15JUL.2023@第3回JBCF石川クリテリウム, JPT#10

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第3回JBCF石川クリテリウム
– 福島県石川郡石川町/モトガッコ周辺特設コース(1.8km周回コース) –
1.8km/15周 27km(ジュニア)
1.8km/25周 45km(JPT)

 
【ジュニア】


1位 北川 魁之介(Bellmare Elite Team) 40:34 ave39.92km/h
2位 佐藤 愛祈(ハヤサカサイクルレーシングチーム) +00:13
3位 岡崎 一輝(Yamanakako Cycling Team) +00:21
4位 竹田 天飛(保土ケ谷高校自転車競技部) +00:23
OPEN 藤澤 勇聡(紫波総合高校) +00:23
5位 知名 透真(Bellmare Elite Team) +00:23
6位 太田 力斗(群馬グリフィンエリート) +00:24

 
【JPT】


1位 岡本 勝哉(TEAM BRIDGESTONE Cycling) 1:01:24 ave43.96km/h
2位 孫崎 大樹(KINAN Racing Team) +00:00
3位 津田 悠義(KINAN Racing Team) +00:01
4位 石原 悠希(シマノレーシング) +00:01
5位 中井 唯晶(シマノレーシング) +00:02
6位 兒島 直樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +00:02

18位 米谷 隆志(Bellmare Racing Team) +01:38
DNF 関口 拓真(Bellmare Racing Team)
DNF 小畑 郁(Bellmare Racing Team)

 


 

7月15日(土曜日)と16日(日曜日)の2日間、福島県石川町を舞台にJプロツアー第10・11戦となる「第3回JBCF石川クリテリウム」と伝統の「第21回JBCF石川サイクルロードレース」が開催されました。Bellmare Racing Teamからはジュニア・カテゴリに北川魁之介選手と知名透真選手の2名。そしてJプロツアーには米谷隆志・小畑郁の2名に加え、欧州遠征から帰国した関口拓真選手、そして2日目のロードレースには怪我による長期療養から戻ってきたが才田直人選手が出場しました。才田選手は今季の鹿児島遠征以来のレースになります。
初日の土曜日は石川町のモトガッコ周辺に設定された1.8kmの特設周回コースでクリテリウム・レースが開催されました。まずはジュニア・カテゴリに知名選手と北川選手の2名が出場。きついインターバルに多くのジュニア選手が苦しむ中、北川選手は逃げにブリッジをかけたり、自ら先行したりと積極的な走りを見せます。知名選手も集団から遅れることなく勝機を狙う走りを続けました。レースの中盤が過ぎた辺りで北川選手が逃げを形成。2名での逃げが続きましたが、その後単独での逃げで周回を重ねる展開となります。北川選手はそのまま集団の追走を退け、後続に13秒差をつける一人逃げで見事優勝を飾りました。北川選手の優勝は春に開催された富士クリテリウムからの2勝目となります。一方、集団でのスプリントを狙った知名選手でしたが、終盤で痛恨の落車。それでもレースに復帰し5位で表彰台に上がりました。
続いて行われたJプロツアーには関口・米谷・小畑の3選手が出場。序盤からハイペースな展開となり、ブリヂストン、シマノ、KINAN勢を含む先行集団と後続集団に二分されました。唯一先行集団に入った関口選手でしたが集団内での位置取りに苦労している様子。集団後方で振り回される状態となり先行集団から遅れてしまいます。後続集団には米谷選手と小畑選手が位置取って周回を重ねていきますが、ここから小畑選手がドロップ。後続集団で最終周回まで生き残った米谷選手が18位でレースを終えました。後続集団から遅れた小畑選手はDNF。また関口選手も翌日のロードレースを見据えてのDNFとなっています。

 
 

PHOTO REPORT (ジュニア)


 

午前中のレースのためウォームアップを始める北川選手と知名選手。
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レースまで時間のあるベテラン勢は気ままに過ごす。
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ジュニア・カテゴリのスタートライン。
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序盤から積極的に集団前方で展開する2人。
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連携しながら位置取り、妙に同じ動きを見せる2人。
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逃げ始める北川選手。
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知名選手もブリッジのチャンスを狙い、追走集団の先頭に。
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見事単独で逃げ切った北川選手が優勝。落車してしまった知名選手も5位入賞。
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表彰台に上がった2人。
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PHOTO REPORT (JPT)


 

Jプロツアーのスタートライン前方には少しでも優位にレースに臨む姿勢を見せる小畑選手。
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チームから唯一先行集団に入った関口選手。
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レースに食らいつく小畑選手。
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米谷選手は後続集団で周回を重ねる。
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先行集団から遅れた関口選手は翌日のロードレースを見据えてDNF。
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後続集団でのスプリントにもトライした米谷選手は18位フィニッシュ。
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レースを終えた選手達。初日、お疲れ様でした。
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RIDERS REPORT


 

知名選手(ジュニア):
雨は上がっていたが路面はフルウェットな状態。高速な展開が予想されたので早めにサインを済ませ、ギリギリまでローラーを回す。序盤はリーダージャージが動いたら自分も動き、危なそうな逃げは潰していく作戦をとった。
北川選手が逃げ始めてからは集団内でアタックが頻発していたため、集団で追いつくことは無理だと思い飛び出すタイミングを伺っていたが、残り5周で落車してしまいニュートラルで復帰。ゴールスプリントに備えたが、もがき切れず5位となった。

