23MAR.2024@2024JBCF真岡芳賀ロードレース, JPT#3

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2024JBCF真岡芳賀ロードレース
– 栃木県真岡市井頭公園東側特設コース(7.2km周回コース) –
7.2km/ 9周  64.8km(JET E1)
7.2km/14周 100.8km(JPT)

 
【JET E1】


1位 中川 由人(SBC Vertex Racing Team) 1:33:52 ave. 41.42km/h
2位 武井 裕(TRYCLE.ing) +00:00
3位 至田 恵人(OUTDOORLIFE Racing) +00:00
4位 阿蘇 来夢(作新学院大学) +00:01
5位 藤本 元貴(Bellmare Elite Team) +00:01
6位 中山 竜一(EQADS) +00:01

50位 知名 透真(Bellmare Elite Team) +01:48
DNS 三木 颯一郎(Bellmare Elite Team)

 
【JPT】


1位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) 2:20:45 ave. 42.97km/h
2位 石原 悠希(シマノレーシングチーム) +00:00
3位 渡邉 和貴(ヴニールサイクリング山梨) +00:02
4位 エヴァー・サウル(レバンテフジ静岡) +00:03
5位 草場 啓吾(愛三工業レーシングチーム) +00:08
6位 織田 聖(マトリックスパワータグ) +00:08

69位 高杉 知彰(Bellmare Racing Team) +06:44
92位 米谷 隆志(Bellmare Racing Team) +08:01
94位 山口 凱生(Bellmare Racing Team) +08:40
DNF 川島 綾太(Bellmare Racing Team)
DNF 小畑 郁(Bellmare Racing Team)
DNS 関口 拓真(Bellmare Racing Team)
DNS 北川 魁之介(Bellmare Racing Team)

 


 

富士クリテリウムチャンピオンシップを終えJプロツアーが再開。3月23日と24日の2日間にわたりJプロツアー宇都宮ラウンドが開催されました。3月23日(土曜日)はJBCFでは初開催となった「2024JBCF真岡芳賀ロードレース」、続く24日(日曜日)は「2024JBCF宇都宮清原クリテリウム」が開催されました。Bellmare Racing TeamからはJプロツアーに高杉知彰、小畑郁、米谷隆志、山口凱生、そして新規加入の川島綾太の5選手、JエリートツアーE1カテゴリには藤本元貴と知名透真の2選手が出場しました。
初日の「2024JBCF真岡芳賀ロードレース」はE1のレース中から雪、そして気温が上がるにつれ雨に変わる悪天候。選手たちは寒さと雨だけでなく、狭い道幅、延々繰り返される直角コーナーによるインターバルに苦しむ1日となりました。
JエリートツアーE1カテゴリには知名選手と藤本選手が出場。終始メイン集団で周回を重ねた藤本選手が5位入賞。そして昨年から調子が上がらずDNFが続いた知名選手でしたが、この厳しいコースとレース展開の中で50位でフィニッシュラインを超えました。
続いて行われたJプロツアー。悪天候は変わらず、狭い道幅のコースへ147名の選手がスタートしていきました。序盤から大きな落車が発生し、集団は一時バラバラとなる展開。一時は救急車を入れるためにレースストップとの情報も飛び交う状況となります。Bellmare Racing Teamの選手たちも大きなアクシデントの影響と厳しい展開の中で苦しむ展開に。なんとか3名が完走という結果でレースを終えています。

 
 

PHOTO REPORT (JET E1)


 

JエリートツアーE1カテゴリーがスタート。
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田園地帯を行くE1カテゴリの集団。
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少しずつ復調の兆しを見せる知名選手。

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この日も終始メイン集団で安定した走りを見せる藤本選手だが…そろそろもう一歩踏み出したいところ。
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悪天候の中、フィニッシュラインに辿り着いた藤本選手と知名選手。
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藤本選手は5位入賞。
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PHOTO REPORT (JPT)


 

チームプレゼンテーションに登場したBellmare Racing TeamのJPT組5選手。
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Jプロツアーのスタートライン。引き続き、雨模様。
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序盤に発生した大落車の影響で集団はバラバラに。新規加入の川島選手も入る後続集団を牽く小畑選手。
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Jプロツアー初出場の川島選手にとっては、少々厳しい初戦となった。
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バラバラの状況の中、前を追う米谷選手。
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真岡名物、クランクコーナーをクリアしていく高杉選手。
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新人の山口選手にとっても厳しいレースとなった。
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レース終盤、雨も上がり、夕日が差す中を進む集団。
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RIDERS REPORT


 

