23SEP.2023@群馬CSCロードレース9月大会, DAY01, JPT#14
群馬CSCロードレース9月大会, DAY01
– 群馬県利根郡みなかみ町/群馬サイクルスポーツセンター(6km周回コース/時計回り) –
6km/11周 66km(JET E1)
6km/20周 120km(JPT)
【JET E1】
1位 中島 渉(MiNERVA-asahi) 1:38:48 ave40.07km/h
2位 北川 魁之介(Bellmare Elite Team) +00:00
3位 山口 凱生(SBC Vertex Racing Team) +00:00
4位 小林 亮(soleil de lest) +00:00
5位 鉄山 智弘(MiNERVA-asahi) +00:00
6位 辻 洸之介(千葉県立銚子商業高等学校) +00:00
…
DNF 知名 透真(Bellmare Elite Team)
【JPT】
1位 中井 唯晶(シマノレーシング) 2:53:21 ave41.53km/h
2位 金子 宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) +00:00
OPEN 門田 祐輔(EF Education-NIPPO Development) +00:01
3位 河野 翔輝(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +01:04
4位 孫崎 大樹(KINAN Racing Team) +01:04
5位 大河内 将泰(CIEL BLEU KANOYA) +01:04
OPEN 織田 聖(EF Education-NIPPO Development) +01:05
6位 風間 翔眞(シマノレーシング) +02:12
…
7位 米谷 隆志(Bellmare Racing Team) +03:11
28位 才田 直人(Bellmare Racing Team) +04:41
DNF 小畑 郁(Bellmare Racing Team)
先週の南魚沼ラウンドに続くJプロツアー・ウィーク。9月23日(土曜日)と24日(日曜日)の2日間、群馬県利根郡の群馬サイクルスポーツセンターを舞台にJプロツアー第14・15戦となる「群馬CSCロードレース9月大会」が開催されました。残念ながら前週の南魚沼にて初出場&初優勝を遂げた鈴(木下)選手の出場はなし。Bellmare Racing TeamからはJエリートツアーE1クラスタに北川魁之介選手と知名透真選手の2名。Jプロツアーには米谷隆志・小畑郁・才田直人の3名が出場しました。
初日のJエリートツアーのE1は11周回66kmの短距離レース。あくまでも良い事とは言えないが、短いレースでは結果を出す北川選手が大集団スプリントの中で惜しくも2位表彰台獲得。南魚沼から調子が戻らない知名選手はDNFでレースを終えました。続くJプロツアーは20周回120kmの長距離レース。上手く先行集団に最終便で入り込むことが出来た米谷選手だったが、先行集団内での最終盤の激烈なペースアップに耐え切れずにドロップ。それでも後続からは逃げ切って、見事シングル・リザルトの7位でフィニッシュしました。メイン集団でのレースとなった才田選手も抜け出しを図るなどの動きを見せつつ28位完走となりました。
PHOTO REPORT (JET E1)
見事2位表彰台に上がったJエリートツアーE1の北川選手。
※移動の都合上、この日のE1レースは撮影できず。
PHOTO REPORT (JPT)
小畑選手もなかなか調子が上がらないが、序盤はメイン集団に食らいついていく。
集団最後尾が定位置の才田選手だが、終盤はメイン集団から追走に出る動きも見せつつ28位完走。
最終局面の戦いで完全に脚を使い切った米谷選手は単独で7位フィニッシュ。
RIDERS REPORT
知名選手(JET E1):
前戦同様耐えるレースとなった。路面はウェットで落車が起こりやすいコンディションなので、落車回避の為2、3周は前に出る走りを意識。心臓破りの坂を集団前方で入り集団後方で抜け、少しでも無理をしない走りを心がけたが、残り距離半分で集団から離れてしまい6周でDNFとなった。
北川選手(JET E1):
雨上がりの少し肌寒い天気だった。会場入りがギリギリだったのと、出走人数も60名ほどと少なかったのでアップを直前までして後ろの方に並んだ。スタートはローリングだったのでアクチュアルスタートまでに前の方へ上がる。作戦としてはスプリントに向けて脚を溜めつつ、有力選手の動きには乗っかって後手後手にならないように使用と考えていた。
序盤は逃げが少人数いたが逃げ切らなそうなのでスルー。脚を使わないことに集中した。中盤、残り25kmくらいだったと思う。高岡選手が心臓破りで2周連続くらいでアタックした。2回目のアタックのあとカウンターアタックをしたが、誰も反応せず1人で抜けてしまったので集団に戻った。そこからはゴールスプリントに向けてひたすら脚を貯めた。
