21-22OCT.2023@第3回JBCFかすみがうらタイムトライアル/第3回JBCFかすみがうらロードレース, JPT#16/17

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第3回JBCFかすみがうらタイムトライアル/第3回JBCFかすみがうらロードレース
– 茨城県かすみがうら市坂・田伏 特設コース –
3.7km/1周  3.7km(ITT)
4.8km/15周 72.0km(RR JET E1)
4.8km/23周 110.4km(RR JPT)

 
【1日目タイムトライアル: JET E1】


1位 山里 一心(チームロチ”ャース) 4:50.403 ave45.86km/h
2位 大倉 啓悟(iNERVA-asahi) +0:09.033
3位 大森 虹亮(BMレーシングZUNOW) +0:13.343
4位 菅田 有記(Promotion x Athletes CYCLING) +0:15.251
5位 島口 絢伍(mkw) +0:15.419
6位 市村 直生(湾岸サイクリング・ユナイテッド) +0:15.738

30位 北川 魁之介(Bellmare Elite Team) +0:28.431
48位 知名 透真(Bellmare Elite Team) +0:46.668

 
【1日目タイムトライアル: JPT】


1位 金子 宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) 4:36.063 ave48.24km/h
2位 松田 祥位(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +0:04.908
3位 伊藤 恭(群馬グリフィンレーシングチーム) +0:07.216
4位 山本 哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +0:08.513
5位 内田 宇海(弱虫ペダル サイクリングチーム) +0:11.694
6位 伊澤 将也(CIEL BLEU KANOYA) +0:12.167

41位 小畑 郁(Bellmare Racing Team) +0:40.933
DNF 米谷 隆志(Bellmare Racing Team)

 
【2日目ロードレース: JET E1】


1位 森口 寛己(JIN CYCLING TEAM) 1:40:57 ave42.79km/h
2位 永井 健太(Promotion x Athletes CYCLING) +00:00
3位 大森 虹亮(BMレーシングZUNOW) +00:01
4位 渡辺 悠太(チームロチ”ャース) +00:01
5位 中川 由人(SBC Vertex Racing Team) +00:01
6位 雑賀 大輔(湾岸サイクリング・ユナイテッド) +00:01

24位 北川 魁之介(Bellmare Elite Team) +00:46
DNF 知名 透真(Bellmare Elite Team)

 
【2日目ロードレース: JPT】


1位 山本 哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling) 2:31:48 ave43.63km/h
2位 寺田 吉騎(シマノレーシング) +00:03
3位 松田 祥位(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +00:11
4位 兒島 直樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +00:13
5位 内田 宇海(弱虫ペダル サイクリングチーム) +00:26
6位 石原 悠希(シマノレーシング) +00:38

15位 米谷 隆志(Bellmare Racing Team) +04:20
DNF 小畑 郁(Bellmare Racing Team)
DNS 関口 拓真(Bellmare Racing Team)

 


 

前週のJAPAN CUPを終え、2023年のJプロツアーはいよいよ最終ラウンドを迎えました。10月21日(土曜日)と22日(日曜日)の2日間、茨城県かすみがうら市の霞ヶ浦湖畔を舞台にJプロツアー第16・17戦となる「第3回JBCFかすみがうらタイムトライアル」と「第3回JBCFかすみがうらロードレース」が開催されました。
Bellmare Racing TeamからはJエリートツアーE1クラスタに北川魁之介選手と知名透真選手の2名。Jプロツアーには米谷隆志・小畑郁の2名が出場。北川選手、知名選手と小畑選手は土日共に参戦。米谷選手は2日目のロードレースのみとなっています。
初日土曜日は個人タイムトライアル。霞ヶ浦湖畔に設定された3.7kmのコースで開催されました。この日出場した3名はTTバイクは持ち込まずに普段のロードバイクで出走。そのためトップタイムに迫ることはかなわず、JET E1の北川選手が30位、知名選手が48位、JPTの小畑選手は41位で初日を終了しました。
続く日曜日のロードレースは前回大会と同じく4.8kmの周回コースで開催。風を遮るものが何もない霞ヶ浦湖畔区間が「耐える区間」となり、フィニッシュ前の狭い登坂区間が勝負所となっています。JET E1のレースは15周回のレース。北川選手は終始先頭付近でレースを進め、ラスト数周回は単独での逃げも見せてくれましたが集団に吸収。最後は集団から少し遅れての24位フィニッシュとなりました。一方、今季後半のレースで急に調子を落としている知名選手。最後のレースではと意気込んでスタートしましたが3周目の湖畔区間で耐え切れずDNFとなってしまいました。
続くJプロツアーの最終戦。ここは前週のJAPAN CUPオープンレースで2位表彰台となった米谷選手に期待がかかります。JPTは23周回のレースでしたが、3周目の登坂区間で強豪選手達がごっそり逃げに入ったところでレースは事実上終了。第2集団に入った米谷選手らの必死の追走も実らず、米谷選手は14位、小畑選手はDNFで最終戦を終えることとなりました。