 
 

北川選手(ジュニア):
クリテリウムは結果を出しやすいので、狙っていた。雨だったし、人数も20人くらいで並ぶの後ろでも大丈夫だろうと思ったので、ギリギリまでローラーを回してからスタート。
序盤1/3はあまり脚を使わないことを意識して走った。中盤になって前の逃げにブリッジしてみたり少し動いて行くようにした。残り10kmくらいで集団が止まったタイミングでアタック。1人乗ってきて2人逃げに。2人だったけど後ろと少し空いたのでコーナーの立ち上がりでスピードを乗せることを意識して、ペースを落とさず逃げ続けた。しばらく逃げていたらもう1人の選手がきつそうで、着き位置になり、そのまま踏んでいたら居なくなった。メーターを見たら残り7kmとかあってマジかって思ったけど、宮澤さんがペース落とすなと指示を出して下さりその通りにしたら逃げ切ることが出来た。
やっぱり宮澤さんすごいな。

 
 

関口選手(JPT):
暑さに対する心配はなかったがウェットな路面にプラスして帰国後バイクも変わったので落車しないか不安であった。安全第一に落車しないことが大前提で、その上どこまで集団に粘れるかがターゲットだった。
序盤から中盤辺りに位置取っていた。番手を上げたいが中々上げられなかった。直線で上げる脚もなかった。中切れが生まれ鹿屋の選手とブリッジ。集団についても最後尾2人は身長が高くグレーチングがあったことからコーナーで付いては離れを繰り返していた。脚力的には余裕があったが心拍が下がらずオールアウトした。後方集団に入るも心拍は下がらず頭が痛かった。明日に備えDNFした。

 
 

米谷選手(JPT):
疲れと寝不足が祟ってか酷い頭痛。朝から雨が降ったこともあって路面もウエットで、正直まともに走れる気がしなかった。本番はロードと考えていたのでリスクは負わず、安全第一でと決めてスタート。
走り始めると思ったより絶望的な調子ではなかったものの、苦しいところまで突っ込めなかった。ブリヂストンがハイペースを作る中で20番手前後を確保していたが、キナンの中切れ攻撃を読み違えて先頭との接続を失ってしまった。
第2集団もそこそこ人数がおり、前後して前のペースが若干落ちたこともあってタイム差は小康状態に。最初は前に入った関口が力尽きて戻ってきたが、しばらくして脱落してしまった。終盤にむけて少しペースアップし、完走を確定。安全そうだったので、その勢いのまま最後は珍しくスプリントしてゴール。
先週日曜からかなり調子が悪かった割には走れ、ロードに向けて希望が繋がった。完走できたのはラッキー。
前に乗れなかったのは苦しさから人任せにしたから。ここはロードにむけての反省とした。

 
 

小畑選手(JPT):
立ち上がり加速が多いクリテ、ここ数年苦手に感じていますが、気を引き締めて最初から攻めるつもりでスタート準備。アップで心拍上げておいて真っ先に並ぶ。後ろから出るより前でスタートする方が良いのは分かりきっている。
スタートしてペダルキャッチで遅れる。1kmほどローリングスタートだったのでポジションを下げずに済み助かる。落車ポイントの橋を渡り対岸の路面の若干の悪い走路でリアルスタート。みんなフレッシュなのでガンガン突っ込んでくる。ゴール地点に戻ってきた時には20番手くらい。スタート直後のクランクを過ぎて再加速。身体がまだ重いせいか加速鈍く、踏み方工夫しながら先頭集団にしがみつく。
3周目クランク後、橋に向かう直線で加速しきれず集団から少し離れたところで後ろの米谷君に前に行ってもらう。ちょい中切れしていて悪かった。コーナーの立ち上がりの踏み感が良くなく、ギヤのかけ方、足の使い方がチグハグでした。後方からきたフィッツ他の選手とローテしながら走っていたら、フィッツ相原選手が橋を超えたところで転びフェンスへ。ここでガクッとラップタイムも落ち9周してDNF。
比較的得意だったはずのクリテ&ハラハラするドックファイト出来る体を取り戻したい。

 
 

宮澤監督から


 

ジュニアは序盤から中盤にかけて知名選手の前を追いかける走りが多く感じた。逃げに乗れるようになると、後手を踏まずに良い波に乗っていけることを次回の課題にしたい。北川選手は、中盤、集団内で疲労を感じる選手の数が多くなったので、動くタイミングだと感じて逃げに乗るように指示。ブリッジも1人で追いつき体調も安定していると感じた。後ろの集団は追いかける選手が少なく、全員疲労を感じながら逃げをキャッチしたので、すかさずアタックを指示した。結局それが勝ち逃げとなり、1人になっても後ろとのタイム差が変わらず走れたのは独走力もついてきていると感じた。知名選手は、集団の頭を取って欲しかったが、落車の影響もあり5位となった。久しぶりに表彰台の1位を取れたことは、チームにとっても良いニュースになった。
JPTでは小畑選手がしっかり前でスタートするという大事な部分を抑えてスタートしていて、今回のようなクリテリウムでは若い選手に伝わると良いなと感じた。米谷は安定して脚を使うか使わないかの良い位置で走れた。関口は一度米谷のポジションまで上昇できれば完走は難しくなかったと感じた。クリテリウムはコーナー後でダンシングを多用するが、シッティングでついていけるようになるともっと足を使わずに展開できると思う。

 

 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.