ラスト。ゴール前。心臓破りはほぼ全開で登っていい位置を確保した。スプリントはミネルバのリードアウト、中島選手、山口選手、自分の順で開始。右からだったら行けそうと思って右から突っ込んだけれど、車輪一個分くらい届かなかった。
群馬でスプリントで勝負に絡むやり方が分かった。途中のアタックは無駄だった。勝てなくて悔しい。明日は勝ちたい。
米谷選手(JPT):
南魚沼の後から若干膝に違和感があり、ケアしながら迎えた群馬。調子は悪くなく、ゴール勝負では勝ち目はないので前々で勝負したかった。
序盤は互いの出方を探るような膠着感があったが、金子くんがレースを動かしていった。2周連続で心臓破りを下から上まで踏み続け、2回目はバックストレートまでを繋げて攻撃したことで逃げが成立。自分は最終便でジョイントし、前待ちしていた数名と合わせて逃げ始めた。
非常にきついペースで、リミットを超えていると感じたためローテを何回かスキップ。しばらく耐えるとタイム差が1分を超え開いていき、生き残りに成功。水とジェルをこまめに取りつつ、終盤のペースアップに備えた。孫崎さんはキナンが集団を引いているという情報を元に中盤回らなかった。終盤に向けて逃げ切り確定のためにペースが上がっていくと金子くんと吉騎が強く、長引きしなくても脚を削られた。集団が止まりタイム差が開いてもペースはさほど落ちず、最終局面へ。
残り5周の心臓破りで金子くんがアタック。自分だけ出せるパワーが低すぎて対応できず完全に遅れるも、続く門田のアタックに前が若干緩んだことでホームまでを使ってどうにか復帰。ここで完全に脚を使い切ったので、少しでも長く逃げ集団に留まるため着き位置になった。残り3周までは耐えたが、心臓破りでのアタックで千切れた。あとはペースを刻み、集団からは逃げ切ってゴール。
やれる事はやったが力負け。頑張った。最後の着き位置も怒られたが、あれ以外の選択肢はなかった。中盤孫崎さんが回らなかったのはキナンの情報戦だったと後から知った。ああいうのもあるのかと勉強になった。膝に軽い違和感と、久しぶりに腰に痛みがあったのでAKさんにケアしてもらって2日目に。
小畑選手(JPT):
この夏うまく稼げなかったトレーニングボリューム減少の影響が大きく、ベースの力が足りない感じが顕著、短めのインターバルでもパワー不足を感じる。
距離もあるので序盤のレースが落ち着くまで我慢すれば何かチャレンジ&ゴール目掛けるレースが出来るかなと思いましたが、そんなの甘い考えでした。予想以上のハイペースが続き4周目の心臓破りでドロップ、あとは2周してDNFでした。
あとすこし我慢出来ていれば集団が落ち着いていたのがバックストレートでのスレ違いでも確認できたのでそこが我慢できない低レベルと言う事です。
才田選手(JPT):
雨は上がったが、路面がウェットの状態でのスタートだったため、いつも以上にビビって最後尾で車間を切って安全第一で粘る。なかなかきつい。1時間弱経過して、やっと前が見えた時には米谷が逃げに入っていたので、他にできることもなく集団待機。ラストで集団からの抜け出しにトライするも失敗。最後は流してゴール。
宮澤監督から
群馬のDay1は前半のスピードのある展開の中で、どうタイミングよく抜け出せるかが逃げ集団に入るポイントとなる
集団前方の動きを把握し、ごっそり抜け出した逃げ集団の中に米谷が入り、逃げ切りも十分な展開となる。2週間前に感染したコロナからの復帰が心配だったが、中盤以降まで落ち着いて周回をこなしエネルギー不足もない。
金子選手など、ロングアタックを使って集団を小さくしたい選手が入っているので、仕掛けも早い。残り5周から絞られた集団になんとか米谷がぶら下がるが、程なく切れてしまい1人旅となった。それでも、後ろの集団に吸収されることなくレースを終えられて良かった。体にはダメージはあるものの、積極的ないいレースを走ってくれた。
E1のレース。北川選手が集団の中段から前方で走っているが、展開に積極的に乗っている印象はなかった。途中、単独で抜け出したが、集団は追う動きはなく放置状態だが差が開いていくわけでもなく微妙な展開に。すぐに集団へ戻し、スプリントの展開に備えるように指示を出す。
逃げに乗るなら、もっといいタイミングの逃げはそれまでにもあったので、他の選手の良いタイミングで決まる動きに乗っていく展開を見る力を持ってほしい。レースはスプリントの展開の中、2位でゴールとなった。
全体的に、スプリント以外はあまり良い流れの中で走れている印象がなかったので、レース全体を通して展開にうまく絡んでいく動きをして欲しい。
Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.