24SEP.2022@群馬CSCロードレース9月大会 DAY2, JPT#14

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群馬CSCロードレース9月大会 DAY2
– 群馬県利根郡みなかみ町/群馬サイクルスポーツセンター(6kmサーキットコース 反時計回り) –
6km/12周回 72km(E2)
6km/10周回 60km(JPT)

 
【E2】


1位 山口 瑛志(LEVANTE HOPE) 1:52:37 ave38.35km
2位 西村 行生(慶應義塾大学) +00:23
3位 佐藤 愛祈(ハヤサカサイクルレーシングチーム) +00:23
4位 落合 康生(東京都立八王子桑志高等学校) +00:23
5位 萩谷 蒼風(ボンシャンスACA) +00:23
6位 池邊 刀那(Tri-X JAPAN) +00:23

DNF 北川 魁之介(LEOMO Bellmare Elite Team)

 
【JPT】


1位 河野 翔輝(TEAM BRIDGESTONE Cycling) 1:26:32 ave41.59km
2位 大河内 将泰(CIEL BLEU KANOYA) +00:00
3位 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) +00:00
4位 中井 唯晶(シマノレーシング) +00:00
5位 横山 航太(シマノレーシング) +00:00
6位 香山 飛龍(弱虫ペダル サイクリングチーム) +00:00

37位 関口 拓真(LEOMO Bellmare Racing Team) +05:33
38位 小畑 郁(LEOMO Bellmare Racing Team) +05:40
DNF 米谷 隆志(LEOMO Bellmare Racing Team)

 


 

群馬3連戦の中日となった9月24日(土)、Jプロツアー第14戦の「群馬CSCロードレース9月大会 DAY2」が群馬県利根郡みなかみ町の群馬サイクルスポーツセンターで開催された。この日も6kmサーキットコースを通常とは異なる反時計回りに周回するレースとなった。LEOMO Bellmare Racing TeamからはJプロツアーに米谷隆志・小畑郁・関口拓真選手の3選手が出場。またJエリートツアーE2クラスタに北川魁之介選手、そして宮澤監督も出場した。
午前中に行われたE2のレースは路面はウエットだったが雨はなし。宮澤監督に続くように北川選手がスタートしていった。最初の周回で心臓破りの下りへの入り方を宮澤監督の走りから学んだ北川選手は、序盤から位置取り良くメイン集団の前方で周回を進めていく。今日は行けそうかなという雰囲気も見せていたが、途中で脚を攣るという悲運に見舞われ、大事を取って6周目でDNFとなった。なお、宮澤監督は2周目に入る前にDNF(参考情報)となっている。
続くJプロツアーのレースは、10周回60kmと前日の半分以下。序盤から速い展開が予想される中、関口選手の初完走サポートがチーム目標の1つとなった。集団の先頭付近で関口選手がスタートして行くと、序盤の数周回はメイン集団の前方で関口選手が周回してくる姿を見せる。その後は少しずつ位置を落としていくものの何とかメイン集団内で進んでいく。5周目付近にペースアップがかかると関口選手と小畑選手がメイン集団から遅れる。これを見た米谷選手は最終日の赤城山ヒルクライムを見据えてレース途中でのDNFを選択。レースには関口選手と小畑選手の2名が残る。メイン集団からは遅れたものの追走集団でレースを進める二人。小畑選手のサポートもあり、なんとか関口選手と小畑選手の二人でフィニッシュラインに辿り着いた。小畑選手は38位完走、そして関口選手は37位でJプロツアー初完走となった。

 
 

PHOTO REPORT (E2)


 

E2の北川選手の群馬2日目のみ出場
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この日は宮澤監督も出走。2周は走れると言っていたが…
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宮澤監督の直接指導で心臓破りの下りを前目、前目でこなして帰って来る北川選手。
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位置取り良く周回を重ねる中、脚攣りに見舞われた北川選手。今回はDNFとなった。
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PHOTO REPORT (JPT)


 

