが、念のためサドルを2mm下げておいた。
スタート後、下りが終わる頃には20番手前後に。ペースは速いが前日よりましなこともあり、入部さんをマークしつつ10人以上の分断ではほぼ前に入れていた。
3周目の下り〜登り返しにかけて4、5人が抜け出していった。入部さんも動いていくのを真後ろで見ていたが、この先120kmもあり、風も割とあったので5人は苦しいと考えて見送った。
ここでレースは沈静化。まず鹿屋、その崩壊後はマトリックスが集団をコントロールした。穏やかなペースだったが、いずれ一気にペースアップし絞られたごく数人だけが前に合流する狙いなのは明らかだった。
予想されるペースアップのために補給を取りながら走っていたところ、5周目あたりで膝に違和感を感じはじめた。登り返しなどで踏み込むと軽く痛み、時間とともに悪化していったので、才田さんと相談し、補食を渡して7周完了でレースを降りた。
2日連続でレースを走ったこと、チャレンジの後に2mmサドルを上げたことが痛みが再発した原因だろう。ここまでレースでは割と順調に復調のステップを切れていたので正直ショックだし、脚の感覚は悪くなかったので悔しさも大きい。
次週の群馬に向けては、まずは膝の違和感をなくし、2日間レースを走り切れるように手を尽くしたい。ここまで怪我を引きずるのは初めてなのでさすがに堪えるが、諦めずに一つずつ解決していければまた思いっきり走れると信じて進めていく。
小畑選手(JPT):
本当に簡単になってしまいます。どこまで生き残れるか。初日のペースを考えると前半速いペースが初日より続くと序盤の生き残りも厳しい。
2日目はマスドスタートなので前でスタートする事が必須。前列に並び意気込んでスタートしましたが、痛恨のペダルキャッチ失敗。文字通り「あたふたして」集団後方にポジションを下げて前半の下りに入る事になりました。
集団後方は普通にコーナーこなせない選手も多く、三段坂に入る前に脚を使い、更に自分の身体が昨日より動かない印象を感じる事に。三段坂1段目でいっぱい…2段目で踏み直す事も出来ず集団を見送る事になりました。あとはやはり10名弱のパックを作り周回をこなしましたが7周回してDNFでした。
前日の身体の動きとの違い、マッサージで疲れが出たのか…初日の完走で気が緩んだのか…そんなにアマちゃんか…といろいろ考える所はあるのですが、監督からの課題「ダイエット」と共に今後のレースに向け準備を進めたいと思います。
才田選手(JPT):
展開に絡んだわけでもなんでもないので、2日分まとめて。
内容は2日ともただただ引き摺り回されただけ。厳しいレースだった。それでも序盤の高速域でドロップした初日と、なんとか残った2日目ではやはり違うこともあった。
2日目にレース中盤に集団に残れたことで良かったのは、レース後半に向けての各チームや選手の動きを実際に見れたこと。
あとは久々に米谷とレース中にコミュニケーションを取れたこと。自分と似た脚質でより強力なチームメイトがいることはやっぱり頼もしいし、協調して動くにも実際にレースの強度の中で話せたのは今後につながると思う。
怪我で出遅れたスタートの中では悪くはないと思うけれど、レース中に余裕がなさすぎるので、もう少し脚を作りたい。
宮澤監督から
JPTはDay1よりは距離が長い分、展開が生まれるレースとなった。途中まで良い走りをしていた米谷が膝の違和感から途中リタイア。才田選手も粘りの走りで集団に残り、復活を感じさせてくれる走りだった。
米谷 ¥0
小畑 ¥0
才田 ¥0
Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.