04JUN.2023@日本CSCロードレース, DAY02

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日本CSCロードレース, DAY02
– 静岡県伊豆市/日本サイクルスポ–ツセンタ–(8kmサーキットコース) –
8.0km/14周 112km(JPT+E1)

 
【JPT+E1】


1位 内田 宇海(弱虫ペダル サイクリングチーム) 3:16:24 ave34.21km/h
OPEN 門田 祐輔(EF Education-NIPPO Development Team) +00:09
2位 寺崎 武郎(バルバサイクルレーシングチーム) +01:00
3位 島崎 将男(北海道帯広南商業高等学校) +01:04
4位 木村 純気(CIEL BLEU KANOYA) +01:04
5位 安原 大貴(マトリックスパワータグ) +01:16
6位 小林 海(マトリックスパワータグ) +02:35

19位 米谷 隆志(Bellmare Racing Team) +07:45
DNF 北川 魁之介(Bellmare Elite Team)
DNF 知名 透真(Bellmare Elite Team)
DNF 小畑 郁(Bellmare Racing Team)
DNS 関口 拓真(Bellmare Racing Team)

 


 

4月末に開催された東日本ロードクラシックから1ヶ月以上の間を置いて実業団レースが再開。6月3日(土曜日)と4日(日曜日)の2日間にかけて「日本CSCロードレース」が開催されました。なお、初日土曜日は台風2号の影響で中止となり、2日目のみの開催となっています。今回の舞台は3週間後に行われる全日本選手権と同じ日本サイクルスポーツセンター。コースも全日本選手権で使用される8km周回コースとなり、全日本選手権へ向けたコースチェックやイメージトレーニングにうってつけの大会となりました。
台風一過で良く晴れた日曜日。8kmを14周回する全長112kmのレースのスタートラインには、米谷隆志選手と小畑郁選手に加えて、北川魁之介選手と知名透真選手も並びました。今回は交流戦形式での開催となり、普段JプロツアーとJエリートツアーE1クラスタを走る選手達が混走するレースとなっています。
午後1時45分にスタートすると、1周目からマトリックスパワータグの小林海選手が強烈なペースアップ。3周目付近で十数名の集団が先行し、その後にメインとなる集団、さらに遅れる選手と続く展開になりました。逃げ集団に乗れたのは米谷選手ただ1名。メイン集団でもJPT選手とE1選手が生み出すハイペース状態となり、小畑選手、知名選手、北川選手と次々と遅れてしまい、この3名はレース序盤でのDNFとなってしまいました。全日本選手権前哨戦でもある今回のレース。スタート直後から厳しい展開となり、特に普段E1を走る北川・知名の両選手にとっては何も出来ないままのレースとなってしまいました。
一方、逃げたはずの集団も落ち着くこともなくハイペースでの周回を継続。これに耐えきれなかった米谷選手も逃げからドロップしてしまいます。その後、元チームメイトの中里マサル選手(Rapha Cycling Club)と合流して前を追いますが後続のメイン集団に吸収。そのままメイン集団でのレースとなり、19位でのフィニッシュとなりました。出走112名で完走は21名。今回はかなり厳しいレースとなりました。

 
 

PHOTO REPORT (JPT+E1)


 

スタートラインに並ぶ4選手。今回のレースからジャージが変わりました。
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JPT+JET E1の交流戦形式のレースがスタート。北川選手と米谷選手が集団前方でスタートしていく。この位置取りが効いていたのかもしれない。
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3周目に入る集団。先頭の十数名以降ですでに集団が分裂しつつある。たまたまだが…中里マサル選手・米谷選手・門田選手・寺田選手とBellmareの現役&卒業生が並んだ。
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小畑選手、知名選手、北川選手とメイン集団からも遅れ、3名共に序盤でのDNFとなった。
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先行集団を牽引する米谷選手。だったが…
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脚を止めない先行集団のハイペースに米谷選手もドロップ。元チームメイトの中里選手とのランデブーが続いた。
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メイン集団に吸収された後もキツイ周回が続く。
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19位フィニッシュでレースを終えた米谷選手。
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共に闘った中里マサル選手。
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今回のレースからチームジャージが変更となりました。
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RIDERS REPORT


 