群馬2日目のレースに備えるJPTライダー。
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この日は10周回60kmのスプリントレースとなった。
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早速逃げが選考する中、米谷選手はメイン集団の先頭に。今日のテーマは関口選手のトレーニング。
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小畑選手も関口選手のフォローへ動く。
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しっかり補給を摂りつつメイン集団内でレースを進める関口選手。
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小畑、米谷選手に少し間が空いたが関口選手も続く。
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中盤のアタック攻防戦で小畑選手と関口選手が遅れたところで、米谷選手も翌日の赤城山ヒルクライムに備えてペースダウン。ここでレースを降りることに。
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メイン集団から遅れたものの完走を目指して前へ進む小畑選手と関口選手。
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小畑選手のサポートの下、フィニッシュを目指す関口選手。
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なんとかフィニッシュまで辿り着いた関口選手は37位でJプロツアー初完走。
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群馬2日目を終えた選手たち。明日は最終日、赤城山ヒルクライム。
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RIDERS REPORT


 

北川選手(E2):
コースは逆回り。正回りよりもテクニカルで、コーナーリングが苦手なので自分としては少し嫌だった。上りが長めなのは良かった。天気は小雨から曇り。路面はウェットだった。目標は勝つこと。不安のあるコーナーは先頭で下ることと上りでしっかり脚を回しながら上ることを意識して、脚を最後まで残そうとした。エカーズの町田選手は最後まで残ると思ったので彼をマークしていた。
スタートは最後尾付近からだったが宮澤さんに先頭まで連れて行ってもらい1周目から心臓破りの坂を先頭で下ることができた。パラパラとアタックが続いていたが決まらなそうだったのでスルーした。今まではこういう動きに全部反応していたのでこの点に関しては進歩したと思う。ただ、町田選手のアタックだけは必ず反応するようにしていたが、彼は自分が逃げることではなく逃げの呼び水になることを考えていたのだと思う。別にそこまで反応する必要はなかったかもしれない。5周目の始め町田選手がアタックをした。これをかなりギアをかけて追ってしまった。このせいで脚が攣る兆候が出てしまった。それから、上りで位置を下げながら回復をはかっていたが6周目の最後の上りでついにちぎれてしまった。そのあとの補給地点で降りることになった。
今回良かったこととしては宮澤さんと走り集団での位置の上げ方を覚えたこと、4周目までは毎回心臓破りの下りを先頭で下れたこと、上りをしっかりと脚を回しながら上れたことなどだと思う。脚が攣るまでだいぶ楽にレースを進めることが出来た。悪かったこととしては、腰が痛くなったことと、脚が攣ったこと。腰痛は22シーズン中に必ず終わらせる。腰痛をなくせば脚もつらなくなると思う。改めて腰を良くしないことに未来はないと感じた。次戦を少しでもましな状態で迎えたい。目に見える結果を出したい。

 
 

関口選手(JPT):
昨日の反省を踏まえ集団の前々で走ることを第一の目標にそして第二の目標はなるべく高い順位でゴールすることを目指した。そのためには降り手前で15位以内に位置取る必要がありボーナスもかけられていた。距離は60kmと短くペースの速いレース展開となることが予想された。
予想通り速いペースでレースが進んだ。前で降ることだけを意識した。ギア規制で言い訳はしたくないが逆回り下りは明らかに不利だった。コーナ明けでギアがあれば踏むことができるが、ジュニアギアだと跳ねてうまいようにペダリング出来ない。ログを見ると平均ケイデンスは100を超えていた。心拍も昨日と同じくオールアウトに近かった。休む方法は一つ、集団先頭で下りをこなす。先頭で下りをこなせないと差が生まれて差を詰めるのにオールアウトに近い状態になる。5周目になり集団後方に位置していた。下で差ができてしまい他チームのアタックで登り始めにはオールアウトに達してしまった。そこから完走に焦点を切り替えて5分30秒遅れで完走した。
ジュニアギアで最大限回して登り始める頃には心拍がオールアウトに近い状態なのも問題である。周りの選手と違って休む場所がなかった。ただしジュニアギアに適応していない技能的部分が大きい。世界のジュニアに比べればペダリングのロスが多いのも明らかだ。その結果、TT能力も疎かになる。今後は下りにも焦点を当ててフィジカル強化に取り組みたい。

 
 

