16APR.2023@第57回JBCF西日本ロードクラシック/第3回播磨中央公園ロードレース, DAY02, JPT#05

BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-99

第57回JBCF西日本ロードクラシック/第3回播磨中央公園ロードレース, DAY02
– 兵庫県加東市/兵庫県立播磨中央公園 園内特設コース(7km) –
7.0km/ 9周  63km(JET E2/E3)
7.0km/21周 147km(JPT)

 
【JET E2/E3】


1位 佐藤 后嶺(北海道石狩南高等学校) 1:45:01 ave35.99km/h
2位 髙橋 駿斗(北海道帯広南商業高等学校) +00:53
3位 奥田 和人(Team hsj) +01:11
4位 都合 秀樹(mkw) +01:18
5位 井手 道康(mkw) +01:49
6位 日暮 将和(Roppongi Express) +01:53

8位 知名 透真(Bellmare Elite Team) +01:57

 
【JPT】


1位 岡本 勝哉(TEAM BRIDGESTONE Cycling) 3:52:41 ave37.90km/h
2位 草場 啓吾(愛三工業レーシングチーム) +00:00
3位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) +00:00
4位 入部 正太郎(シマノレーシング) +00:00
5位 岩田 聖矢(弱虫ペダル サイクリングチーム) +00:00
6位 孫崎 大樹(KINAN Racing Team) +00:00

22位 米谷 隆志(Bellmare Racing Team) +00:25
DNF 関口 拓真(Bellmare Racing Team) +04:43
DNF 小畑 郁(Bellmare Racing Team)
DNS 才田 直人(Bellmare Racing Team)

 


 

兵庫県加東市の兵庫県立播磨中央公園を舞台に、4月15日(土曜日)と26日(日曜日)の2日間にかけて開催された「第57回西日本ロードクラシック/第3回播磨中央公園ロードレース」。Bellmare Racing Teamからは、土日両日開催されるJエリートツアーE2クラスタに知名透真選手が出場。また土曜日のみ開催されるE1クラスタに北川魁之介選手が出場。そして日曜日のみ開催されるJプロツアーには関口拓真、米谷隆志、小畑郁の3選手が出場しました。
初日と打って変わって2日目の日曜日は晴れ模様のスタート。まずはE2/E3の混走レースに知名選手が出場しました。前日同様にメイン集団の前方で周回を重ねて行く知名選手。中盤過ぎに逃げ集団を先行させてしまいましたが、集団前方で積極的な動きを見せ、最終周回まで走り切っての8位フィニッシュとなりました。この結果、E1クラスタへの昇格となり、次戦からは北川選手と同じレースを走ることになります。
午後からはシーズン第5戦となるJプロツアーのレースがスタート。とにかく前に居ないとレースをさせてもらえないコースということで、関口・米谷・小畑の3選手は早々にスタートラインに並びます。序盤から関口選手が逃げを打つべく集団前方で動く姿を見せますが成功には至らず。関口選手が動いている間、米谷選手と小畑選手は集団に埋もれ前に上がる動きを封じられていました。その後、カウンター気味に逃げ集団が形成され、Bellmare Racing Teamの3名は集団内でのレースとなります。
中盤には集団牽引に関口選手が参加。この動きで米谷・小畑選手も集団内の良い位置で周回を重ねていきます。しかし、遠くで雷鳴が…と思った直後にゲリラ的な豪雨がレースコースを襲い、この雨で関口選手は両目のコンタクトレンズを失ってしまうというアクシデント。周りが見えない関口選手はそのままメイン集団からドロップしてしまいました。米谷選手の位置取りをサポートしていた小畑選手も集団から離脱。米谷選手単騎でのレースとなります。この後、最終周回までメイン集団に残った米谷選手でしたが、限界ギリギリでの登攀スプリントで22位フィニッシュとなりました。

 
 

PHOTO REPORT (JET E2/E3)


 

JBCF播磨Rd.の2日目、準備を進める知名選手とちょっかいを出す関口選手。
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-7