 
 

PHOTO REPORT (土曜日 個人タイムトライアル)


 

霞ヶ浦湖畔の個人タイムトライアルコースに挑んだ北川選手、知名選手と小畑選手。
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PHOTO REPORT (日曜日 ロードレース)


 

JET E1のスタートライン。
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北川選手は先頭付近、知名選手も集団中頃で登坂区間をこなすレース序盤。
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3周目、風の強い湖畔区間で知名選手が遅れてしまった。
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集団先頭で展開する北川選手は一時単独での逃げに。
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単独逃げは実らず、集団から少し遅れて24位でフィニッシュライン越えた北川選手。
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2023年最終戦に挑む小畑選手と米谷選手。
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スタート後の2周回はメイン集団内で登坂区間をこなしていく米谷選手と小畑選手だったが…。
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3周目の登坂区間でレースは複数個の小集団に分解した。
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第2集団で前を追う米谷選手。
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小畑選手は第3集団付近でレースを続ける。
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追走も叶わず後続集団で周回を重ねる米谷選手だったが、着順を狙う意志は忘れず。
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後続集団の前方でフィニッシュし14位でレースを終えた米谷選手。
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今季一緒に戦った関口選手と才田選手は不在ですが…2023年もお疲れ様でした。
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RIDERS REPORT


 

知名選手(JET E1):
JBCF最終戦。不調から抜け出すラストチャンスだと思って走った。TTは試走ができなかったこともあり、準備が足りなかったことを痛感した。
2日目のロードレースはDNFが続いているので集団で完走することを目標とした。前半ペースが速くなったところで集団に残らないと完走はできないと思ったので、招集ギリギリまで足を回し身体を温めてスタート。1周目の登りを集団の中程で入ったが、40秒の高パワーを維持できずに位置を落としてしまう。2周目もギリギリで登り終えたが、3周目湖畔の直線でドロップしてしまい5周DNFとなった。高パワーを出すことができていなかったので練習を見直して来シーズンは調子を上げていきたい。
今年のJBCFは終わりだが、1週間後には四日市ジュニアがあるのでしっかりと完走して来シーズンにつなげたい。

 
 

北川選手(JET E1):
今シーズンのJBCF最終戦。クリテリウムのようなコースで上りも40秒と得意なコース。道が狭くコーナーも狭く集団も割れやすい。だから、序盤から中盤にかけては積極的に逃げに乗っていく。最後は集団だったらスプリントで狙う。というイメージでスタートした。
出走は80人程と少ないが、前に居ないと話にならないコースなのでローリングからどんどん前へ上がっていく。2周目に入る頃には集団の前の方に上がることができた。集団はアタックが頻発してあまり落ち着かない感じ。序盤から中盤にかけては15番手以内キープしながら、中川選手や雑賀選手などのアタックに乗りながら走った。逃げたかったので集団と少し差が開いたときは積極的に踏むも抜け出す事は出来なかった。抜け出すことは出来なかったけど、集団前方で走ることでコーナーのインターバルもあまり掛からず、集団が割れた時も前で待てていたので結果的にはよかった。逃げれたらよかったけれど、逃げれなかったので残り25kmくらいからはスプリントに向けて脚を貯める走りに切り替えた。
残り10kmくらいで、アタックが落ち着いて集団が緩んだところで自分の前にいた選手がフワフワと加速。湖畔から上りに行く右コーナーもすぐだったので、集団の前でコーナーをクリアしたいと思い着いていく。その選手が集団の先頭に出て先頭を代わり10秒くらい引いて後ろを見たら集団が数十メートル離れていた。かなり飛び出してしまい、集団に戻るのもなんだなぁという距離だったので、当初のプランとは違ったが逃げ始めることにした。逃げ切りに向けて全開で行くも、力が足りず残り1kmで吸収されてしまった。集団につくことを試みたが、吸収された瞬間、気が抜けたのか脚が攣ってしまい集団には付けず。そのまま集団から少し後ろのところでのゴールとなった。
昨年は走りたい位置で走れなかったが今年は走りたい位置で走ることが出来た。残り10kmで逃げたのは、スプリントが得意な自分にとっては逃げたこと自体が失敗だった。逃げが不利になるのに行ってしまったのは、少し冷静さが足りなくて行ってしまったところもあると思う。一方で逃げ切りを成功させるためには飛び出した直後の上りをもっと全開で行く必要があったと思う。そこで大きい差が着いていたら集団はもっと牽制していたのではないか。TT能力が足りなかったのは言うまでも無いが、上りきりでの差が10秒じゃ無くて20秒くらい着いていたら結果は変わっていたかもしれない。
今年のJBCFのレースはこれで終わりだが、来週四日市ジュニアがあるのでそこで勝てるように頑張ります。