米谷選手(JPT):
day1後のミーティングで、自分は翌日の赤城山ヒルクライムに向けて足を回しつつ回復日とすることになった。その上で、関口を勝負できるグループに残すため、関口が目標とできる位置に残ること、決定的になりそうな場面で関口に指示を出すことを求められた。普段と少し違う目標をもって走る時はトラブルが起きやすいことを自覚しているので、落車や怪我には特に神経を使うことにした。
スタートすると、前日からの雨は上がったが路面はウエットとドライが混在し、さらに短距離のスピードレースと落車リスクがとても高い状況だった。下りには前で入ると共に、遅れてもいいので一息ついて冷静になってから安全に下ることを徹底した。予想通り逃げが決まるというよりはタフな流れで集団が減っていく展開。ある程度前で動いてチームの存在感を出した方が関口も前にいやすいだろうと考え、特にキアニの動きを中心に流れで対応した。
関口には、例えばバラバラと飛び出しがかかって集団が割れていく所で、道が登っているうちに反応してもらうべく声をかけた。ジュニアの関口は、下りで追いつこうとすればギアがないので苦しむし、次の登りまで待てばさらに大きな差を埋めないといけなくなる。そういった先回りした考えをレース中に持てるといいのかなと思った。シマノ が隊列を組んで入った5周目の登りに小畑さんや関口と近くで入り、ペースアップで2人が遅れたのを確認。6周目のバックでアタックがかかった時に、ここを反応したら残り3周は翌日に残るダメージを負うことになるし集団には関口はもういない、完走しろと言われれば残り3周テンポで走れば完走できる、と判断して反応しなかった。ホームで降りていいと伝えられたので1周流してDNF。
day1の疲労は残りつつも、膝もさほど嫌な感覚はなく体はよく動いた。関口を集団に残せなかったのは自分の経験と力不足で申し訳ないが、5周目のペースアップを何となく察知して3人で位置取りして登りに入ったような経験や、レース前後やレース中に話した事などが今後関口の役に立てば嬉しいし、自分にとってもいい経験になった。個人的には2人と監督、AKさんに楽をさせてもらったので夜は心地良い程度の疲労感。落車など怪我もせずに2日間を終え、十分なコンディションで勝負の赤城山へ。

 
 

小畑選手(JPT):
初日のレースはサクッと降ろされてしまったので疲れはほぼ無し。150km走っている選手達の体が重いく60kmと短いレース、ハイスピードで展開しない事を祈る。監督よりチームで出来るだけ固まって走り、関口君をいいポジションで周回する&させる。下りパートに集団の前で出来るだけ入れる走りをするがタスクとしてあたえられる。
DAY2もスタートに真っ先に並び先頭付近でスタート、最初から心臓破り頂上をほぼ先頭で入る。軽いアップダウンのリフト坂付近、でも足をできるだけ使わずいいポジションをキープしたまま上りパートへ突入しました。10周回と短いので激しいアタック合戦になるとまた即死してしまうと思いましたが、各チームそこまで激しい攻勢は無く一安心。バックスレート前の上り切りでのスピードアップがそこまでで無いので助かる。
米谷余裕!関口君も見えるポジションに居るので出来るだけ誰かが集団前方にポジションしてそこを目標に集団ないでポジションを確保したい(まあまあできていたかな)。そこまでペースが上がらずに4周回目に入り下りパートのコーナーの繰り返しで「おっとと」不安そうなコーナーリングで車間を開ける選手がいてやだなーと思い自分から交わしてまあまあ空いてしまった車間をリフト付近までの間に詰める。5周目に入り下りパートを終え上り開始!この周回登りパートすこし休む事も無く早くのバックストレートの登り切りまでに集団から遅れる。関口も登り切り遅れていて声を掛けたが、自分の周りの数人より車速が無くてバックストレートに入るタイミングで遅れてしまう。狩野選手、水野選手等数名で回していると回復した関口も合流。生き残りをかけて皆んなで回す。一緒に周回するとやはりジュニアギヤの関口の下りパートはスピード乗せるのに力使い辛そう。余計に群馬など比較的流れるコースは下に入る前にポジションを上げておかないと辛い事を再確認しました。
今日もDNFかと思いましたが、先頭もそこまで速くないのか?タイム差がそこまで広がらず。こちらも前から落ちてきたシマノ尾形選手や比護選手を拾って頑張って周回を重ねてギリギリゴールできました。狩野選手、水野選手と久しぶりの完走だと安堵しました。関口も辛い中粘って一先ず完走出来てよかったかなと思っています。自分と一緒で登りパートのパワー不足もすこしあるのかな?課題を今後につなげでいきたいと2人で話しをしました。
※自分はゴールにたどり着いた事で安堵した反面、足りない事だらけと。ホテルにつき食事前の空いた時間で体をほぐしに1時間走りに出ました。

 
 

宮澤監督から


 

(※最終日に掲載)


 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.