知名選手(JET E1):
前回のレースで完走できずに悔しい思いをしたので、何がなんでも完走することを目標とした。一日中気温が低く雨も降る予報なので降らないよう祈りながらスタート。試走でグレーチングの位置やコーナーの感覚を見ていたので転ばないこと最優先で走った。
レース中雨が降ると思っていたが、雪が降ってきてしまい寒さとも闘うこととなった。序盤は前にあがれない展開が続いてしまい、位置取りの下手さが露呈してしまった。中盤にかけて前で動くことができ、インターバルの緩い位置にいることができたが脚が限界寸前で3周ほどで再び位置を下げてしまった。ラスト3周は脚が浮いて集団最後尾にしがみつくような走りになってしまい、最終周中切れを埋められずに千切れてしまった。
ペースが上がった時のダメージが大きすぎるのでインターバルトレーニング等で対策をして次戦に繋げたい。明日のクリテリウムは完走だけでなく目立てるよう頑張ります。

 
 

藤本選手(JET E1):
今回のコースは1周7.2kmで比較的短いコースだが、いくつかのコーナー、ゴール手前の登坂などがあり少しテクニックが必要されるコースでした。レース展開としては前回の肝付ロードレースや志布志クリテリウムのような後手に回らないレースをする事、腹を括るなどと目標を挙げスタート位置に立ちました。
レース序盤は逃げなどの動きは無く、比較的速いペースで周回を重ねていました。レース中盤あたりから雪が降り始めて来て路面も濡れ始めコースの所々にあるグレーチングも滑り始めるようになり先頭で走らないとより展開に絡めない状況下になり、6周目の平坦でペースが落ちたので自分はアタックをし逃げに持ち込みましたが6周完了と同時に吸収されました。終盤にかけ集団は絞れ始めたが、ゴールスプリントになる予感のペースで進み、最終周は1名の選手が独走になりかなり距離が空いたがゴール手前で吸収しゴールスプリントに。自分自身の位置取りが良くなくスプリントで5位で終了しました。
レース中盤でのアタックは自分にとって良いタイミング、また全ての力は使わず加速できたのが良い事でした。ただ、現状の力では成功に持っていくことが出来ませんでした。レースをもっと冷静に見て、飛び出すタイミングなどの精度も上げ、後手に回らないレース作りをして行きたいと思います。

 
 

山口選手(JPT):
雨が降り寒い中でのレース。寒いのが苦手なのでウィンドブレーカーを着たままスタート。コースとしてはほぼ平坦だったが雨のグレーチング、タイトなコーナーで集団が伸びることは確実だろうと考え、なんとか序盤で集団前方まで上がりたかった。しかし雨でびびってしまいローリングの時点で番手を下げてしまった。アクチュアルスタート後は集団後方にいたことでインターバルがきつく、集団についていくことしか出来なかった。展開も分からないまま先頭から遅れ、第3集団で完走を目指すという形になった。そのグルペットで走っている時もひたすらきつく、自分が思っているより踏めていない状態だった。
JPT初戦からずっと課題の位置取りをなかなか改善出来ず悔しい。自分の力不足と、まだJPTのスピード感に対応出来ていないことを凄く感じる。

 
 

川島選手(JPT):
雪が降ったりでものすごく寒く試走よりもアップをして体を温めることを優先をした。スタートは前の方で普段はしない手袋もしてスタート。上半身は暖かいが下半身が非常に濡れて感覚がなくなる。そして足が思うように動かなくなり少しずつ番手を落としてしまいズルズルと遅れてしまう。遅れた周りの選手たちと淡々と回し、集団で落車もあったことがわかり懸命に前を追いかけたがDNFとなった。
コースを試走せずとも地図で想像することで入念な準備が出来ていたつもりとなっていたので、次回以降の悪天候なレースでは同じ失敗を繰り返さないようにする。

 
 

米谷選手(JPT):
霞ヶ浦のような位置取り勝負が明らかなコースに寒い雨。苦手な条件が揃っていたけれど、やることは逆にシンプル。天候対策をして位置取りをする。個人としてのゴールはこれだけだった。余裕があればチームメイトをケアするよう指示された。天気の確度が高くなった時点で暖かいアンダーウェアと長袖のレインウェアを買い、当日はスタート前から暖かい飲み物などで体を冷やさないように。走る時にはさらにレインウェアを貸してもらった。結果これらはほぼ完璧に機能して、走っている間は雨や寒さで体に問題を感じることはなかった。
位置取りについての失敗は2つ。1つ目、リアルスタートまでには必ず前に行くだろう石上とスタートし、ローリングで一緒に上がっていったが、少し車間を離した隙に彼が通ったスペースが閉まってしまった。結果、前まで上がりきれずにリアルスタートしてしまった。2つ目、ハイペースの中で位置を上げる時、苦しさに負けて中途半端な位置で落ち着いてしまった。経験的にトラブルはこの辺なら回避できる位置で、実際に3周目の大落車は前で回避できたが、最もインターバルを受ける位置で力尽きるまで振り回された。
疲れ果てて脱落したので、前に届く追走にもつけずグルペットに。翌日に備え飲み食いし、コーナーの立ち上がり方などを試しながら距離を消化してゴールした。位置取りが下手なのがダイレクトに響いた結果。判断の回数を増やすこと、不利な状況からは力を使っても早く抜け出すことをミーティングで確認して以降の課題とした。レース後に寒さからか強度からかお腹を壊したのはご愛嬌。