 
 

米谷選手(JPT):
自分の今シーズン最終戦。得意とは言えないコースだが、調子が良いのは間違いない。コンチネンタルチームがBSとシマノ しかいないため、序盤勝負の分かりやすい展開になると予想。まずは集中してそこに残ることを目指した。
リアルスタートまでに最前列を確保。そこを維持して田んぼ区間に入り、ポジションを維持して湖畔へ。弱ペ2人とシマノがアタックしたが、さすがに早いと感じスルー。コーナーの位置取りで少し番手を落とし、登りをそのままクリアして2周目へ。前へ前へと意識したが、ローテに入れるポジションまでは上がれず。シマノが固まった少し後ろで登り、3周目に入った先でぶちぶちと集団が割れた。きつい場所で割れたため自分含め誰もそのギャップを埋められなかった。
先頭と追走は人数的には最初ほぼ互角だったが、力の差は決定的で差は詰まらなかった。主に金子くんのペースに耐えられず少しずつ人数が減っていき、自分も7周目あたりで脱落。久しぶりに腰がとても痛かった。休みながら後ろのグループに合流した。思ったよりいいペースで回っており、完走はあり得ると感じたので自分も協力し、追走までは回収。
最終周、グリフィンが作戦会議しているのを横で聞いていたので、湖畔で金子くんを先頭に上がっていくグリフィントレインをマークして便乗。4番手あたりで登りに入り、後ろから飛んでいった2人には着けなかったが他の全員は前に出さずにゴール。
勝負できるかが序盤で決まったのは予想通り。残れなかったのは、積極性が足りなかったから。弱ペが2人で行った時に勇気を出しても良かったし、2周目の登りにシマノと並んで入っても良かった。スピードが速いところで風を受ける自信が足りず、行動できなかった。最後の登りスプリントにトライしたのは経験になった。位置取りは上手くいったが、ギア選択のミスで先着した2人にはつけなかった。
自分のシーズンは一足先にこれで終わり。上手くいかないこともあったけど、怪我なくレースを楽しめたいいシーズンだった。その中で群馬でトップ10に2回入れたのは、自分の可能性を広げる結果だったと思う。悔しかったことは来シーズン以降の糧にしたい。ありがとうございました。

 
 

小畑選手(JPT):
昨年同様TTマシンの準備はせずDHパー無しのロードバイクで出走。風の強さ風向きなどが昨年よりも良かった事もあり、体調的なコンディションは昨年よりも良いとはいえなかったのですが昨年よりタイム的には5秒ほど更新してゴール。みんなコンディションがいい事、TTバイクを持ち込んでいる選手が多い事もあり、全体的成績は昨年よりも下がりました。来年はしっかり準備して走りたいです。
今年のロードレースは2月の鹿屋ロード・志布志クリテを走り、掛川で落車に巻き込まれて以降は仕事の都合もありトレーニングボリュームを確保できず苦しんだ1年でした。後半戦は少し余裕も出て少しは乗れて来たのですが、今回の霞ヶ浦も序盤のスピードアップで遅れ、千切れ集団を組織してメイン集団を追いかけましたが、あと少しが追いつけず追走の足並みも揃わず。思ったよりもタイム差のつくペースは少なかったのですが、10周程してのDNFでした。あと少しが追いきれないパンチ力の無さ。ベースパワーの低下を切実に感じたレースでして。
JBCFはこれが最終戦でした。来年もJPT走るチャンスがあれば、しっかり準備して見てわかる違いをリザルトで残したいです。

 
 

宮澤監督から


 

霞ヶ浦はコースが特殊。ロードレースのていをなさないこのコースは集団前方での動きを見逃して乗り遅れるとレースにならないと思っていたが…JPTは2周目でレースが決まってしまった。第2集団に入った米谷は、前を追う展開の中で体力を使い果たしてしまう展開となった。E1の北川選手は終盤の逃げで泳がされてしまう展開にはなったが、ここで押し切る力があれば面白い展開だった。

 

米谷 ¥0
小畑 ¥0

 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.