 
 

昨日は厳しいレースだった北川選手も元気そう。
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-1

 
 

今日はE2/E3の混走レースに。スタートラインの知名選手。
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-10

BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-11

 
 

昨日と同じく良い位置取りで序盤のレースを進める知名選手。北川選手も知名選手もここから終盤にかけてが頑張りどころ…さて今日は?
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-19

BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-28

 
 

逃げ集団を行かせてしまったのは失敗だったが、今日はメイン集団内で最後のスプリントを狙う走りを見せた知名選手。
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-30

BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-32

 
 

8位フィニッシュの知名選手は次レースから北川選手と同じE1クラスタを走る。
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-38

 
 

PHOTO REPORT (JPT)


 

午後はJプロツアーのレース。とにかく前に居ないとレースをさせてもらえないとBellmare Racing Teamの面々も早々にスタートラインに現れた。
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-40

 
 

7.0km×21周=147kmの長距離レースがスタート。
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-43

 
 

序盤、逃げに乗りたい関口選手が集団前方で積極的に動くも逃がせてもらえず。
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-48

BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-49

 
 

関口選手のサポートに回りたい米谷選手と小畑選手だが、位置取りに苦しむ序盤戦。
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-54

BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-56

 
 

関口選手のトライも叶わず、Bellmare Racing Teamを含まない逃げ集団が先行し、ここでメイン集団にも一時の平穏が訪れる。
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-58

 
 

強豪チームの直後に位置をキープし、レース中盤の周回を重ねるBellmare Racing Team。
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-63

BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-66

 
 

この状況を打破したい関口選手は逃げ集団を追うべく集団牽引に参加。
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-70

 
 

米谷選手も撮りやすい…ではなく集団の前方に上がって来る。
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-72

 
 

ここまで関口選手と米谷選手をサポートしてきた小畑選手はお役御免に集団から離脱。
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-82

BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-83

 
 

ここでいきなりの雷鳴と土砂降りがレースを襲う。
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-94

BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-99

 
 

数周回の間降り続いた雨は上がり、今後は強烈な陽射し。路面が鏡のように反射する状況の中、快調に走るメイン集団の米谷選手。
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-102

 
 

一方、関口選手は土砂降りの間に両目のコンタクトレンズを喪失。積極的な走りを見せていたもののここで事実上のレース終了。
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-104

 
 

逃げを吸収したメイン集団は集団スプリントに向けて残り周回を重ねる。米谷選手も脚を攣りながらもメイン集団で耐える。
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-109

BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-110

BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-112

 
 

フィニッシュラインに向かう最後の登攀で完全に脚が攣ったという米谷選手は22位でフィニッシュ。
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-115

 
 

今週末もお疲れさまでした!!
BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-118

BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-119

BELLMARE_20230416@JBCF-HARIMA-120

 
 

RIDERS REPORT


 

知名選手(E2):
昨日同様に先頭でニュートラルを終えたかったが、シード選手が前に入ってしまったため、左側に位置を移し先頭まで上がってリアルスタート。
10番手以内に位置取りをして集団後ろで振り回されるリスクを減らす。登りを先頭で入り20~30番手で抜け、コーナー対策としてコントロールライン付近まで踏んで10番以内に入る。6周目に登りでアタックがかかったが踏めず、逃げに加わることはできなかった。
終盤は先頭でローテーションを回し、アタックをチェックしつつスプリントに備えた。登りに強い選手がまだ残っていたのでラスト1キロの登りで千切られてしまうと感じ、下り手前の登りでアタックをかけて下りで集団を引き離せたが最後の登り手前で捕まってしまった。予想通り登りでアタックがかかり遅れてしまい8位となった。
最低限昇格はできたが状況を把握できていないなど不甲斐ないレースとなってしまい、課題は山積みなので次に繋げていきたい。

 
 