 
 

高杉選手(JPT):
7kmの周回コースに13か所の直角コーナーがあるクリテリウムのようなコースなので位置取りを引き続き課題としてレースに臨むこととしました。また天候(寒い雨)とコースプロファイル(平坦基調のクリテのようなコース)的に自分のリザルトを求めることは厳しいと感じていたので、終盤まで残れたら山口選手のサポートを行うこと考えていました。鹿児島での2レースでは小畑選手が序盤の位置取りが良かったため一緒に動くことを課題解決の手段として考えていました。
スタート時点でもコースのコンディションは悪く、チームメイト全員がアクチュアルスタート前の時点での位置取りに苦労している状況でした。この時点で自分から前にジャンプする動きが取れなかったことが反省として挙げられます。路肩ぎりぎりのスペースや安全なタイミングで隙間を縫うような動きで1つでも前に行くべきでした。リアルスタート後は、前方での有力チームのペースアップが絶え間ない状況があり、集団後方で中切れを繋いで最後尾にい続けることしか出来ない状況でレースをさせてもらえない状況に陥るのみでした。3周回目の大きな落車で第3グループとなってしまい、そこで試合自体は終了でした。そこからは前方に見える第2集団を追うなかで、立ち上がりのギアのかけ方、集団での立間周りの練習のような走りに切り替え、結果第2集団まで追いつき、グルペットとして完走になりました。試合でのポジティブな点はこの1点のみでした。
昨年より集団の人数が増え、スキルも安定しない中で、位置取りの沼にはまって、そこから打開できないということを2試合連続させてしまったことを猛省する試合でした。課題からやるべきことがざっくりしすぎている点も反省点であり、具体的な行動や数字で測れるもの/ことまで落とし込む必要性を感じました。試合後のミーティングでの監督からのアドバイスではっきりとやることを明確にできた点をポジティブに考え、翌日のクリテに臨むこととしました。

 
 

小畑選手(JPT):
100.8km、初開催の真岡市7.2kmの周回コースを走るレース。雪・雨が降る体感気温は0度なコンディションのレースでした。寒いレース得意なつもりでいたのですが加齢と共に寒さに弱くなっている感覚もあり、すこし弱気になりローラーでのしっかりしたアップとゴアのジャケットを着てスタートしました。この準備が失敗だった?
初めてのコースという事もあってかニュートラル区間が長く路面からの水にあたり足がまあまあ冷える、リアルスタート後、最初の一周は体も動き対応上手く出来てる感じがありましたが、急に足が動かなくなり集団後方固定になる→更に完全に踏めない瞬間があり集団から遅れました。その後は集団から遅れた選手数名で周回を重ね、レースの半分走りDNF。
※余談ですが、集団から遅れ一息ついてからジャケットを脱ぐと空力良くなったからか進む進む。。。体も寒い気温とアジャスト出来たからなのか踏める踏める。。。
※寒いなら寒いでレースと同じ状況で冷気に当たりながらアップをした方が体が寒さにアジャストし易かったのではないか?体のアジャストがこんなに難しいか?と思うOLDレーサーでした。

 
 

宮澤監督から


 

寒い中でのスタートで、苦手な選手にとっては辛い1日だった。E1は今年のレースは動きが単調で逃げたい選手が動いた時に集団を形成できるかが最も大事なポイントになってくると感じている。藤本選手は上手く集団内でポジションをとり5位という成績もよかったと思う。しかし、JPTになると集団の密集度が上がり、足を使わなければ良いポジションも獲得できないことを考えると、足を使う展開の中で結果を出せるようにならないと厳しいだろう。
JPT。要所要所では良い位置で走れているが大事なポイントで後ろに下がってしまっていると感じた。大事なポイントとは集団内で変化が起きた時(展開が動いた時、動きそうな時)に後ろに下がってしまい、結果的にダメージの大きい場所で大きなダメージを受けているように感じる。落車も運もあるが起きそうな場所の把握ができた段階(第一段階)でポジションの選択を間違えてはならないし、周りの選手を見て良いメンバーかも重要なポイントになるだろう。

 

 
 

Text: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V. and Takashi MIYAZAWA, Edit, Photo&Comment: Kensaku SAKAI/FABtroni+camera × P.A.V.