知名選手(JET E1):
内側に並んでしまったために位置を上げる流れにうまく乗れず、集団中程でアクチュアルスタートとなった。先週の美山ロードから調子を上げられていた感覚があったので、しっかりと食らいつきたい。一つ目の上りは耐えられたが、次の上りでペースアップする力がなく山岳賞の上りで遅れてしまった。その後は10人ほどの集団で回していたがそこからもドロップしてしまい、4周目で足切りとなった。
来週は群馬、月末には美山で全日本があるので、しっかりと準備をして臨みたい。

 
 

北川選手(JET E1):
結果から言うと、何もできなかった。
宮澤監督と試走に出てコースを教えてもらい、こう走ればよいというイメージは明確に持てたがそれを実行することができなかった。スタートはローリングスタートで最初上りの入り口では前に入れたが、その後の下りで集団の中に入ってしまい、ずるずるポジションを下げてしまった。
そのままアクチュアルスタート。後ろで引きずり回されてしまう。ホームストレートに帰ってきてが、ポジションを上げることができず2周目へ。山岳賞の上りで遅れてしまった。そして、5周目終了時にタイムアウトとなった。位置取り、フィジカルともに力不足だった。
来週は群馬。やるべきことをしっかりやって来週を迎えたい。

 
 

米谷選手(JPT):
GWの合宿から強度、ボリュームともに良い練習が積めていたが、若干やり過ぎたようで2週間前から軽いオーバートレーニングの兆候が出ていた。レース前週にそれに気づき、1週間は刺激入れのみにして調整。リミッターがかかったような感覚はだいぶ抜けたが、調子は出たとこ勝負だった。全日本と同じ8kmコース。ギア比など機材チェックの意味合いもあった。
1周目から予告通りマリノさんがハイペースを作り、集団は崩壊。徐々にペースは落ち着いていったが、4周目までに10人ほどに。なるべく前にでないようにして省エネに努めたものの、5周目の山岳賞登りが耐えきれずに脱落。自分の少し前に遅れていたマサルさんと合流してしばらく走ったが、一度使い切った脚が回復せずここからも遅れ、さらに後ろのパックに。レース半分を残し脚はすでに死んでいた。山岳賞登りはなるべく前で登りはじめ、苦しい時は遅れながら頂上で接続するようにして延命。終盤は腹痛にも苦しんだ。完走のためのペースアップをどうにか乗り越えたラスト2周からトップ10をかけた戦いが始まったが、遅れないのがやっと。結局そのままゴールした。
あと登り2,3個を耐えればペースが落ち着き、前の集団に残れていた可能性が高い。このあと一歩を耐えられる心身を練習やレースで追い込むなかで作りたい。身体は思ったより動いてくれた。オーバートレーニングのダメージは最低限に抑えられそうで一安心。次の群馬、その先の全日本に上手く繋ぎたいところ。ペースが落ちると39-30のローギアが若干足りなかった。ロー32か34を全日本までに導入したい。補給食も工夫した方がよさそう。今回は余裕のなさからジェルしか取れなかった。もう少し簡単に開けて一口で食べられる固形物を全日本では持っていきたい。

 
 

小畑選手(JPT):
トレーニンがは嘘をつかない。例年トレーニングボリュームが稼げる5月にあまり乗る事が出来ず。今季アダム先生のアドバイスのもと取り組んでいる高強度インターバルも出来ていませんでした。アップ時の心臓の回転は良かったのである程度うまく身体が動いてスタート出来ると思ったのですが、ローリングスタートが終わり、8kmコースの急斜面に入ると、位置取りが良くない事もあって脚を使いながら集団を追いかけなければならない悪循環。一周回ってくる頃には集団から完全に切れてしまいました。その後2周回してDNF。
6月7月とレース続くのですが、割り切ってトレーニング強度、ボリュームを稼ぎ、レース走れる様にしたいと思います。

 
 

宮澤監督から


 

全体的にトレーニンングレースという位置付けの中でサバイバルな展開となった。E1の二人は前に出るためには集団の中にいてはダメだし、集団の中でポジションを下げてしまうなど緊張感のないレースとなった。試走においても、左側を上っていた点や実際にこれからどう走るべきかをイメージできてないままレースに入ってしまっており、スタートの位置にも注意が出来ていない。米谷は少し追い込み過ぎてしまったのが悔やまれるがもう一歩だった。全日本まではレースが続くのでその中で調整を進めてほしい。小畑は群馬でしっかりと米谷のサポートを!!

 

米谷 +¥3,000
小畑 ±¥0
北川 -¥1000
知名 -¥1000

 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.