関口選手(JPT):
前日の厳しい状況「寒さ+雨」に比べ晴天且つ過ごしやすい天候だった。レース距離は147kmだがジュニア規制の関係上140kmと制限されていた。
スタートして集団はごちゃごちゃとした状態だった。しかし小畑さん、米谷さんが前方に居てくれたお陰で比較的簡単に前方のポジションを維持できた。ハイペースで進むが千切れるほどのペースではなかった。乗りたかった逃げが決まりペースが落ち着いた。タイムギャップは1分半、2分半とどんどん伸びていき同時に焦りも生まれた。その時のポジションはBSとイナーメの間にいた。イナーメにお願いして良い位置で快適に過ごせた。しかしそれとは反対に「タイムギャップを縮めなければいけない」焦りも増加していた。冷静に考えられていなかったのは確かだった。自分に何ができるか考えた結果、群馬グリフィンと一緒に集団を引っ張ることだった。金子宗平選手の後ろでローテを回していた。千切れるほどペースは高くないが金子選手の長引きで消耗していた。3〜4周が限界だったため、先のリスクを踏まえ後方に戻った。タイムギャップが50秒になったあたりだろうか、集団がペースアップした。同時に雨も降り始めた。コンタクトが両目ともに外れて位置取りを維持するのが非常に困難だった。そしてフィジカル的にも消耗していた。悪循環に陥っていた。集団から千切れ、残り4周を残してレースを終えた。
フィジカル的に欠けていた。しかし調子が上がりつつあった播磨で、自分の力量を見間違えて正確な判断ができなかったのも敗因であった。次戦も頑張りたい。

 
 

米谷選手(JPT):
西日本ロードとなったことで去年より距離が伸びた播磨。若干の変更はあるもののほぼ同じコース。前で走らないと振り回されるコースなので先頭に並んでスタートしたが、去年からの課題である序盤の位置取りが上手くいかず、逃げが決まるまで動ける場所に居られなかった。
落ち着いたタイミングで小畑さん、関口と合流。中盤でどこかが一気にペースを上げて追いついていく展開が予想されたので、雰囲気に注意しつつ脚を貯めることに。ラスト1kmの登り口やホームストレートで小畑さんが位置取りを助けてくれた。
タイム差が開き、宮澤さんが関口に余裕があれば集団牽引に入るように指示した後、関口が牽引に入ってくれた。最初は追走を作れないかと関口に聞かれ、今の状況でそれは難しいと答えた後ですぐ前に上がっていったので、どういう意図か最初は分からなかった。結果的には、関口がコントロールに入ってくれたことで位置取りが楽になった。
関口が脚を使って戻ってきて数周後、愛三が固まってペースを上げ始めた。それと前後して雨が降り始め、13周目の登りで一気に集団が絞られた。30人ほどになった集団は逃げを飲み込んだ。自分はこのペースアップは問題なく対応できたが、両ふくらはぎが攣り始めた。誤魔化しつつ走っていると今度は前腿が登りで攣りかけるようになった。そのため、道中は自分からは動かず温存と回復に努め、最後の展開に賭けることにした。
石上などが散発的にアタックするが決定的にはならず、マトリックスのコントロールで終盤へ。ラスト1kmの登り口で腰を上げると同時に一気に脚が攣ってしまい、それ以上踏めなかった。
良く粘ったし、中盤以降の立ち回りはあの状況では間違っていなかったと思う。集団待機では自分の勝ち筋は薄いが、あの脚で早めに動いていたらきっと自滅していた。人数が多い序盤に不安定な位置取りでダメージを受けたことは終盤の余裕のなさの一因だろう。序盤の展開に参加する上でも問題で、これは去年あたりから引き続きの課題。大人数で練習する機会が減ったからではないかとも考えている。補給が足りなかった可能性もある。エネルギー切れ感はなかったが、水はもう少し飲んでも良かったかも。最後の登りにはもっと位置を上げて入るべきだった。踏めないかもと弱気になっていた。
2人に色々助けてもらったのに結果に繋げられなかったのが申し訳ない。走り方次第で展開に絡める立ち位置にいる手応えはあるので、自信をもって挑戦していきたい。

 
 

小畑選手(JPT):
播磨ロードコース。ここ数年トラブル続きで良い印象がなく今回払拭したいと思いスタート準備。雨天のレースが続いていたので雨にならなかっただけ幸せにスタート。コースは前半の道路幅が狭く前に居ないと脚をひたすら使うドックファイトコース、後半は比較的流れる緩いアップダウンとコーナーが続き、最後ホームストレート前に少し斜度のある登りという分かり易いコース。スタートから前に居ないと絶対に駄目だと先頭に3人で並ぶ
いつもはある程度平和に突っ込んでくる選手がいたら譲りますが「今日変に突っ込んできたら競りますよ」と意思表示しながらポジション主張。リアルスタート後、前半から逃げたい選手がアタックするが前戦掛川のイメージがあるのか簡単には逃げが容認されない。
3週目、関口君も逃げたい様子でアタックに参加していたが、後ろに連れている選手が悪く集団を引かされているだけになり、先頭交代してもらえない状態で集団のペースも遅くなる。この少し遅いペースの集団からカウンター的に抜け出たのがこの日の逃げメンバー。逃げが容認されてペースが落ち着くのが生き残りを目指す自分には1番良い展開と思っていました(消極的)。
メイン集団が落ち着き、先頭とタイム差が開きだしたタイミングで関口がブリッジしたいと話に来る。今からだとちょっと無理があるし、タイム差をコントロールするのにもベルマーレとしても選手出さないといけないから辛いよと話す。関口に少し落ち着いて後半に向けて脚を貯めた方が良いと話したけど、若い関口君は前に飛んでいきました。ここは本当は自分がローテに参加できたら良かったが現状力では厳しい。才田君が居れば(笑)。
その後はしばらく落ち着いたペースで米谷君と集団前方を意識してポジションニングするが、集団が落ち着いてコントロールに入ってしまい、各チームがトレインを組み出して列が長い!!。その上、前半の区間でもスピードがたいして速くないのにみんな一列になるので隊列が長い!!…みんなもっと上手く走れば楽に走れるのに…
フィニッシュ前の最後の登攀で、1分程度の高強度が辛くなり(体重とトレーニングボリューム不足のせい)、9周目の最後に遅れる。その後は3周してDNFでした。月末の群馬に向けて更に準備したい。

 
 

宮澤監督から


 

播磨は群馬のように流れるコースではない。誰でもアタックできるわけでもない典型的な集団前方が優位なレースコースなだけに序盤の逃げに乗れなかったのは残念。
日本のレースは道路が細い周回コースが多いのでコントロールしているチームの後ろに他のチームが並ぶと本来展開させなければいけないチームが後ろに回ってしまいレースが成り立ちにくい現状がある。そのことも考慮して関口が前を引くことにも意味があったと考えている。この辺は他のチームにも話そうと思っている。
米谷は集団内で後ろに回ることが多く、前方の選手が踏み始める中盤で少し消耗しているようにも見えた。何かしらの突破口をレースの中で掴めると良いと思う。粘りの走りは流石、関口にとっても良いお手本になっていると思う。小畑はだいぶ走れるようになってきたと思うし、このコースで粘れていたので、群馬に期待している。
Elite Teamの北川選手は、全体的に最後まで自分の力をマネージメントするところまで至らなかった。積極的に動いての走りではなく、集団ないで立ち回っても残れなかった印象。レース後の腰痛も今までとは出方が違うとはいえ、強化に時間がかかっていることを感じた。群馬は得意なコースになるので、積極的な走りを期待している。
知名選手の2日目は前半は位置取りなど良い走りが見れた。実力的に劣っているが、秦野に引っ越してきてトレーニング環境も良くなりつつあるので、どこまで成長できるか楽しみにしている。

 

関口 +¥5,000
米谷 +¥3,000
小畑 +¥1,000

 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.